猛スピードで母は

猛スピードで母は

447円 (税込)

2pt

「私、結婚するかもしれないから」「すごいね」。小6の慎は、結婚をほのめかす母をクールに見つめ、母の恋人らしき男ともうまくやっていく。現実に立ち向う母を子どもの皮膚感覚であざやかに描いた芥川賞受賞作に加え、大胆でかっこいい父の愛人・洋子さんと小4の薫の奇妙な夏の日々を爽やかに綴った文學界新人賞受賞作「サイドカーに犬」を収録。子どもの視点がうつしだすあっけらかんとした現実に、読み手までも小学生の日々に引き戻される傑作短篇2篇。

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猛スピードで母は のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ▪️サイドカーに犬
    洋子さんが薫に「私の脚さわってみる?」と聞くシーンが好きだ。寂しさや怖さを紛らわせるために抱きつく場合を除いて、子供が大人に触れることは何かタブーのような気が当時はしていた。少なくとも大人の脚に触れた記憶は自分にはない。(忘れているだけかも知れないが)
    脚に触れるとき、きっと薫は

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    『サイドカーに犬』と『猛スピードで母は』の2編
    個人的には前者の方が好みなのでそちらについて感想を書きたい。

    ドイツ製のライトは洋子さんの芯の通った1人の女性を体現するアイテムだったと思う。

    洋子さんと私の一夏の関係を描いた作品だったが洋子さんの存在が現在の私にどう影響し最後の「そろそろ」とは何

    0
    2024年09月20日

    Posted by ブクログ

    小説2本立て。どちらも貧困一歩手前で家庭に問題を抱えていて...というような設定であるが、一般的にいう毒親みたいな大人は出てこず、大人たちは子供に彼等なりの庇護を与え子供たちも自然にそれを受けているように見えた。常識的にそれは如何なの?という点はさておき、愛情の形は様々でそれぞれに逞しく美しいと感じ

    0
    2023年05月03日

    Posted by ブクログ

    「サイドカーに犬」の洋子さんは強かで恰好良い人だと思った。音もなくひとりで泣く所、すぐに泣き止んで散歩に行く所、私と接する時も無邪気でいる所が魅力的に感じた。
    粛々と物語は進んでいくけれど、軽さはなく、きちんと心に入ってくる感覚。

    0
    2022年08月13日

    Posted by ブクログ

    111108さん、ようやく長嶋有さん読みました!
    良い小説でした…。

    ・サイドカーに犬
    母が家出し、小学生女子の薫が、父と、一風変わった父の愛人の洋子さんと、弟と、父の仕事仲間たちと過ごした一夏の物語。
    淡々と綴られていく気だるい夏のエピソード、父の不祥事によって意外に派手にバタバタと幕を閉じるラ

    0
    2022年07月27日

    Posted by ブクログ

    麦チョコ食べたい、ボーリング場の跡のスーパー楽しそう、コーヒーカップで我が家も緑茶飲んでるわ、洋子さんのチャリ、洋子さんが薫の年齢聞くタイミング、トド見たいなぁ、慎の心情の移ろい、須藤くんが「トド鳴かなくなったね」と言ったところ、慎の新担任に対する慎の向き合い方、祖母の棺桶に宝石のチラシ、薫の別の何

    0
    2022年02月26日

    Posted by ブクログ

    「サイドカーに犬」5…小4女子と父の愛人・洋子さんとの交流。著者と同世代だから余計そう感じるのかもしれないが、完全に精神がタイムスリップした。

    「猛スピードで母は」4…母子家庭の小6男子の淡々とした日常。子供の思考描写がすっと納得してしまうような生々しさがある。

    どちらの作品も「破天荒なオトナ」

    0
    2021年08月22日

    Posted by ブクログ

     語られる内容は決して軽いものではないはずなのに、その重さを感じさせない爽やかな描写がよかった。懐かしさすら覚える文体が好き。ムーギチョコ/ムギーチョコうける。

    0
    2022年11月20日

    Posted by ブクログ

    タイトルを知ってからは勝手にポップな作品なんだろうと思い込いこんでいたのですが、きちんと文学的な作品で読みやすかった。

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    借り物。
    コインロッカー・ベイビーズが途中だったけれど、そちらがかなり重く、心身が疲れきっていたので、こちらを読んでみた。

    短編が2つ。軽くて穏やかな文章。こういう大人でいいんだよと思った。

    0
    2022年12月01日

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