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終戦直前、帝国陸軍がマッカーサーから奪った時価二百兆円に上る財宝が極秘裏に隠匿された。それは、日本が敗戦から立ちあがるための資金となるはずだった。そして五十年後、一人の老人が遺した手帳がその真相を明らかにしようとしていた――。終戦時の勤労動員の女生徒たち、密命を帯びた軍人など、財宝に関わり、それを守るために生き、死んでいった人々の姿を描いた力作。心地よい感動があなたを包む。
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Posted by ブクログ
いつの間に、我々日本人に愛国心や純粋な心が無くなってしまったんだろう。 確かに戦争を知らない子供たちだけど。 本書は自分の中の「日本人」を誇れる作品です。 なんか体の中の芯がカ~っと熱くなって泣けましたねぇ。 もちろんフィクションなんです。 でも、もしかしたらあり得るかも!と思ってしまいます。 浅田...続きを読む氏の背景描写は本当に素晴らしいです。 どの作品も読者をその話の中に溶け込ませ、まるで目の前で物語を見ているような感じがしてくるんです。 今の日本があるのは「鬼」になってくれた戦争の犠牲者の方たちのおかげなんだなぁ~と思います。 自分に「日本人」であることを思い出させてくれた本作品と浅田氏にはお礼を言いたいですね。 どんどん風化されていく戦争。是非、たくさんの人に読んで欲しい作品です。
10年くらい積読になっていた本。もっと早く読めば良かった。映画も見てみたかった。舞台が現在の多摩にある米軍レクリエーション施設。読み始めたら、自分が生まれ育った場所だったので、街道の名前や町名がリアルで、もしかして三谷って、いまの町内会名か?あそこは弾薬庫だったと聞いていたが、そこなの?と、とても興...続きを読む味深く読みました。多摩に住んでいる方は、ぜひおすすめしたい本です。終戦時の話なので、目をつぶりたくなる場面も多々あり、こんな悲惨なことは二度と起こしてはいけないと考えさせられました。
毎年、8月になると必ず1冊は読む戦争関連の本。 今年は、浅田次郎さんのこの作品にしました。以前より気になっていた作品で、本屋さんで偶然見かけたので読むことにしました。 戦争でなくなった日本軍の有名な人は歴史の教科書に何度も出てくる。しかし、本当にお国のためにと死んでいったのは、教科書にも、そして誰...続きを読むも知らないような、何の罪もない一般国民。特に子供達なのだと思う。 国のためにと学校で勉強をしないで、畑仕事や、戦闘機等の部品をつくる毎日を送る女子学生。あるとき、国の秘密の仕事に関わることになる。しかし、彼女らに与えられた仕事がどう言う意味の仕事かは告げられないまま、終戦を迎えた。彼女らは戦争が終わり、仕事が終わったのを機に家に帰る予定だったが…あるきっかけで彼女らが関わった仕事の内容を知ってしまう。そして自決。 浅田さんの文章は、国を守るため、これから国を作っていくために自ら命を絶った「女子学生たち」の表情まで、頭の中で綺麗な映像となります。戦争の本当の怖さを知らない私たちにとって、彼女たちの行動は理解できな部分もあるけれど、彼女たちの死を無駄にしないために、平和な世界を作っていく義務があるのだと考えさせられる。 色んな文化、色んな民族、色んな宗教があるけれど、 どんなものにも「戦争」を推奨しているもの、「人を殺して良い」というものは無いと信じたい。
フィリピンにあるマッカーサーの秘宝を日本軍が持ち帰り、それがどうなるか?という物語です。 宝探し的な要素がありますが、そちらが主眼ではなく、戦争の悲哀が感じられる内容でもありました。 もうすぐ終戦記念日ですが、戦争を直接語れる人が年々少なくなってます。今自分がいる「日本」と言うものが何かということを...続きを読む考えさせてくれたような気がします。
マッカーサーが戦時中に盗まれた財宝を巡っての物語。 ぐいぐい引き込まれる内容で、最後までとても楽しく読めたが、少女たちのあの場面が可哀想でならなかった・・・。
oyajisanさんお薦めの一冊。きました・・魂を揺さぶられる☆5つ!!なかなか思いがまとまらなかったのは、解説曰く『魂の宿った作品』だからでしょう。 まず真柴や小泉。終戦前後の混乱の中で、きちんと先を見据えて、のぞまれた役割をこうも鮮やかに全うするとは・・! (3・11からもうすぐ2年。今朝も福...続きを読む島原発が水素爆発を起こした際の東京電力本店と現場のやり取りが放送されていたけど、毎度のことながら本店の対応のあまりのふがいなさに怒りを覚える。現代に、真柴や小泉のような人材はいないのだろうか!?) それにしても知らない。私は、この時代のことをあまりにも知らない。日本史を専攻したけれど、それは受験のための勉強だった。個人的にまったく興味のない時代だったし、いや授業でもこの近代史にどれだけの時間をかけただろうか。アメリカ、中国や韓国との関係も、もっと近代史を知らばければ語れないと思った。(いや~人生は死ぬまで勉強だ!) もちろん小説ではあるけれど、きっと私たちが今、享受している平和は、ここに登場するような歴史上名もなき人たちの上に成り立っている。 そこで「悼む人」の天童荒太さんの言葉が思い浮かんだ。 「なぜ、彼らなのか、私ではないのか」 もしかしたら、私もマツさんやスーちゃんのような女学生に生まれてきたかもしれない。天童さんは、自分が今、ここにこうしていられることに対し”うしろめたく思う感覚”こそが”人間の美質”だとおっしゃった。 なるほど、つながった。 ならば、そのうしろめたさを感じながら、日輪の遺産の存在を認識し、勇気をもって歩いていこう。
マッカーサーから奪った、宝の行方を、戦時中と現代で 描き分けた、重層形式の物語。 結局 お宝は、皆んなが どうしたいのか?最後が 曖昧な感じ? だがまぁ、面白い物語。
現実に空想を重ねてきたというのはわかっていても、よく纏まっているし楽しめた。 細かいことを突っ込んだらアレなのかもしれないが、歴史とか普通教育で学んだくらいしか頭にない為、この小説に描かれたことはとても楽しく読めた。
終戦前後と終戦後半世紀との二時代を行き来しながら繰り広げられる物語。その構成に則った物語進行は良かったけど、後者の物語がいまひとつ充実度に欠ける気がしてしまった。前者については、その結末も含めてインパクトが大きかっただけに、総合的に見ると、どうしても冗長性を感じてしまったのも確か。でも、あとがきとか...続きを読むにも書かれていたように、これが転機となって、蒼穹の昴とかに繋がっていくと考えると、外せない作品には間違いないんでしょう。
浅田次郎さんの作品は色々読んできたのですが、これは今まで読んだものとテイストが異なり、戦争が背景にあるということで深く考えさせられるものがあります。 最後の章の少女達の決断に、ひどく胸を打たれ涙が止まりませんでした。 戦争を知らない世代の私たちは「戦争はいけない」と一言で片づけてしまいがちですが、未...続きを読む来の日本の行く末を心から案じて亡くなった方々がいたことを、決して忘れてはならないと感じました。
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