【感想・ネタバレ】黒い春のレビュー

あらすじ

覚醒剤中毒死を疑われ監察医務院に運び込まれた遺体から未知の黒色胞子が発見された。そして翌年の五月、口から黒い粉を撒き散らしながら絶命する黒手病の犠牲者が全国各地で続出。対応策を発見できない厚生省だったが、一人の歴史研究家に辿り着き解決の端緒をつかむ。そして人類の命運を賭けた闘いが始まった――。傑作エンタテインメント巨編!

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ネタバレ

面白かった!

未知の病原菌系の物語を読むのは初めてな気がする!こういうの大好き!
ラストはやや物足りなさを感じたけど、病原菌の原因究明をしていく過程とか全国から寄せられる死者数増加の知らせとか、ドキドキハラハラサスペンスの要素がたくさんでとても良かった!

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2024年06月28日

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感染・発症すると致死率100%の奇病が各地で発生、日本をパニックに陥れる。感染源は何か?診断はできないのか、治療法はないのか?という医療関係者や研究者たちの闘い、謎に包まれた歴史的な出来事との関連や家族愛も絡め、読み応えのある長編。読みながら鳥肌、震え、目眩まで感じてしまう医療サスペンス。

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2018年11月09日

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ネタバレ

面白かった!
歴史、事実と絡めてあって読んでいてわくわくした。
日本史だけでなく、世界に広がっていくかんじ、とても良い。
遣隋使のくだりはもちろん、まさかペストにつながるなんて!
ベトナムに奇形が多いって本当なのかしら!気になる~

ハッピーエンドじゃないのもまたよし。
ハリウッドのSF大作でも見ているようだった。

不妊夫婦のくだりというか奥さんの描写?が少し安っぽい?イナフな気もするけど、それでも家族愛は素敵なエピソードだし、全体的に好き

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2015年02月18日

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ネタバレ

もう3回は読んだ。
登場人物が皆カッコイイ。男だけでなく、女も。そして良い意味で人間臭い。
雪子に感染させた女も、憎みきれない。
何度読んでも涙が出る。
まるで本当の出来事かのように、読者に納得させながら、闘うこと、愛すること、守ること、その本当の意味と尊さを伝えてくる、心から揺さぶられる王道ミステリーだと思う。
山田宗樹の本は全部読んだが、今でもこれが一番の名作だというのは揺るがない。

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2013年12月11日

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1400年前の遺体から未知のウィルスが解き放たれる。
怖い。
けど面白い。
最先端の医療と歴史。
二つが良い具合に混じり合っています。

また、ラストに近づくにつれ命の大切さをかなり考えさせられました。

てんこ盛りな小説です。

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2013年03月03日

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どうやったらこの設定の上にこの心情表現ができるんや。フィクションの設定やのに行動心理が共感できすぎる。

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2025年01月07日

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オレタタエンドにはちょい納得出来ぬが、山田宗樹さんの描く人間ドラマが大好きだ。
また歴史ミステリーの謎解きもとても面白くページをめくる度ワクワクした。

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2024年11月25日

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黒い粉を吐きながら死ぬって恐ろし過ぎる病気やん!ちょいグロ覚悟で読み始めたら…泣ける展開になるとは思わなかった…。

常に話が展開していくので飽きずにどんどん読み進められた。後半の展開は好みが分かれるところかな?私は何冊もパンデミック系を読んでるのでこういう展開は新鮮だなーと思えた。それと自分が主婦なのも大きいかも。気持ちが分かる気がする。

まぁ最後はモヤッとするけど…続編とか出たら嬉しいなぁ。かなり昔の作品みたいだから無理だろうけど。

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2024年05月15日

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実際にコロナの流行があってからこういったパンデミック系の本の読み方が変わったような気がする。

私たちが日常を過ごす裏でこのように確認した段階で研究を始め対策をしてくださる方がいるんだなぁと思うと社会の広がりがあるように感じる。

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2022年12月31日

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ネタバレ

『黒手病』という病を解明するために、未知の菌と闘う三人の物語。

息子に借りました。

その菌に冒された人は、なす術もなく死に至る。という、恐怖の病。
自分の家族や、愛すべき人がその病にかかってしまったら。という心理的恐怖に迫る作品です。

例えば、『黒手病』にかかったとして、自分の余命があと何日。と、なったとき、自分はどんな生き方を選択するんだろう。
いや、選択する余裕すらなくて、泣いて泣いて泣き喚いて、自分の時間を無駄にしてしまいそう。私の場合。

そんな私の感想は、やっぱり「家族愛」で、『黒手病』にかかってしまった妻を必死に助けようとする夫の姿と、幼い我が子を残して先立たなければならないかもしれない。という母親としての思いに涙が出てきました。

