Posted by ブクログ 2013年01月29日
致死率100%・新種の奇病「黒手病」の発生と日本社会の戦いが描かれる。病気の正体は何なのかを明かしていく3人の研究者、明らかになったあとの社会をあげての対策、愛する者が発症して死んでいくさま、どれも迫力があり読む手が止まらなかった。それから病気の正体について歴史ネタを入れてきたことが意外で、とても興...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月13日
覚醒剤中毒死を疑われ監察医務院に運び込まれた遺体から未知の黒色胞子が発見された。そして翌月の5月、口から黒い粉を撒き散らしながら絶命する黒手病の犠牲者が全国各地で続出。感染したら死亡率100%の黒手病の対応策の解明に3人の男が名乗りを上げるが、なんら策が見つからないまま犠牲者は増え続け、3人の男たち...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月22日
黒い帽子を吐きながら絶命する―謎の奇病「黒手病」との戦いが描かれる。
病気の感染経路を特定していくさまは、ミステリエンターテイメント小説として非常に面白かった。歴史も絡んで、広げた風呂敷をどう畳んでいくのかと読んでいくと、なるほど、そういう終わり方か…と唸らされた。
人間が何もかもを完全にコントロー...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月29日
面白かったです。
黒手病という致死率の高い感染症に挑む3人の絶望的な戦いが描かれていました。
真菌の発生源を探し、遣隋使まで辿り着くというスケールの大きいお話ですが…フィクションとはいえリアリティーあります。
真菌や植物、歴史についてはややこしいところもありましたが、容赦ない描写と結末と、新たな戦い...続きを読む