クラリッセ・リスペクトルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
純文学の様な読み心地の小説。
今までに読んだことのある作品で似てると思ったのはサドの『美徳の不幸』だろうか。
ただし、ここに描き出される女性はジャスティーヌとも違う。
ジャスティーヌは見た目も心も清らかで美しいが幸福に恵まれない。
この作品の女性は果てしなく凡庸に描かれている。
忘れられやすい目立たない子。
そんな人物を淡々と描く。
ただ、それでも人生にあるものはある。
現代的な幸せの要点に欠けていても、あるものはあり、そして彼女は仏教の諦念の様なものが自然と機能していたのか本人的には不幸せではなさそうだった。
この女性の人生をどう思うかは読み手次第だと思うけど、悪くないのかもなと思った。
本