方や、本の持ち主・息子の感想は「人間の醜い憎悪」
だそうです。なるほど。

とても面白い一冊でした。

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2022年02月17日

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黒い帽子を吐きながら絶命する―謎の奇病「黒手病」との戦いが描かれる。
病気の感染経路を特定していくさまは、ミステリエンターテイメント小説として非常に面白かった。歴史も絡んで、広げた風呂敷をどう畳んでいくのかと読んでいくと、なるほど、そういう終わり方か…と唸らされた。
人間が何もかもを完全にコントロールできるというのは驕りではないだろうか。我々が身を置く自然環境といったものは、そう単純なものではない―。種々の自然災害や、今のコロナ禍にあって、そう思う。

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2021年08月22日

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黒い粉を吐いて死亡する凶悪な「黒手病」が発生、感染経路は不明、治療法も見つからない。パンデミックの予感にページを繰る手が止まらない。医療、植物学、歴史まで入れ込んだ盛り沢山ストーリー。気を持たせた終わり方もうまい。

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2019年11月30日

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面白かったです。
黒手病という致死率の高い感染症に挑む3人の絶望的な戦いが描かれていました。
真菌の発生源を探し、遣隋使まで辿り着くというスケールの大きいお話ですが…フィクションとはいえリアリティーあります。
真菌や植物、歴史についてはややこしいところもありましたが、容赦ない描写と結末と、新たな戦いという事で解決はしないのが怖いです。
お話は容赦なくても、諦めない登場人物たちが良かったです。

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2019年04月29日

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全国各地で続出する口から黒い粉を撒き散らし絶命する未知の黒手病と監察医務院の監察医、衛生研の研究者、国立感染症センターの研究者の三人の闘い。知人を亡くしたり妻が発症したりする濃やかな人間ドラマも描かれ、専門性はありつつも医学的な難しさはなく、とても引き込まれた。まだこれからだという終わり方だけ残念。

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2018年10月10日

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ネタバレ

面白かった。黒手病という架空の病原菌が登場するという、作者得意の発想ですね。

後半からの病原菌に感染した妻と夫の物語も良かった。自分がもうすぐ死ぬかもというとき、家族のことを一番に考えている姿は泣けてくる。前半、雪子がヒステリックすぎてあんなに嫌気がさしてたのに。。生きててほしかったな。

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2017年01月16日

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面白かった。
最後の結末が良いのか、悪いのかわかりませんが、結果的にはこの物語を高めていたように感じました。
遣隋使のミステリーは、どこまでがフィクションなのかなんだかよくわらなく流し読みしてしまいましたが、上手くまとまっていたと思います。
結論的には、とてもよかったですね。

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2015年10月14日

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冒頭から引き込まれた。
久々に感情移入して、最後の方は...泣
アウトブレイク...
とても怖いと思わせる物語である。
今まで新種インフルエンザ、デング熱、結核とか
自分には関係ないと思ってたが...この本を読むと怖い。

途中から家族愛が中心になるのだが
凄く考えさせられました。
お薦めの本かな。

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2014年09月21日

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むっちゃおもしろかった!
一見難しそうなこと書いてあるように感じるけど、分かりやすくて読みやすいよ。


雪子、最高。

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2014年05月26日

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久しぶりに泣きました!
恐ろしい内容ですが、登場人物が素敵で物語に引き込まれます。
感染したら100%死に至る黒手病
お役人のことなかれ主義のだらしなさ、研究家の必死の思い、母親として妻として生きたいと強く願う思い
色んな要素が詰まっています
力強いけど切ない作品です

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2014年04月13日

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口から黒い灰を吐き、発病から一時間以内でしに至る病、黒手病。その奇病に立ち向かう監察医たちの話。3人の主人公達の背景も丁寧に描かれており分かりやすく、そして何より読みやすい。最後もなるほど単純に終わらない。エンターテイメントとして単純に楽しめた。

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2013年09月04日

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 随分、前の本なのだけれど、今読んでも色褪せない作品だと思う。
 日本書紀などの歴史が絡んできて、未知のウィルスとの戦いに重厚感が増していく。
 最後の1ページまで飽きない。

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2023年10月31日

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架空の病気をめぐる小説。黒い粉を吐いて死ぬ謎の黒手病の怖さ。徐々に原因と発生源を突き止めていく研究者。黒い病に怯える家族、恐いながらもグッと引きつけられて一気に読んだ。最後の最後まで戦いが続くリアリティがあっていい。

