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1960―70年代の女性解放運動のなか,「女のからだ」をめぐる諸問題――性・生理・生殖・妊娠や中絶を,恥や非難を恐れず語り,知識を獲得し,女たちは自らの意識変革を経験した.市場商品と生殖技術の溢れる選択肢という新たな難問に立ちすくむ今こそ,「からだをとりもどした」あの時代を振り返ってみよう.
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Posted by ブクログ
ひとくちにフェミニズムといっても、立場や手法、語彙に行動や運動のやり方、かなり多様であること、一様であり得ないことがはっきりとわかる。 中絶ないし、自分のからだという「やっかいな」問題だからこそ、それはなおさら。 ツイッターその他でなんちゃってフェミニストを貶めて溜飲を下げる前に、まずは歴史を知る...続きを読むことから始めるべきだろう。それが良識ある人間のすることだと思う。 わかりやすく読みやすい本でもある。第二次フェミニズムについて主に触れられているが、序でそれ以前の歴史についても整理してあるので、最初に読む本としても問題はない。
アメリカと日本の「女性の健康」に対する運動の流れを理解できる本。中絶、ピルなどの避妊に対する認識が歴史的に変化してきたことを知った。 特に優生保護法の問題点と母体保護法への改定の流れ、母体保護法の問題点、代理出産については、昨今の日本のリプロダクティブヘルスライツを語る上で欠かせないテーマだと...続きを読む感じた。 色々思い出すことができたのでよかった。
どきっとする表題ですが・・・・。 女の健康運動の歴史、日本でいえば昭和史でしょうか。 教授らしく、しっかりした講義内容です。 そういえば・・・・、そんな時代もあったなぁと思う、1970年代。 懐かしくたどりました。
フェミニズムの一派である女性の健康運動について歴史をたどった理論書。フェミニズム関係を読んでいつも思うが、どうしてデータとか、欧米の研究論考ばっかり並べてあるばっかで、日本になじむように説明していない。 海外のフェミニストってちょっと異常なんですよね、ヌードを晒したり、大事な部分を見せつけたり。日本...続きを読むでも自分のヌードを3Dデータで送ったアーティストが逮捕されたけど、あれがアート? フェミニズム? なのかといぶかしむ。 思想の輸入の限界なのか。 学生闘争時代に花開いたのが、日本の第二期フェミニズムらしいが、こちらは大正期のそれと比べるとかなり過激。 このフェミニズム闘争に参加した女性たち、今は幸せになったのだろうか。独身女性の高齢貧困という言葉が頭をよぎる。学者や活動家連中が焚きつけたばかりに人生を見失った人もいるだろうに。 女性の体を女性自身の手にとりもどす。過去のむちゃくちゃな産婦人科診察などからすればごもっともだが、妊娠出産も女1人ではできないもの。女同士だから大丈夫じゃなくて、性別問わずに支え合うような学問を教えるべきだと思うが。
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