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「私、結婚するかもしれないから」「すごいね」。小6の慎は、結婚をほのめかす母をクールに見つめ、母の恋人らしき男ともうまくやっていく。現実に立ち向う母を子どもの皮膚感覚であざやかに描いた芥川賞受賞作に加え、大胆でかっこいい父の愛人・洋子さんと小4の薫の奇妙な夏の日々を爽やかに綴った文學界新人賞受賞作「サイドカーに犬」を収録。子どもの視点がうつしだすあっけらかんとした現実に、読み手までも小学生の日々に引き戻される傑作短篇2篇。
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Posted by ブクログ
小説2本立て。どちらも貧困一歩手前で家庭に問題を抱えていて...というような設定であるが、一般的にいう毒親みたいな大人は出てこず、大人たちは子供に彼等なりの庇護を与え子供たちも自然にそれを受けているように見えた。常識的にそれは如何なの?という点はさておき、愛情の形は様々でそれぞれに逞しく美しいと感じ...続きを読むた。
「サイドカーに犬」の洋子さんは強かで恰好良い人だと思った。音もなくひとりで泣く所、すぐに泣き止んで散歩に行く所、私と接する時も無邪気でいる所が魅力的に感じた。 粛々と物語は進んでいくけれど、軽さはなく、きちんと心に入ってくる感覚。
111108さん、ようやく長嶋有さん読みました! 良い小説でした…。 ・サイドカーに犬 母が家出し、小学生女子の薫が、父と、一風変わった父の愛人の洋子さんと、弟と、父の仕事仲間たちと過ごした一夏の物語。 淡々と綴られていく気だるい夏のエピソード、父の不祥事によって意外に派手にバタバタと幕を閉じるラ...続きを読むスト、偽造硬貨で鳴り響く「夏休みの終わりを告げるベル」に、大切なものがなくなる前の最後のきらめきとノスタルジーを感じた。 何より、大人になった薫が、洋子さんを思い出して「そろそろなんじゃないか」と、人生が劇的に変わる何かを予感するような最終ページが、すごく良かった。 子供の目から描いているからこそ、洋子さんのかっこよさが際立っている。 また夏に読み返したいような中編で、個人的には表題作より好き。 ・猛スピードで母は とにかく、母が団地の梯子を登って、ベランダ伝いに自室まで渡っていくシーンからラストにかけてが心に残った。 私としては、「猛スピード」な母の型破りな愛情が、遠回りして慎に届く場面のように思った。 こちらの小説も、何度か読み返したらいろいろ発見がありそう。
麦チョコ食べたい、ボーリング場の跡のスーパー楽しそう、コーヒーカップで我が家も緑茶飲んでるわ、洋子さんのチャリ、洋子さんが薫の年齢聞くタイミング、トド見たいなぁ、慎の心情の移ろい、須藤くんが「トド鳴かなくなったね」と言ったところ、慎の新担任に対する慎の向き合い方、祖母の棺桶に宝石のチラシ、薫の別の何...続きを読むかが「そろそろなんじゃないか」の最後の一文、色々な感情スクラップアンドビルドの連続。うまく感想を言語化できず印象に残ってるところを羅列しただけ。一気に読んだ。
「サイドカーに犬」5…小4女子と父の愛人・洋子さんとの交流。著者と同世代だから余計そう感じるのかもしれないが、完全に精神がタイムスリップした。 「猛スピードで母は」4…母子家庭の小6男子の淡々とした日常。子供の思考描写がすっと納得してしまうような生々しさがある。 どちらの作品も「破天荒なオトナ」...続きを読むにより閉鎖空間に楔を打ち込まれたときの子供たちの衝撃が描かれていた。 自分は幸か不幸か周囲が真っ当な(?)大人ばかりだったので、このパラダイムシフトがめちゃくちゃ遅かった。それがコンプレックスでもあり、20代の放蕩生活の遠因になったと思っている。
好き! 二本立てだって知らなくて、一個目題名みないで読んでた。 で、これめっちゃ好きだわ!えっ次が「猛スピードで母は」?と思ったら映画化されてる「サイドカーに犬」でした。おお。 表題作も好きです。 なんかちょいちょいうるっときそうになりますね。 映画みよう。 ってか長嶋さん読...続きを読むんでみよう。
生きにくさを感じて生きている。 そんな人々を描くのが巧いなといつも思う。 どこからこんな物語が生まれるのだろう。 天才としか言いようがない。
語られる内容は決して軽いものではないはずなのに、その重さを感じさせない爽やかな描写がよかった。懐かしさすら覚える文体が好き。ムーギチョコ/ムギーチョコうける。
借り物。 コインロッカー・ベイビーズが途中だったけれど、そちらがかなり重く、心身が疲れきっていたので、こちらを読んでみた。 短編が2つ。軽くて穏やかな文章。こういう大人でいいんだよと思った。
登場人物の少なさが気に入った。無駄がない。中編二つ。デビュー作の「サイドカーに犬」と、芥川賞受賞作の表題作。どちらもタイトルがすごくいい。センスの良さを感じる。ブルボン小林名義のコラムはよく読んでいたが、長嶋有の本は初めて。
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