クラリッセ・リスペクトルの作品一覧

「クラリッセ・リスペクトル」の「星の時」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 星の時
    4.2
    1巻2,695円 (税込)
    地方からリオのスラム街にやってきた、コーラとホットドッグが好きなタイピストは、自分が不幸であることを知らなかった――。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による、ある女への大いなる祈りの物語。

ユーザーレビュー

  • 星の時

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    23言語で翻訳、世界的再評価の進む20世紀の巨匠が生んだ奇跡の文学。
    「20世紀のもっとも謎めいた作家のひとり」(オルハン・パムク)
    「カフカやジョイスと同じ正殿に属する」(エドマンド・ホワイト)
    「オブライエン、ボルヘス、ペソアと並ぶ20世紀の隠れた天才」(コルム・トビーン)
    「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」(ウォール・ストリート・ジャーナル)
    荒野からやってきた北東部の女・マカベーアの人生を語る、作家のロドリーゴ・S・M。リオのスラム街でタイピストとして暮らし、映画スターに憧れ、コカコーラとホットドッグが好きで、「不幸であることを知らない」ひとりの女の物語は、栄光の

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    2025年11月16日
  • 星の時

    Posted by ブクログ

    こんなにも魔法にかけられた物語に出会ったことはあっただろうか。私的、No.1作品。

    奇妙な語りから始まるこの本には、章立てがない。少しでも流し読みをするとよく分からなくなる。だから1文1文を丁寧に。そう、丁寧に追っていたはずなのに、気づいたら、摩訶不思議な世界から、1人の女性の日常にのめり込んでいた。読み終わった瞬間、ふと魔法が解けて、我に返る。漫画に出てきそうなほどの放心状態になっていた。

    この物語の主題は、「踏み潰された無垢」、「名もなき悲惨」だと著者のリスペストールは言うが、まさにそうで、究極の貧しさや醜さやその中にある刹那的な美しさに心を奪われていった。貧しく、卑下されていて、明ら

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    2023年08月27日
  • 星の時

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の前書きから始まったと思ったら、ふつうに思いっきり本編だった模様
    面白かった!日本語は読みやすい!
    こういうどうしようもない結末を迎える作品が好きで、本を読んでる自分がいるなと思った

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    2022年06月30日
  • 星の時

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とらえどころのない小説で、こんな話ですよ、と紹介しずらかった。ただ、マカベーアの物語を単純に不幸でした、で片付けずに、どういう解釈ができるのか考えることが大事だと思った。ロドリーゴ、マカベーア、クラリッセ、いろいろな角度から想像できると思う。
    不思議な小説ではあるが、これが作家クラリッセの祈りであり、叫びであると思う。これに触れてみるのも一つの経験としておもしろいと思う。

    とらえどころのない小説で、こんな話ですよ、と紹介しずらかった。ただ、マカベーアの物語を単純に不幸でした、で片付けずに、どういう解釈ができるのか考えることが大事だと思った。ロドリーゴ、マカベーア、クラリッセ、いろいろな角度か

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    2022年05月14日
  • 星の時

    Posted by ブクログ

    産まれてからずっと不幸な女性の物語。

    訳者あとがきの中で「『物語を生きる自己』と『物語を語る自己』として常に見分けしなければならない『作者』の運命」について言及されていて、アイルランドの作家が言う「もし誰かを憐れむべきなのだとしたら、自分自身を二つに分けて書くことを選択した作者」という言葉にはハッとなった。

    小説を読んでると時々、書き手の息苦しさ又は生き苦しさようなものが伝わってきて、気の毒に感じる時がある。この小説の読みにくさの理由はそれかもしれない。

    0
    2022年06月06日

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