抜けないエロ小説。
澁澤龍彦氏は「これは決して風俗小説ではない」と解説に書いてましたが、読んだこちらとしては「これは決して風俗小説ではないとは言わせない」と言いたいところ。
消費者の何割かはそういう読み方したでしょ。
女神のヌード絵画に対して「これは神々しいものだ」との大義名分を掲げ、その実イヤラシイ絵を楽しんでいた時代があったように、O嬢の物語に対して文学としての蘊蓄を掲げつつもエロ本として消費した人はいたはず。
いないとは言わせない。
もちろん悪い事とは言いません。
最後は削って大正解ですね!
11.03.18