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将軍家毒味役矢背蔵人介。将軍の毒味をする御膳奉行の役目の一方、幕府に巣食う悪を裁く裏の顔を持つ。御膳所など各所に賄賂を撒き、幕府役人を接待漬けにして御用達に成り上がった商人を成敗した蔵人介は、次第に大きな騒動に巻き込まれる。そして、先に待ち受けていた罠とは――。200万部突破の大人気シリーズ、著者が大幅加筆修正した新装版第一巻登場!
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Posted by ブクログ
▼ちょっとご縁があって読んでみました。江戸時代、江戸で将軍の食事の毒見役をする人を、「鬼役」と言ったそうで。つまりは旗本ですね。主人公が「鬼役」です。ただその業務自体では当然ドラマは無く。主人公は「鬼役」兼「裏では若年寄だったか老中だったかの特命で”悪”を叩き切る役割」をこなしている、という。つまりは「死して屍拾うものなし」的な隠密剣士。そしてとにかく腕が立つ。
▼好んで読んでいる「ジャック・リーチャー・シリーズ」もそうですが、とにかく1:1(ぢゃなくて複数でも)の戦闘になると、まず負けない。大抵は「越後屋」的な悪者がいて、かわいそうな犠牲者がいて、最後に悪い奴をみんな主人公が叩き切って殺戮して終わる。長七郎江戸日記とか桃太郎侍と基本は変わりません。子供の頃、80年代にその手のものはいっぱい夕方の再放送とかで見たなあ、と思い出しました。
ただその事件の背景の味わいとか、サスペンス的な語り口の旨さとか、描かれる人間模様とか、主人公の哲学などがこどこまで滋味深いか、が問われることになります。ただ安心して読める。
▼完全に余談ですが、悪者の大商人は大抵「越後屋」だと思っていたら、関西ではたいていが「越前屋」だということを文珍さんの落語を聞いていたら知りました。そんなところに東西の地理で分断があるのか、と面白く思いました。
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