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Posted by ブクログ
web連載で読んでいたものがこうして一冊の本として手元に届いた時の感慨も大切にしたいな、と思った作品
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何か、たりない部分があるからこそ、女であり
また、その何かを満たすために葛藤するのも、女だからであって
女≒ひと
14歳から29歳の15年という長い期間の時系列を追って
ひとりの少女が成長していく姿をひとりの少年との「愛が存在しない」男女関係を共有する過程を通して見えてくるものたち
周囲からの期待と本心とのずれを発端に拗れていく現実
そして行き場を見失い彷徨う「女」としての心情が無機質な冷たい空気を含んだ文章の中で展開され
環境の変化や時間の持つ大きな癒しと破壊力も合わさり少しずつ解放されていく
読みながら自分に置き換えて自然と感情移入した部分もあれば
持っている想像力を最大限に動員して主人公の心情を考え抜いたところもあった
何より作者の持つ感性が登場人物の心の動きだけにとどまらず細部の描写にまで行き渡っていて
フィクションだからこそより強く伝えられる想いがリアリティをもって読み手に届くような気がした
自分以外の誰かに/何かに求めることの”+α”の部分は
女が百人いればそれは百通りあるのだと思う
読み終わったあとで
自分の中の女の部分にある蝋燭の炎を灯されたような余韻を残しつつ
現代に生きるこの何にも代え難い不安定さを抱えた自分の女という性を
以前よりもちょっとだけいとおしく思えるようになった
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