作品一覧

  • 精神分析入門(上下)合本版(新潮文庫)
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    1巻1,738円 (税込)
    精神病の命名と分類に終始していた伝統的精神医学に対し、自由連想の採用という画期的方法によって症状の隠された意味を探る精神分析を創始して、二十世紀文学にも多大な影響を与えたフロイト。本書は、1915年から17年までウィーン大学で一般向けに行われた講義の記録であり、明快な論旨の進め方、啓蒙を目的とした対話的手法で書かれた最適の入門書である。 ※当電子版は新潮文庫版『精神分析入門』上下巻をまとめた合本版です。
  • 精神分析入門(上)
    3.4
    1~2巻869円 (税込)
    精神病の命名と分類に終始していた伝統的精神医学に対し、自由連想の採用という画期的方法によって症状の隠された意味を探る精神分析を創始して、二十世紀文学にも多大な影響を与えたフロイト。本書は、1915年から17年までウィーン大学で一般向けに行われた講義の記録であり、明快な論旨の進め方、啓蒙を目的とした対話的手法で書かれた最適の入門書である。

ユーザーレビュー

  • 精神分析入門(上)

    Posted by ブクログ

     やっと手を出した。そんで、疲れる読書を少しでも力にできるよう、読みながらメモったものを書く。


    第一部錯誤行為
     序論だけに、科学的思考と精神分析を説明し、自己の体や意識の反応を『偶然』と切り捨てない精神分析の説明も兼ねる。この時代に今まで生きてきて「無意識が存在する」という知識があるためか、少しくどい。っつーことで内容は略。
    しかしそれだけに、ここまでの反復が必要な時代であったことも感じられる。科学(と当時から認められていたもの)の道を通って得た科学的手法とその経歴を以て、曖昧なものを平易に、しかし数字を用いられずに十分な説得力を持った言葉で語る。この繊細なものを手に取ることができた天才

    0
    2013年09月05日
  • 精神分析入門(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく難しいイメージがあったのだけれど、
    タイトルに「入門」と書いてある通り、
    大学での講義をもとにしてあるのでわりかし読みやすい。

    「錯誤行為」
    まず気付くことは、
    フロイトは非常に科学的な人間であるということ。

    反証例をことあるごとに提示し、
    それをひとつひとつ検証していくのは、
    ある側面においてはくどくもあるのだけれど、
    科学者としては正しい姿勢なのだろうと思う。

    有名な「無意識」「欲動」というワードは、
    本書の冒頭ですでに登場している。

    精神分析には一般解はない、
    ということを肝に命じておかなければなぁ。


    「夢」
    夢は眠りを妨げる、
    潜在思想

    0
    2012年05月03日
  • 精神分析入門(上)

    Posted by ブクログ

    自我とは自分の意識のことであり、意識は理性でコントールできる。自分の行動は自分の意識で理性的に決めている。デカルト

    意識された部分(理性や合理性など)は表層的なものに過ぎない。自我の意識の活動にのぼらず、自覚されていない心の奥底がある。無意識。潜在意識。無意識の内容は夢などに現れ、起きているときは意識の底に沈んでいる▼幼い子供にあるのは本能的な欲動だけ。成長するにつれ本能的な欲動を抑える道徳・社会規範を身に着ける。「自分」という意識(自我)が生まれ、本能的な欲動と道徳・社会規範とのバランスを取れるようになる。本能的な欲動が充たされないとき、人は社会的価値の高い欲求に置き換えて昇華させる(芸術

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    2021年07月23日
  • 精神分析入門(下)

    Posted by ブクログ

    錯誤行為、夢判断、神経症総論を収録した『精神分析入門』と、
    その後に書かれた補足的な意味をもつ『精神分析入門(続)』をおさめたのが、
    この上巻と下巻からなる『精神分析入門』です。

    それにしてもですよ。
    分析によって突き止められるのは大体において性にまつわることだっていうのが、
    本当かなという疑いとそうだそうだという頷きが半々に生じました。
    この講義(本書)は100年も前のものだけれど、
    性に対して現代的に取り組んでいて、いまもなお古びていないです。
    それはわいせつ性だとかタブー視とか、
    現在にもそのまま残っているものだし、
    そんななかでこれ以上進展しないところ近くまで研究した、
    フロイトの先

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    2015年01月20日
  • 精神分析入門(上)

    Posted by ブクログ

    錯誤行為、夢判断、神経症総論の前半を収録した上巻であるのが本書。それにしたって、分析によって突き止められるのは大体において性にまつわることだっていうのが、本当かなという思いとそうだそうだという頷きが半々に生じるようなことでした。100年前のものだけれど、性に対して現代的に取り組んでいて、いまもなお古びていないです。それはわいせつ性だとかタブー視とか、現在にもそのまま残っているものだし、そんななかでこれ以上進展しないところ近くまで研究した、フロイトの先鋭性があるからだと思いました。性は、生殖の妨げにならないようなバランスのとれたところでは、その分析は完成しているのかもしれないです、そう思いました

    0
    2015年01月12日

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