ポーリーヌ・レアージュのレビュー一覧

  • O嬢の物語
    性器にピアスしたり全裸で鳥の仮面かぶったりして、人間性が剥奪されていく快感がここにはあります。
    作者は女性なんでしたっけ? 登場人物の誰に感情移入しながら書いていたのかは、ちょっと気になります。
  • O嬢の物語
    最高の恋愛小説じゃないですか。
    O嬢の物語でO嬢の告白視点のはずなんだけど、極力O嬢の感情は排していて、虐待を加えられるシーンなんかは肩すかしするぐらいシンプル。
    O嬢がそこまでする(される)動機を「愛してるわ」以外で語らないのが素晴らしいと思います。
    しかし最後がなぁ。
    なんとなくみんなに軽蔑され...続きを読む
  • O嬢の物語
    隷属する事。
    それは同時に自己の判断から解放された非常に自由な状態なのだろう。
    非常に美しい性描写が印象的
  • O嬢の物語
    突然ですが、再々再々……、読。この河出文庫版1966年澁澤龍彦の「あとがき」にも納得。あとがきには、ポーリーヌ・レアージュは匿名女流作家で、実はジャン・ポーランのアナグラムか、あるいは女流作家ドミニック・オーリーとの合作か、とも。今さらほんとうに間の抜けたことを重ねますが、私は出逢った最初から、ここ...続きを読む
  • O嬢の物語
    長い間ベールに包まれている作者による、言わずもがなの1冊。恋人ルネにより、ステファン卿に委ねられたO嬢が、自分の身に次々と起こる理不尽な状況をどこか他人ごとのように捉え淡々と語っていく。女性ならではの視点で書かれた究極のポルノグラフィ。内容の過激さばかりに注目されがちですが、恋人を想う女性の心理をロ...続きを読む
  • O嬢の物語
    澁澤滝彦が翻訳を手がけた、所有される女性を書いた作品。不思議な感覚と、婉曲であるからこそますます引き立つエロチックが素敵!
  • O嬢の物語
    たとえば注射針を刺される感触が嫌いでない方、あるいは過剰に嫌いな方には啓蒙の書になるかも。肉体の快楽よりも精神の快楽の方が断然イイんだよね。エロスは、描写でも過激な行為にでもなく、精神が纏っている社会的な衣服を徹底的に剥奪されてゆく、その優しい残酷さの中にあります。恋愛小説の欺瞞に食傷気味のアナタを...続きを読む
  • O嬢の物語
    何たる一冊…………。
    結局Oは、男たちのオブジェ、蝋人形のような存在であったのか。
    フランケンシュタインのように、どんどん改造されていく恐怖、不安、嗚咽が生々しくそして痛々しい。
    奴隷制度がありましたよという訴えもあるが、その中身を抉り出してあるんだけど、性交渉の描写は実は殆どない。
    その幸福は、本...続きを読む
  • O嬢の物語
    Pauline Réageが1954年にジャン=ジャック・ポーヴェール書店より刊行した小説。1975年に映画化され、ポルノだと思っている人が多いと思いますが、原作小説についてだけいえば、官能小説ではありません。サディスティックな描写、マゾヒスティックな描写、ホモセクシャルな描写やレズビアンな描写など...続きを読む
  • O嬢の物語
    読んだー!読んだどー!!!

    ああ、嬉しや・・・世界の名著、そのエロさで有名な「O嬢の物語」!
    そういう世間の“おすすめ本”を読んだってだけで嬉しくなる。
    でもこの本は、そういうの抜きに、わたしからもおすすめします!

    エロさでゆうと「エマニュエル夫人」も有名だけど、どこかで「O嬢」も聞いたことがあ...続きを読む
  • O嬢の物語
    朝から学校で読むのに最適←

    この本は私の中二病

    うらやましくない。
    けど、女ってこういうものかなと
    おもう
  • O嬢の物語
    中学校のとき、初めてこの澁澤達彦さんの訳で読んだ。人間の精神の底知れぬ奥深さというか、輝くような闇をみた思いだった。
    その後、映画を観たり他の訳本も読んでみたが、この澁澤達彦さんの訳ほど気品にあふれ、妄想爆発させるものはない。
    はっきり言って、この本を読むなら、この版。後はダメ。
    表紙は扇情的だが、...続きを読む
  • O嬢の物語
    [ 内容 ]


    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時...続きを読む
  • O嬢の物語
    ええ、ついに読みましたとも。
    そう、性的描写は多くともエロティックではない。
    体をめちゃめちゃにされ、
    それでも肉体的苦痛を悦びに感じるほどに変化していくOの心情はしかし、とても慎ましやかで。
    怖いもの見たさだろうか。
    主人公のOが痛めつけられればられるほど、
    読みすすめることを躊躇しつつも
    どんど...続きを読む
  • O嬢の物語
    何か笑えるお話でした。
    澁澤先生が飛びつくのが納得のストーリー。
    最後の終わり方も、なんだかな(笑

    でも結構この本好きです。
  • O嬢の物語
    これも基本だからと読んだ本。ドMとなるO嬢がご主人様を慕うのだけど「僕のものだから他人に与えられるのだ」と次々と男に委ねられ、捨てられるって話で。ふくろうのお面のあたりはこれ精神が破綻してなきゃ耐えられないと思うあたしは、ドMにはなれないなと。でもわりと好きな本。
  • O嬢の物語
    SMの王道。
    やっぱり出来れば完訳してほしかったなー。
    ある意味愛の形だと思うし、嫌いじゃない。
    美だと言う感覚もなんとなくわかる。しろと言われたら困るけど。

    痛いの嫌いな人は絶対駄目だと思う。


    澁澤は一時期狂ったように読み込んだなー。懐かしい。
  • O嬢の物語
    マゾヒスト文学の最高峰。
    個人的にはマゾッホ作品よりビリビリきた。
    ラスト、梟の仮面のシーンは圧巻。
  • O嬢の物語
    変態SM小説。傑作の名高い作品だけど、今のご時世叩かれそう。

    読み手を選ぶ、R指定モノ。

    いきなり拉致監禁に始まり、奴隷として目覚めていく主人公O。狭い世界で男たちが入り乱れて行為を楽しむわけだが、空間的な広がりが乏しいところがあまり好きではなかった。

    日々、女性に虐げられてる、男性陣はストレ...続きを読む
  • O嬢の物語
    3.8官能小説と呼んでもいいのか?見たことない世界に一気読み。まあ理解されないやろな。ドキドキする。