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2023年04月30日

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覚醒剤中毒死と思われた若い女性の遺体から、未確認の黒色胞子が発見される。それは、これから始まる新種の黒手病の始まりとなった。
黒手病と名付けられた、黒色粉を撒き散らしながら絶命するその病気の原因を探し、予防と治療法の確立を目指そうとする。
ウィルス等を主題とする小説はストーリーが決まってきて、そこに個性を出すのが難しいし、面白く読むところ。パニックを描くのではなく、その研究過程が詳細だなと思ったけれど、山田さんは、筑波の農学研究科出身なんですね。知らなかったわ。製薬会社も経験者なんだとか。
その研究過程も丁重だなと読みましたが、この黒色胞子の発生原因に、小野妹子の遣隋使一団の歴史ミステリーが絡んできます。場所は、滋賀県の唐臼山古墳でなく、琵琶湖の沖島の宝来神社という設定。この神社は検索したけど見つけられなかったから、この辺からフィクションかな。古代中国から保菌者を故意に随身としたとか。その隔離の為の石棺を。。。
こちらを主題にしても良かったと思うほどなんだけど、全部フィクションなのか、遣隋使の移動日程とかは史実なのか、は、いつか調べます。

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2023年02月06日

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ネタバレ

現代のコロナと繋がるところがあった。
感染経路を特定していくところがわくわくして面白かった。
ラストは、これからもこの真菌と闘っていくぞ!的な感じ

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2023年01月20日

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ネタバレ

17歳の少女が覚醒剤中毒死で監察医のもとに運ばれてきた。その肺には小さな黒い病変があった。念のために検査をすると、巨大胞子が確認される。
それから1年後、大学生が授業中に突然黒い粉を吐いて絶命する。発症から30分後に死亡。その遺体からも巨大胞子が確認された。
その年に同じような症例で亡くなったは21名。黒い粉を吐いたときに、口を押さえた手が真っ黒に染まることから“黒手病”と呼ばれるようになる。
翌年の5月、再び黒手病が確認され、どんどん死亡件数が増えていく。致死率100%
この巨大胞子の正体は何なのか?
どのように感染するのか?
予防法は?
治療法は?
最初に関わった監察医と、2人の研究者が“黒手病”に立ち向かう。
“黒手病”のルーツを辿るうちに、歴史ミステリーとも交錯。家族愛のドラマもある。
ただし、結局“黒手病”の謎は解決されず、「ほんとうの闘いは、これからなのだ」で終わってしまうので、面白くてどんどん読み進んでいたものが、尻切れトンボでちょっとがっかり。
もっと闘ってくれよ~!

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2019年02月21日

Posted by ブクログ

いつものごとく、帯で選んだこの本、

”パニック小説” 好き!

”泣ける本” 好き!

両方楽しめそうなので、選びました。



口から黒い粉をまき散らしながら絶命するという、

死亡率100パーセントの恐ろしい病気が全国各地で続出。

対応策を発見できない厚生省だったが、

一人の歴史研究家にたどり着き、解決への道を模索する。



最初から、これは夢中で読めそう!とわくわく。。。

ただ。。。ここに出てくる主人公の妻が、

この小説には不向きな、アニメキャラとでも言うべきか、

なんとも、軽いのりで。。。

この小説の面白みを半減させている感あり。



惜しい! と思った。

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2018年08月31日

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前半の病気の謎解き的な展開は好みだったのですが、後半に入ってからのある人物の闘病物的な展開になると一気に失速した感が否めませんでした。人間にはどうにもできない病があるということがテーマだとは思うのですがラストも残念でした

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2016年05月10日

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異種寄生成長菌類の話で取り上げられたので購入。
和モノはあまり好んで読まないので、期待値低めだったのと、展開が天使の囀りをイメージさせて低評価だった割になかなか良質。
人間模様は個人的にいらないけど、医療系と歴史を組み合わせたのは良。

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2015年08月04日

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プロットはしっかりしているし、本質的な筆の運び方も確かだから、パンデミックを扱うパニックものの一種として、充分に楽しんで読むことができる。
が、15年前の作品ということもやはりあるのか、あるいは単に好みの問題なのか、特に家族の情愛の描き方などに、若干もっちゃり感を覚えたことも事実である。
終わらせ方も、どっちつかずのいかにも中途半端な感が否めない。
途中に挟み込まれた、沖島と遣隋使を巡る歴史ミステリーの謎解きのくだりはとても興味深く、面白かった。

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2015年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エピローグの数ページ前までなら★4を付けた。
4.5ぐらいいってた。

とても不幸な読書をしてしまった。
大変面白かったのだけど、こういう終わり方をするのかな? と思っていたのとは違う部分に着地していて、それで肩すかしをくらってしまった。
予想と違うエンディングに対応できればよかったのだけど……ストーリーはとても面白くて一気に読んでしまったのに。

確かに終盤はぐっとくるシーンもあったけれど、肝心要の事件そのものが「俺たちの戦いはこれからだ」ENDで残念。
それさえ心しておけば大変楽しめたと思うのだけど、まあそれは無理な話か。

山田さんのご本はこれが初めて。
気になってるハードカバーの前に評判の高めの既刊を読もうと思ってこれを選んだのだけど……次はちゃんと一番読みたいと思うやつを読もう。

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2014年07月23日

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