【感想・ネタバレ】黒い春のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!
歴史、事実と絡めてあって読んでいてわくわくした。
日本史だけでなく、世界に広がっていくかんじ、とても良い。
遣隋使のくだりはもちろん、まさかペストにつながるなんて!
ベトナムに奇形が多いって本当なのかしら!気になる~

ハッピーエンドじゃないのもまたよし。
ハリウッドのSF大作でも見ているようだった。

不妊夫婦のくだりというか奥さんの描写?が少し安っぽい?イナフな気もするけど、それでも家族愛は素敵なエピソードだし、全体的に好き

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2015年02月18日

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ネタバレ

もう3回は読んだ。
登場人物が皆カッコイイ。男だけでなく、女も。そして良い意味で人間臭い。
雪子に感染させた女も、憎みきれない。
何度読んでも涙が出る。
まるで本当の出来事かのように、読者に納得させながら、闘うこと、愛すること、守ること、その本当の意味と尊さを伝えてくる、心から揺さぶられる王道ミステリーだと思う。
山田宗樹の本は全部読んだが、今でもこれが一番の名作だというのは揺るがない。

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2013年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『黒手病』という病を解明するために、未知の菌と闘う三人の物語。

息子に借りました。

その菌に冒された人は、なす術もなく死に至る。という、恐怖の病。
自分の家族や、愛すべき人がその病にかかってしまったら。という心理的恐怖に迫る作品です。

例えば、『黒手病』にかかったとして、自分の余命があと何日。と、なったとき、自分はどんな生き方を選択するんだろう。
いや、選択する余裕すらなくて、泣いて泣いて泣き喚いて、自分の時間を無駄にしてしまいそう。私の場合。

そんな私の感想は、やっぱり「家族愛」で、『黒手病』にかかってしまった妻を必死に助けようとする夫の姿と、幼い我が子を残して先立たなければならないかもしれない。という母親としての思いに涙が出てきました。

方や、本の持ち主・息子の感想は「人間の醜い憎悪」
だそうです。なるほど。

とても面白い一冊でした。

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2022年02月17日

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ネタバレ

面白かった。黒手病という架空の病原菌が登場するという、作者得意の発想ですね。

後半からの病原菌に感染した妻と夫の物語も良かった。自分がもうすぐ死ぬかもというとき、家族のことを一番に考えている姿は泣けてくる。前半、雪子がヒステリックすぎてあんなに嫌気がさしてたのに。。生きててほしかったな。

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2017年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『松子』に続いて山田宗樹2作目です。ですが、この方私とても好みの文体です。なんだろう、淡々と書き綴られてるのですけど、気付くともう巻き込まれてるというか、文体が静かなんですけど、とてもリアルであるためか、その世界観に「満ち潮」のように沈み込んでる気分。もう、気付くと引き返せないほどハマってるんですよね。松子もすごい勢いで読みましたけど、『黒い春』も「私、仕事してる場合じゃないよ!」と訳の分からない妄想に支配されながら読んでしまいました・・・っていうかマジ怖かったですよ・・・
これを読んで思い出したのが、心の重箱の隅を突く感情。人が怒ったり、不安になったり、と粟立つ感情の種類をとても丁寧に描写してるなあって思いました。だから、こんなにも巻き込まれたりするわけですが。暴言やら汚い言葉を羅列してあるわけではなく、日常の普通に飛び交う言葉なのですが、場面と組み合わせで、こんなにも感情を逆撫でしてしまうものなんだなと。言葉ってパワフルですよね。
あとは、もしもこんな病気が発生したら本気で怖いよなと。ついこの間までで言うならSARS。今なら、鳥インフルエンザウィルス。私、死んでも絶対見つけてもらえないよなあこんな汚い部屋を見られるのも勘弁ですがね。
夢中で読みました。★×4つで。

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2012年08月26日

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ネタバレ

現代のコロナと繋がるところがあった。
感染経路を特定していくところがわくわくして面白かった。
ラストは、これからもこの真菌と闘っていくぞ!的な感じ

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

17歳の少女が覚醒剤中毒死で監察医のもとに運ばれてきた。その肺には小さな黒い病変があった。念のために検査をすると、巨大胞子が確認される。
それから1年後、大学生が授業中に突然黒い粉を吐いて絶命する。発症から30分後に死亡。その遺体からも巨大胞子が確認された。
その年に同じような症例で亡くなったは21名。黒い粉を吐いたときに、口を押さえた手が真っ黒に染まることから“黒手病”と呼ばれるようになる。
翌年の5月、再び黒手病が確認され、どんどん死亡件数が増えていく。致死率100%
この巨大胞子の正体は何なのか?
どのように感染するのか?
予防法は?
治療法は?
最初に関わった監察医と、2人の研究者が“黒手病”に立ち向かう。
“黒手病”のルーツを辿るうちに、歴史ミステリーとも交錯。家族愛のドラマもある。
ただし、結局“黒手病”の謎は解決されず、「ほんとうの闘いは、これからなのだ」で終わってしまうので、面白くてどんどん読み進んでいたものが、尻切れトンボでちょっとがっかり。
もっと闘ってくれよ~!

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2019年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エピローグの数ページ前までなら★4を付けた。
4.5ぐらいいってた。

とても不幸な読書をしてしまった。
大変面白かったのだけど、こういう終わり方をするのかな? と思っていたのとは違う部分に着地していて、それで肩すかしをくらってしまった。
予想と違うエンディングに対応できればよかったのだけど……ストーリーはとても面白くて一気に読んでしまったのに。

確かに終盤はぐっとくるシーンもあったけれど、肝心要の事件そのものが「俺たちの戦いはこれからだ」ENDで残念。
それさえ心しておけば大変楽しめたと思うのだけど、まあそれは無理な話か。

山田さんのご本はこれが初めて。
気になってるハードカバーの前に評判の高めの既刊を読もうと思ってこれを選んだのだけど……次はちゃんと一番読みたいと思うやつを読もう。

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2014年07月23日

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