ポーリーヌ・レアージュの作品一覧

「ポーリーヌ・レアージュ」の「O嬢の物語」「O嬢の物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • O嬢の物語
    値引きあり
    -
    1巻231円 (税込)
    フランスの前衛的な文学賞「ドゥー・マゴ賞」を受賞した本作品は、古くてしかも新しい、人間性の奥底に潜む非合理な衝動をえぐり出した、真に恐るべき恋愛小説の傑作である。女主人公Oは恋人ルネに導かれ、自由を放棄し、男たちに強いられた屈従と涙と拷問のさなかで訓練を積み、奴隷の境遇を受けいれ、ついには晴れやかな精神状態に達するという、それはある女の情熱的な愛の告白であり、フランス伝統文学を受けつぎながら、新しい文学を目指した真の名作と言って過言ではあるまい。
  • O嬢の物語
    3.8
    1巻858円 (税込)
    パリの前衛的な出版社ポーヴェールから一九五四年に刊行された本書は、発表とともにセンセーションを巻き起こし、「ドゥー・マゴ」賞を受賞した。女主人公の魂の告白を通して、自己の肉体の遍歴を回想したこの書物は、人間性の奥底にひそむ非合理な衝動をえぐり出した、真に恐るべき恋愛小説の傑作と評され、多くの批評家によって賞賛された。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • O嬢の物語

    Posted by ブクログ

    性器にピアスしたり全裸で鳥の仮面かぶったりして、人間性が剥奪されていく快感がここにはあります。
    作者は女性なんでしたっけ? 登場人物の誰に感情移入しながら書いていたのかは、ちょっと気になります。

    0
    2019年07月07日
  • O嬢の物語

    Posted by ブクログ

    最高の恋愛小説じゃないですか。
    O嬢の物語でO嬢の告白視点のはずなんだけど、極力O嬢の感情は排していて、虐待を加えられるシーンなんかは肩すかしするぐらいシンプル。
    O嬢がそこまでする(される)動機を「愛してるわ」以外で語らないのが素晴らしいと思います。
    しかし最後がなぁ。
    なんとなくみんなに軽蔑されている風に終わっていたけれど、もっとなんていうか物になってほしかった。
    軽蔑の対象は人間だけでしょう?
    Oを是非軽蔑の対象にすらならない状態にしてほしかったです。

    0
    2014年02月15日
  • O嬢の物語

    Posted by ブクログ

    隷属する事。
    それは同時に自己の判断から解放された非常に自由な状態なのだろう。
    非常に美しい性描写が印象的

    0
    2009年12月02日
  • O嬢の物語

    Posted by ブクログ

    突然ですが、再々再々……、読。この河出文庫版1966年澁澤龍彦の「あとがき」にも納得。あとがきには、ポーリーヌ・レアージュは匿名女流作家で、実はジャン・ポーランのアナグラムか、あるいは女流作家ドミニック・オーリーとの合作か、とも。今さらほんとうに間の抜けたことを重ねますが、私は出逢った最初から、ここに「生物としての性別・女」を感じないではいられなかったのだ、と、あらためて。つまり、2002年「ユリイカ」に再録された鼎談(澁澤龍彦没後10年だから、実際は1998年?)に於て、矢川澄子自身が「『O嬢』は先ず自分が全文下訳した」といった発言をしているのを、私は漠然と見逃していたのだ、ということ(この

    0
    2011年07月19日
  • O嬢の物語

    Posted by ブクログ

    長い間ベールに包まれている作者による、言わずもがなの1冊。恋人ルネにより、ステファン卿に委ねられたO嬢が、自分の身に次々と起こる理不尽な状況をどこか他人ごとのように捉え淡々と語っていく。女性ならではの視点で書かれた究極のポルノグラフィ。内容の過激さばかりに注目されがちですが、恋人を想う女性の心理をロマンチックに描いた作品です。翻訳はいくつか出版されていますが、やはり澁澤龍彦訳が解説も秀逸

    0
    2009年10月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!