【感想・ネタバレ】日輪の遺産のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2014年03月14日

いつの間に、我々日本人に愛国心や純粋な心が無くなってしまったんだろう。
確かに戦争を知らない子供たちだけど。
本書は自分の中の「日本人」を誇れる作品です。
なんか体の中の芯がカ~っと熱くなって泣けましたねぇ。
もちろんフィクションなんです。
でも、もしかしたらあり得るかも!と思ってしまいます。
浅田...続きを読む氏の背景描写は本当に素晴らしいです。
どの作品も読者をその話の中に溶け込ませ、まるで目の前で物語を見ているような感じがしてくるんです。
今の日本があるのは「鬼」になってくれた戦争の犠牲者の方たちのおかげなんだなぁ~と思います。
自分に「日本人」であることを思い出させてくれた本作品と浅田氏にはお礼を言いたいですね。
どんどん風化されていく戦争。是非、たくさんの人に読んで欲しい作品です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月12日

終戦時の他者、そして国を想う軍人と少女たちの話。
現代と交互に物語が展開していく。そこでよくありがちなのが、頭が混乱してついて行けなくなること。しかし本書は交互だからこそ理解が深まるように丁寧に書かれている。
もっとも印象的だったのは、登場人物の苦悩が自分の感覚のように伝わってきたこと。戦争を知らな...続きを読むいのに身につまされた。
特に衝撃を受けたのはマッカーサーの驚愕とその後の行動。でも結果的にそれで良かったと思う。
また、最後まで引っかかっていた少女たちの自害の理由は、エンディングに一人の少女のセリフによって明かされる。悲しい。でも分かる気がする。そしてこの構成は上手い。
戦中戦後の日本人は、正解か否かは別として「自分でも日本の役に立てる・立ちたい」と本気で信じて行動していた。美しい。平和ボケの我が身が恥ずかしくなったと同時に背筋が伸びた。
作者は、あとがきで「4年後に読むと曖昧で稚拙な部分もある」と書いている。確かに金原が前半、真柴老人を馬鹿にしていたのに、最後に「尊敬していた」とシリアスな場面で口にした部分などは若干違和感を抱いた。
でも、テーマ、構成、文章力、どれも一級品。
やはり『永遠の0』同様、実力ある作家が体験者をじっくり取材した戦争小説の価値は高い。
※『永遠の0』はゼロ戦パイロットに会わずに書いたらしいけど……。

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Posted by ブクログ 2015年08月29日

毎年、8月になると必ず1冊は読む戦争関連の本。
今年は、浅田次郎さんのこの作品にしました。以前より気になっていた作品で、本屋さんで偶然見かけたので読むことにしました。

戦争でなくなった日本軍の有名な人は歴史の教科書に何度も出てくる。しかし、本当にお国のためにと死んでいったのは、教科書にも、そして誰...続きを読むも知らないような、何の罪もない一般国民。特に子供達なのだと思う。

国のためにと学校で勉強をしないで、畑仕事や、戦闘機等の部品をつくる毎日を送る女子学生。あるとき、国の秘密の仕事に関わることになる。しかし、彼女らに与えられた仕事がどう言う意味の仕事かは告げられないまま、終戦を迎えた。彼女らは戦争が終わり、仕事が終わったのを機に家に帰る予定だったが…あるきっかけで彼女らが関わった仕事の内容を知ってしまう。そして自決。

浅田さんの文章は、国を守るため、これから国を作っていくために自ら命を絶った「女子学生たち」の表情まで、頭の中で綺麗な映像となります。戦争の本当の怖さを知らない私たちにとって、彼女たちの行動は理解できな部分もあるけれど、彼女たちの死を無駄にしないために、平和な世界を作っていく義務があるのだと考えさせられる。

色んな文化、色んな民族、色んな宗教があるけれど、
どんなものにも「戦争」を推奨しているもの、「人を殺して良い」というものは無いと信じたい。

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Posted by ブクログ 2014年08月11日

フィリピンにあるマッカーサーの秘宝を日本軍が持ち帰り、それがどうなるか?という物語です。
宝探し的な要素がありますが、そちらが主眼ではなく、戦争の悲哀が感じられる内容でもありました。
もうすぐ終戦記念日ですが、戦争を直接語れる人が年々少なくなってます。今自分がいる「日本」と言うものが何かということを...続きを読む考えさせてくれたような気がします。

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Posted by ブクログ 2014年06月25日

マッカーサーが戦時中に盗まれた財宝を巡っての物語。
ぐいぐい引き込まれる内容で、最後までとても楽しく読めたが、少女たちのあの場面が可哀想でならなかった・・・。

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Posted by ブクログ 2013年03月09日

oyajisanさんお薦めの一冊。きました・・魂を揺さぶられる☆5つ!!なかなか思いがまとまらなかったのは、解説曰く『魂の宿った作品』だからでしょう。
 まず真柴や小泉。終戦前後の混乱の中で、きちんと先を見据えて、のぞまれた役割をこうも鮮やかに全うするとは・・!
(3・11からもうすぐ2年。今朝も福...続きを読む島原発が水素爆発を起こした際の東京電力本店と現場のやり取りが放送されていたけど、毎度のことながら本店の対応のあまりのふがいなさに怒りを覚える。現代に、真柴や小泉のような人材はいないのだろうか!?)

 それにしても知らない。私は、この時代のことをあまりにも知らない。日本史を専攻したけれど、それは受験のための勉強だった。個人的にまったく興味のない時代だったし、いや授業でもこの近代史にどれだけの時間をかけただろうか。アメリカ、中国や韓国との関係も、もっと近代史を知らばければ語れないと思った。(いや~人生は死ぬまで勉強だ!)

