俺、リフレ

俺、リフレ

730円 (税込)

3pt

「俺(=冷蔵庫)は、彼らを救いたい!」――製造過程で意識を持ってしまったスウェーデン製の冷蔵庫が、夫が作家で、妻がイラストレーターの家に設置された。ある日、夫の甥(おい)で天才ヴァイオリニストの少年を預かることになったが、そのせいで家庭が崩壊の危機に……。動くこともできないし、語りかけることもできない冷蔵庫(リフレ)の“決断”とは? 冷蔵庫が語る究極の「家族愛と才能」の話。大藪春彦賞受賞の異才が放つ感動作。

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俺、リフレ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年04月25日

    冷蔵庫の一人称小説としてではなく、ひとつの家庭崩壊の小説として読むと、冷蔵庫の故障はただの偶然でしかない。それを偶然とはしたくないという、もしかしたら意味はあるのかもしれないという、そういうことを書きたいのかなと読めました。
    神様はどこにもいない。けれど神様みたいな偶然はなくもないのかもしれない。あ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月03日

    マンションの一室で、ほぼ全ての物語が進行して行く。なので凄く舞台の芝居っぽい。終盤における登場人物達の壊れ方が怖い。ジワジワ静かに進行していて。であるが故に、穏やかなエンディングがじわっと沁みる。

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    Posted by ブクログ 2014年04月21日

    冷蔵庫の視点から、ある家族と才能について考察する物語。冷蔵庫が意識を持つにいたった経緯が書かれていますが、そんなことはどうでもよくなってしまうほど、家族それぞれ(作家の伊作さんと妻の悦ちゃん、そして伊作さんの甥である光君)の様子に引き込まれていきます。読み終わって感じたのは、冷蔵庫は小説における読者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月26日

    吾輩は冷蔵庫である。というお話。
    確かに我が家の冷蔵庫も、居住空間を見渡す位置にいるわ。家族の話題を書くのには、いい対象。構図の上手さとストーリー展開に、引き込まれました。

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    Posted by ブクログ 2017年10月08日

    この著者は、精神を病んだ方を扱った作品が多いのでしょうか?冒頭の方で、「どこかで読んだ!?」と思ったら、「かわいい」に執着しすぎる女子の本を読んでました!同じ著者の本って、意外と分かるものなのですね。

    この本は、才能を取り巻く物語。芸術分野に限らず、誰もが、一度は、そして特に仕事面ではだと思います...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月23日

     帯の「まさか、冷蔵庫の話で泣くなんて」という文言に惹かれて購入。冷蔵庫視点のおはなしで、伊作家の人たちがみーんなどんどんどんどん壊れていく…。最後の方の、伊作さんが書く掌編小説の数々。やりたいことは分かるんだけど、なんかやり過ぎて間延びしている印象。掌編小説部分、読むのが辛かった…。でもそこを飛ば...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月24日

    主人公が冷蔵庫という、吾輩は猫であるのような視点。

    冷蔵庫から見たとある夫婦が壊れてゆく様が描かれている。

    壊れてゆくというか、壊れたものを取り繕っていたが、いよいよ間に合わず溢れ出すといった感じだろうか。

    しかし、そこはヒキタクニオ氏。

    オチはとても、爽やか。

    微かな希望の光が見える。

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    Posted by ブクログ 2014年02月20日

    物に情がわく事が多い。くたびれた家電品にスイッチを入れる時はお願いしますよーと撫でるし、家族を待つ夜にはシューシュー湯気吐く加湿器が話し相手だったり…
    このお話は逆に冷蔵庫が人に対して感情を持っている。
    才能という言葉に翻弄され、老朽でもなく外的要因でもないのにどんどん壊れていく夫婦と甥っ子。
    それ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月19日

    冷蔵庫が一人称で語るという発想はおもしろいにゃん、登場人物の誰の感情も真意がわからないと言う意味では、イライラしたにゃん。実質普通にはわからない(理解できない)世界を描いているという意味では、的を得ているともいえるにゃん
    途中でネタバレにゃんが、冷蔵庫が何かやってくれるのは、期待通りでよかったにゃん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月16日

    冷蔵庫が意思を持っていて、家族を見守っているという、不思議なお話。
    半ばを過ぎたあたりから、ぐいぐい引き込まれました。
    大切な人を助けたいのに、黙って見ている事しか出来ないというのは、とても辛いですね。

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