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Posted by ブクログ
著者は、聖路加国際病院精神科部長でもあります。患者の治療を目的として、童話や昔話を話します。確かに、童話や昔話は、勧善懲悪だったり、最後に愛は勝つだったり、子供を良い方向へ導くための物語です。しかし、長い間語り継がれてきたのには、それだけではない理由があるのでしょう。話す人・聞く人の心を癒すという大きな理由が。
ここでは、『ねむりひめ』『三ねんねたろう』『幸運なハンス』『食わず女房』『ぐるんぱのようちえん』『ももたろう』『赤ずきん』『うたしまたろう』『三びきのこぶた』『いっすんぼうし』『つる女房』『ジャックと豆の木』のお話が書かれています。その中で、『三びきのこぶた』が一番印象に残りました。
Posted by ブクログ
童話や昔話といった物語を心療に用いる精神科医、大平健先生エッセイ。
もともとは看護師向け雑誌の「看護技術」(メジカルフレンド社)に連載されていたものから修正・加筆をおこなったもの。
物語を”面接の鏡”として、そして推理として用いることによって心療を進める様子が12編。
おおきく4章にわかれていて、それぞれの終わりにまとまった解説が加えられていて、話の解釈がさらに深められている。
ある程度抽象化された物語の中に、”自分”を見つけ出す場面が描かれていて興味深かった。
そういった”気付き”を物語によって引き出す過程がおもしろかった。
僕にぴったりの物語は何かあるだろうか・・・と考えてみるのもいい。
ちなみに著者も、『自分の物語』をみつけられている。それが『王子と乞食』。
自分自身を症例として紹介されているのもおもしろかったな。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
「むかしむかし、あるところに…」まさか精神科を受診して、昔話や童話を聞かされるなんて誰も思ってもみなかっただろう。でも、患者たちの当惑はすぐ驚きに変わる。そこに繰り広げられるのは自分の物語なのだ。悩みを抱えた心の深層を「赤ずきん」「ももたろう」「幸運なハンス」「三びきのこぶた」などで解き明かす、ちょっと不思議で、ほんとうは不思議じゃない12話の「心の薬」。
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【目次】
まえがき
I
・ねむりひめ
・三ねんねたろう
・幸運なハンス
・鏡の国の精神科医(下)
II
・食わず女房
・ぐるんぱのようちえん
・ももたろう
・鏡の国の精神科医(下)
III
・赤ずきん
・うらしまたろう
・三びきのこぶた
・不思議の国の精神科医(上)
IV
・いっすんぼうし
・つる女房
・ジャックと豆の木
・不思議の国の精神科医(下)
小さなあとがき
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Posted by ブクログ
昔々あるところに...。子供のころ、さんざん聞かされたフレーズだ。
その昔話、童話、民話、おとぎ話が精神医療に用いられてるとしたら、意外に思うだろうか。
精神を病んだ人が医者に「あなたの病気はこうで、原因はあーです」と言われても、素直に受け入れるほどの心の余裕はないだろう。
そこで、物語療法では誰もが聞いたことのある物語を使う。
あなたの状況は、この物語にそっくりではないでしょうか。突然に物語の話を出された患者は驚き、自身の状況を物語に当てはめて納得する。
子供のころに聞いた物語が、大人にも必要な時がある。
昔々あるところに...。このフレーズが今の社会にも途絶えず子供たちに伝えられますように。
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