遠くて浅い海

遠くて浅い海

722円 (税込)

3pt

人を殺し、その人の生きて来た痕跡まで消してしまう「消し屋」。ひとつ仕事をやり遂げた船旅のおわり、オカマの蘭子と沖縄へ向かう消し屋に、奇妙な依頼が舞い込んだ。ターゲットは若き天才。しかし殺すのでなく、自殺に追い込んでほしいという。若くて健康で金持ちの天才を、どうやって自殺させる? 天才の邸の客となった消し屋が、彼の人生を辿りはじめると、忌まわしくも哀しい記憶がゆっくりと蘇ってきた…大藪春彦賞受賞の傑作。『消し屋A』の続篇。

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遠くて浅い海 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    予想以上によかった。血の臭いは全くしなかった前作の「消し屋A」と違い、如何に消すか、に焦点が当たっていて楽しめた。
    ただ、田舎の村が云々、という話にありがちなパターンだったのが非常に残念。

    どうでもいいが、なぜか頭の中で天現と雅楽師の東儀秀樹がかぶった。天才だからか?

    0
    2010年01月06日

    Posted by ブクログ

    殺しの天才vs医薬界の天才。

    この作品の面白いところは、ただ相手を殺害するのではなく、自殺するよう仕向けなければならないところ。
    2人の天才が様々な頭脳戦を繰り広げ、お互いの内面を掘り下げていきます。

    どこまで相手の心(精神)に入り込み、決定的な一打を与えることができるか。
    それを追求し、逆に内

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ


    美しい。
    透明できらきら儚くて、切ない。


    血生臭いのに妙に乾いた天才と、妙に純粋な透明感のある、生を軽やかに浪費する天才と。
    二人の天才の危うい関係を軸に、そこに配置される登場人物たちもまた、細い線の上でくるくると危なげに生き急いでいる。

    ジェンダーの狭間で揺れる蘭子。バランスの悪い自分を持

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    消し屋の話よりもターゲットの半生の回想シーンの方が遥かに面白くてめちゃくちゃ感情移入させた上でよくわからん理由で自殺しちゃうのついていけない。ここまで感情移入させたんだからなんか違う方法があるのかな?と思わせての肩透かし。面白い点は沢山あるけど俺は何がしたいのかわからない。ヒロイン役もあっさり殺した

    0
    2022年06月27日

    Posted by ブクログ

    『消し屋A』の続編。
    今回はちょいと、お涙頂戴なニュアンスもあったかな。
    スピード感が、それ程あるってわけじゃないのに、グイッと引き込まれる世界観は相変わらず。

    0
    2011年12月07日

    Posted by ブクログ

    自殺させる、っていう経過はおもしろかったんですが…蘭子の心理がよくわからなかった。
    「消し屋A」を読んでない所為か?

    最後、天願の心に入り込んだのはすごかったですねぇ
    でも天願があんなに脆いとは思わなかった。

    0
    2010年09月08日

    Posted by ブクログ

    ◆殺すだけでなく、その人物の生きて来た痕跡までも消してしまう「消し屋」。仕事を一つ終え、オカマの蘭子とともに沖縄へ向かった消し屋のもとに、若き天才を自殺させてほしいという依頼が舞いこんだ。どうやって天才を追い詰めるのか。沖縄の地に忌まわしくも哀しい記憶が蘇る。大藪春彦賞受賞の傑作。
    ◆ヒキタ クニオ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    最初の方は面白くないな〜と思いながら読んでたけど、最後らへんが結構面白かった。
    巧妙なトリックがある訳じゃないんだけど、というかむしろシンプル?
    でも最後にそうなるのかー、と。
    沖縄の方言を聞き慣れてると、「〜さぁ」つけるだけじゃ無理があってなんか笑っちゃった。笑

    0
    2024年03月08日

    Posted by ブクログ

    天才VS天才
    良いですねこの図。内容を知らないで読み、登場する殺し屋とオカマ、うーんヒキタ氏ワールドだなあ。

    天才科学者とそれの命を狙う殺し屋、ひとつ屋根の下に暮らし、互いのことを理解していく。
    ラス前は「えーそんな安易な感じになっちゃう?」と思ったが、ラストはなかなか心にクル展開。楽しく読めたな

    0
    2017年08月21日

    Posted by ブクログ

     沖縄と天才っていうキーワードが、吉田秋生の漫画「YASHA」を思い出させた。天才消し屋が天才を自殺に追い込むっていう筋が面白そうだったので読んでみたんだけど、キャラクターの行動範囲がかなり狭かったためか、小さくまとまってる感じがして、思ったより面白くならなかった……。その分、天才の過去話が出てくる

    0
    2009年11月30日

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