作品一覧

  • 女らしさの神話 上
    完結
    4.0
    全2巻1,353~1,507円 (税込)
    幸福なはずのアメリカの主婦たちに広がる正体不明の不安やいらだち.その「名前のない問題」の原因は,結婚して夫や子どもの面倒をみることが幸せだとする「女らしさの神話」にあるのではないか.神話がいかにして強固になったかを解き明かし,その解体を唱えた二〇世紀フェミニズムの金字塔.一九六三年の著作の全訳.

    試し読み

    フォロー
  • 女のからだ フェミニズム以後
    3.3
    1巻924円 (税込)
    1960―70年代の女性解放運動のなか,「女のからだ」をめぐる諸問題――性・生理・生殖・妊娠や中絶を,恥や非難を恐れず語り,知識を獲得し,女たちは自らの意識変革を経験した.市場商品と生殖技術の溢れる選択肢という新たな難問に立ちすくむ今こそ,「からだをとりもどした」あの時代を振り返ってみよう.

    試し読み

    フォロー
  • 30周年版 ジェンダーと歴史学
    -
    1巻1,936円 (税込)
    「ジェンダー」を歴史学の批判的方法概念として初めて提起し、女性史に光をあて歴史記述に革命的転回を起こした名著の改訂新版。
  • 〈性〉の分割線 近・現代日本のジェンダーと身体
    -
    1巻3,740円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「男らしさ」「女らしさ」は時代ごとに形作られて、さまざまな主張・言説の渦に巻き込まれながら変化し続けてきた。天皇家族写真から和服や男性美をめぐる論争、大正期のインターセックスの語られ方、戦時下の「ミス・ニッポン」の身体イメージなどの多様な事例から、“性”や“身体”という連続体に裂け目を入れて分離しようとする力学を浮き彫りにする。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 女らしさの神話 上

    Posted by ブクログ

    最近出たばっかりなんだ!1963年のアメリカで出版され、フェミニズム運動高揚のきっかけになったと紹介されているけど、50年経った今読んでも悲しいことに(敢えて言うが)色褪せない。
    以前付き合っていた人があまり家事をしない人で、大学ではフェミニズムをやっているのに、何で現実の生活では相手に上手く伝えられないのかと不安になり、これが分裂という感覚かと悟った時期があったのだが、60年代のアメリカの主婦達も似た類というかまったく問題を抱えていたらしい。
    カレッジにおける教育、フロイトの述べたペニス羨望、似非科学であった機能主義、さらには家庭製品を売り出す広告会社までもが、「女らしさ」という神話を強化し

    0
    2024年09月26日
  • 女のからだ フェミニズム以後

    Posted by ブクログ

    ひとくちにフェミニズムといっても、立場や手法、語彙に行動や運動のやり方、かなり多様であること、一様であり得ないことがはっきりとわかる。
    中絶ないし、自分のからだという「やっかいな」問題だからこそ、それはなおさら。

    ツイッターその他でなんちゃってフェミニストを貶めて溜飲を下げる前に、まずは歴史を知ることから始めるべきだろう。それが良識ある人間のすることだと思う。

    わかりやすく読みやすい本でもある。第二次フェミニズムについて主に触れられているが、序でそれ以前の歴史についても整理してあるので、最初に読む本としても問題はない。

    0
    2015年04月04日
  • 女らしさの神話 下

    Posted by ブクログ

     60年代からの第二波フェミニズムの嚆矢となった著作と言われているが、丁寧に歴史を追うと4,50年代からのゆるやかなつながりがあったというのはひとつ学びであった。
     下巻は特に、但し書き付きとはいえ、オーガズムの話に終始しすぎているし、同性愛者(女同士の絆も否定していたらしい)や特殊性癖、受動性に関してあまりに二項対立的すぎる偏見が見られ、反論の余地ありと感じた。
     確固たるアイデンティティ/受動性・無気力という二項対立ではなく、『愛について』でも指摘されているような自己反省的(自己の中の他者)で可変的なアイデンティティのあり方を追求していくべきだろう。
     それでも、男性も男らしさの神話に苦し

    0
    2024年10月29日
  • 女らしさの神話 下

    Posted by ブクログ

     「女たちの神話」に苦しめられている女性たちの実相を描いてきた著者は、そこから抜け出すためには、妻や母としての生き方だけでない、一人の人間として生き自己実現を図ることが必要であること、そしてそのための新しい人生設計について、具体的な方策をいくつか主張、提言をしている。
     ただそれを実現していくことがかなり苦難の道であったことは、本書を著した後、女性解放のための実践運動に入っていった著者の文章、本書収録の「エピローグ」や「メタモルフォーゼ 二世代の後に」に示されている。

     自分だけが空虚感に苛まれ、おかしな考え方を持っているのだろうかと不安な心情を抱いていた女性に安堵感を与え、また新しい生き方

    0
    2024年10月18日
  • 女らしさの神話 上

    Posted by ブクログ

     1950年代から60年代にかけ、郊外に住み、夫と子ども、そして家庭のことだけを考えていれば良い生活、それは若いアメリカ女性の夢見るイメージであった。しかし、著者はあるころから、アメリカの女性が共通して”名前のない問題”を抱えていることに気づいたという。「何だか空っぽな気がするの」「自分が存在しないような気がする」といった言葉が主婦の女たちから出てくる。
     「職業:主婦」、早く結婚して夫を持ち子どもを育てる、妻であり母であることが女の幸せであるとする「女らしさの神話」に、いつの間にアメリカの女たちは捕らわれてしまったのか、著者はそうした意識の起源や変化の過程を追いかけていく。 
     具体的には、

    0
    2024年09月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!