診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

528円 (税込)

2pt

「むかしむかし、あるところに……」まさか精神科を受診して、昔話や童話を聞かされるなんて誰も思ってもみなかっただろう。でも、患者たちの当惑はすぐ驚きに変わる。そこに繰り広げられるのは自分の物語なのだ。悩みを抱えた心の深層を「赤ずきん」「ももたろう」「幸運なハンス」「三びきのこぶた」などで解き明かす、ちょっと不思議で、ほんとうは不思議じゃない12話の「心の薬」。

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診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    精神科医の診察の場面において、読書療法を実際にどのように取り入れているのかについて症例を用いて説明がされている。

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    Posted by ブクログ 2019年02月11日

    著者は、聖路加国際病院精神科部長でもあります。患者の治療を目的として、童話や昔話を話します。確かに、童話や昔話は、勧善懲悪だったり、最後に愛は勝つだったり、子供を良い方向へ導くための物語です。しかし、長い間語り継がれてきたのには、それだけではない理由があるのでしょう。話す人・聞く人の心を癒すという大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月01日

    この本は心の病を著者が「ももたろう」等の物語で解き明して治療してゆく様子がわかりやすく描かれています。なじみ深いけれど遠い物語たちが読む前と違った面を持って自分にぐっと近くなって来ます。
     かなり前の本ですが今の時代にも通じる内容です。
     訳もなくだるーい日がやたら続いたり、何となく暗い気分の続く人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月05日

    2013/06/29
    精神科医である筆者が患者に昔話やおとぎ話をつかって患者の原因をわからせるというフィクション

    さまざまな人のさまざまな問題を分かりやすく教えてくれて面白い

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    Posted by ブクログ 2013年03月09日

    童話や昔話といった物語を心療に用いる精神科医、大平健先生エッセイ。
    もともとは看護師向け雑誌の「看護技術」(メジカルフレンド社)に連載されていたものから修正・加筆をおこなったもの。

    物語を”面接の鏡”として、そして推理として用いることによって心療を進める様子が12編。
    おおきく4章にわかれていて、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月18日

    学生さんに教えていただいた本です。
    私は絵本好きで(蔵書600冊以上)、しかも医療面接の研究をしております。
    私にぴったりの本でした。
    臨床では絵本は使いませんが、絵本は子どもが理解できるようにシンプルで、しかも人間の本質が書かれております。
    様々な人生を生きる私たちにピッタリ当てはまる絵本が必ずあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月17日

    著者の「豊かさの精神病理」を読んで以来のファンです。症例に応じておとぎ話や童話を患者に聞かせることによって、患者自らに自分の悩みが何たるかを気付かせるという物語療法の世界を著わしたもの。誰しも「自分の物語」を持っているそうだが、私の物語って何だろう?

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    Posted by ブクログ 2010年08月27日

    まさに傑作である。
    豊富な臨床経験を持つ筆者が、面接の経験の中から「物語」を引き合いに出して当事者に自ら考えさせる道筋を開ける。まさに精神医療の理想の姿ではなかろうか。

    DSM偏重、投薬治療偏重の流れの中で、このような、型にとらわれない心理療法的手段が取れる実地医家は多くはないはずである。本書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月10日

     昔々あるところに...。子供のころ、さんざん聞かされたフレーズだ。
     その昔話、童話、民話、おとぎ話が精神医療に用いられてるとしたら、意外に思うだろうか。

     精神を病んだ人が医者に「あなたの病気はこうで、原因はあーです」と言われても、素直に受け入れるほどの心の余裕はないだろう。

     そこで、物語...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年10月12日

    中々面白いし、含蓄がある。
    人の心の悩みと言うものは、他人には分かりにくいものですが、それが童話になぞらえて上手に説明されています。
    それが、中々タメになりそうな感じなのがまた良いです。

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