クラリッセ・リスペクトルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
純文学の様な読み心地の小説。
今までに読んだことのある作品で似てると思ったのはサドの『美徳の不幸』だろうか。
ただし、ここに描き出される女性はジャスティーヌとも違う。
ジャスティーヌは見た目も心も清らかで美しいが幸福に恵まれない。
この作品の女性は果てしなく凡庸に描かれている。
忘れられやすい目立たない子。
そんな人物を淡々と描く。
ただ、それでも人生にあるものはある。
現代的な幸せの要点に欠けていても、あるものはあり、そして彼女は仏教の諦念の様なものが自然と機能していたのか本人的には不幸せではなさそうだった。
この女性の人生をどう思うかは読み手次第だと思うけど、悪くないのかもなと思った。
本 -
Posted by ブクログ
「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」という帯の言葉に惹かれて購入。
変な読み心地の小説だった。嫌いじゃない。
マカベーアという名のタイピストで無垢な女の子を主人公とした物語をロドリーゴという男性作家が書いているという入れ子構造になっている。ロドリーゴはなかなか物語を描き始めないし、物語の途中途中なのに彼の思考が本編と違う方向に飛んだ文章を差し込んでくる。ロドリーゴはおそらく著者の写し身であろうが、女性作家であるクラリッセの分身とは思えないほど率直でうるさくてデリカシーがなく、ロドリーゴのことはあまり好きになれなかった。
巻末の訳者あとがき・解説やクラリッセの息子の文章を読むとこの小説の受け取