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愛は純粋なもの…であるべきなのだろうか? メール恋愛にはまった青年や外国人労働者と恋におちたOL,ピュアな恋のイメージにとらわれるフーゾク嬢など,過剰なまでに潔癖な“純粋さ”を求めて現実のなかで傷つき心を病んでいった若者たち.彼らを通して脆く崩れやすい現代人の心の姿を描き出す.
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Posted by ブクログ
恋愛とか純愛とか、そういうことに興味がなかったけれどこの本はもう一度病むくらい誰かを好きになることも良いのかもと、幻みたいに思わせなくもない。
新人類が誕生して以来、若者の恋愛観に変化が起きた。 若者はメディアから得たイメージ・概念に自分を当てはめて 自分の経験を理解する傾向があり、自身で概念を生成できない。 むしろ自分をイメージ・概念にあわせようとする傾向がある。 テレビ・漫画で見たような恋愛に憧れを抱き実現しようとする一方、 それにそぐ...続きを読むわないと「これは偽者」だと退けてしまう。 自分の抱くイメージ・概念でひとつのシナリオを脳内で構築し、 そのシナリオ通りに進む恋愛こそ「本当の恋愛」と認識する。
授業の課題図書。面白かったー。アナタノコトガスキダカラーな純愛じゃなくて、純粋に愛を見つめてみよう的な話。ためになるっていうよりは、面白い。
世の中の純愛ブームもいいかげん一段落?でもこの本も読んでほしい。純愛ブームに喜んでた人は。いかに純愛が心に負担をかけてるかがよく分かる。病気になっちゃうほど人を愛せるってすごい。結局は相手を思うあまり疑心暗鬼になったり妄想を激しくしちゃうんだろうけども。 偶然と必然って違いが私にも難しい。彼と出会...続きを読むえたことは偶然、くらいに思ってた方が楽なのかしら。
純愛ってよく言うけど?というところから疑問なのだが、あえてそれに答えていない点が精神科医ならではの書き方だなあと。実際、自分が信じる「純愛」に憧れ、それを追いかけて破滅寸前に至った人たちの症例が描かれている。なんだか、ひとくくりにはできないけど、はたから見ると、相手あってこその恋愛なのに純愛に憧れる...続きを読むがあまりの独りよがりにしか見えない。でも当の本人達はもうその方向しか考えられない。だから自分の思いに心が支配されて壊れそうになる。いやしかし、こんな精神科医の先生ならば直接話がしてみたい。「自分では分からない(怖い)から誰かにすがりたい、答えを出してもらいたい」心境の患者に対する精神科医の接し方に興味が深まった。患者との付かず離れずの距離の取り方って絶妙なものなのね。なだいなだ著の『れとると』もそうだけど。とりあえずまあ、恋愛如きで身を崩したくないなと。
この人の本は読みやすくて、それでもって衝撃を与えるので読んでみた。 純愛。誰もが一度は耳にしたことはあると思うし、これに憧れた人も少なくはないと思う。 この本にはそんな純愛に憧れ、突き進み、その結果心を病んだ人たちの症例が書かれている。 印象的だったのが、あとがきにあった「愛の場合においても、現に生...続きを読む活し恋愛をする自分と、それを見つめ、いや、それを小うるさく監督し指示するもう一つの自分とがいて、その葛藤が今風の恋愛を生むのだし、また、恋愛自体を難しくしている」という部分。 このようなことも、自由に恋愛が許される時代だからこそ起こりえることだと思った。縁談が決められていた時代においては、「純」な理想を掲げられるケースは極めて稀だから。 現代っていろんな意味で難しいと感じた。
著者は「あとがき」で、次のように述べています。「ドラマに準えて言えば、今日の“愛”というのは、主人公と監督がともに「自分」の自作自演なのだが、普通の恋愛がとかくその二人の「自分」の妥協によってすっきりしない仕上がりになるのに対して、純愛では、主演の俳優女優の都合に合わせて監督が譲歩するどころか、役者...続きを読むはあくまで監督の理想、つまり「純愛」の物語通りに演じさせられる」。本書は、こうした現代的な「純愛」のありようについて、著者自身の臨床体験を交えつつ論じています。 純愛の「物語」を追及する監督としての自分と、現実のなかで振る舞わなければならない役者としての自分との齟齬によって、精神に変調を来してしまった〈患者〉たちのエピソードが多くとりあげられています。 著者のもとを訪れる患者たちは、いずれも本人としては苦しんでいるにはちがいないのですが、本書に収められた彼ら「純愛」のエピソードが、珠玉の短編小説のように美しいと感じてしまいます。
精神科医が、いくつかの症例を紹介した本で、キーワードは「純愛」。 「理想の恋愛」や「運命の出逢い」といった言葉に 呪縛されているかのような人たちの姿が浮かび上がる。 自分に相応しい人が必ずどこかにいるはずだから、 手近で間に合わせないで積極的に探しに行こう――でも、 探したけれど見つからない……で、...続きを読む不具合が生じる、と。 自分には人間としてこれだけの価値があるのだから、 充分、釣り合いが取れる相手でなければ、 恋する意味がないという発想に基づいているらしい。 それはつまり他者に対して強く承認を求めるということであり、 裏返せば過剰な自己愛の現れなのではないだろうか。
本書は精神科医である著者のもとを訪れた患者たちの話である。著者が多くの書で身近なテーマを取り上げてきたのと同様、恋愛という誰もが一度は悩んだであろうテーマを扱っている。
精神病理の症例をまとめて紹介したものです。どういういきさつで病気になったのか、どういうきっかけで発生したのか、を素人でも分かりやすく書かれています。 これはあくまでも素人向けのような気がして、精神病理に関する具体的な説明は省かれています。 風俗嬢と客の純愛、ネット友達との心の触れ合いなどが紹介さ...続きを読むれています。 あくまでも、こういったいきさつでも病気になってしまう事で、人間の脆さに警鐘を鳴らしているのでしょう。
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