 もちろん小説ではあるけれど、きっと私たちが今、享受している平和は、ここに登場するような歴史上名もなき人たちの上に成り立っている。
 そこで「悼む人」の天童荒太さんの言葉が思い浮かんだ。
 
 「なぜ、彼らなのか、私ではないのか」
 
 もしかしたら、私もマツさんやスーちゃんのような女学生に生まれてきたかもしれない。天童さんは、自分が今、ここにこうしていられることに対し”うしろめたく思う感覚”こそが”人間の美質”だとおっしゃった。
 
 なるほど、つながった。
 ならば、そのうしろめたさを感じながら、日輪の遺産の存在を認識し、勇気をもって歩いていこう。

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Posted by ブクログ 2021年07月23日

マッカーサーから奪った、宝の行方を、戦時中と現代で 描き分けた、重層形式の物語。
結局 お宝は、皆んなが どうしたいのか?最後が 曖昧な感じ?
だがまぁ、面白い物語。

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Posted by ブクログ 2020年08月05日

現実に空想を重ねてきたというのはわかっていても、よく纏まっているし楽しめた。
細かいことを突っ込んだらアレなのかもしれないが、歴史とか普通教育で学んだくらいしか頭にない為、この小説に描かれたことはとても楽しく読めた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年04月17日

2016年、20冊目です。

浅田次郎の初期の長編小説です。
秀逸な作品だと思います。
太平洋戦争末期のポツダム宣言受諾の時期から始まる物語が、長い歳を経て、戦争経験の無い世代の人間と接点を持ちます。2つの時間軸で物語が展開していきます。

日本を再興させるための軍の財産を山の中に隠すために動員され...続きを読むた女子学生たちの姿と彼女らとその後の日本の両方を憂う人間たちの苦悩が描かれています。
彼らの残したものを知ることになった2人の戦後生まれの男たちは、それぞれが抱える問題の中でやはり苦悩しています。2人自身の再興のとも交わりながら物語は進んでいきます。少し長い小説でしたが、ストーリーにも興味を失わず読み切ることができました。

追記
私は観たことはありませんが、この作品は、映画になっているようです。基本、小説の映像化されたものは見ません。作家の意図とは違う、映像製作者の意図がそこに加わってくるので、自分で原作を読んで、感じることでいいと考えています。

おわり

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年11月25日

時価200兆円のマッカーサー親子が残した財宝を巡る戦後~現在までの長編小説。

単純に財宝を巡るトレジャーハンティングでない所が良い。
後味の悪い結末が待つが、お金ではなく人から人へ繋がれる強い日本人としての意思。

東京西部に住む人(稲城市周辺)ならさらに楽しむことができる。

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Posted by ブクログ 2014年12月04日

終戦前後と終戦後半世紀との二時代を行き来しながら繰り広げられる物語。その構成に則った物語進行は良かったけど、後者の物語がいまひとつ充実度に欠ける気がしてしまった。前者については、その結末も含めてインパクトが大きかっただけに、総合的に見ると、どうしても冗長性を感じてしまったのも確か。でも、あとがきとか...続きを読むにも書かれていたように、これが転機となって、蒼穹の昴とかに繋がっていくと考えると、外せない作品には間違いないんでしょう。

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Posted by ブクログ 2014年11月18日

浅田次郎さんの作品は色々読んできたのですが、これは今まで読んだものとテイストが異なり、戦争が背景にあるということで深く考えさせられるものがあります。
最後の章の少女達の決断に、ひどく胸を打たれ涙が止まりませんでした。
戦争を知らない世代の私たちは「戦争はいけない」と一言で片づけてしまいがちですが、未...続きを読む来の日本の行く末を心から案じて亡くなった方々がいたことを、決して忘れてはならないと感じました。

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Posted by ブクログ 2014年10月23日

内容はある旧軍人の日記をベースに第二次世界大戦終戦直下の日本で、日本復興にかけた莫大な金額の遺産を隠し、それをマッカーサーが探しにくるというというものです。但し、単なる宝探しというだけでなく、終戦時の日本軍の状況や遺産隠しに携わった者の責任の重さや忠誠心、悲劇などを描くことで、戦争下での日本国民のお...続きを読むかれた精神状態や状況は凄まじかったのだと改めて重く感じました。
やはり戦争というものは金や利権が絡んで引き起こされ、その結果、人の犠牲の上に成り立つもので、本当に愚かな争いであると痛切に感じましたが、この本では、その犠牲というものが無ではなく、このような惨劇が2度とあってはならないという平和への教訓となったことで最後はすっきりした終わり方になっています。
平和ボケしている私も戦争犠牲者のためにも2度と同じ過ちは繰り返してはいけないということを感じた深い作品でした。まさにLove & peace, no more warですね!

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Posted by ブクログ 2013年10月22日

使命・責任・勇気考えさせられる生き方をしてきた人達。表向きでは分からないが、最後は優しい心の持ち主たちなんだなと。
途中からどんどん加速して読みました。ただ最後は感動なのですが、
個人的にはあまり好きではありません。
この時代についてもう少しいろんな本を読んでみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2013年08月12日

やはり夏はこういう本は1冊読まねばならないと思っています。
浅田作品の登場人物は、やさしい人が多い。特におじさんが。
それだけに、この時代の狂気、過酷さが浮き彫りになるのだろう。

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Posted by ブクログ 2012年07月19日

映画化されることで初めて知ったのですが、けっこう古い作品なのですね。「地下鉄に乗って」よりも前だとか。
アクションでもなく、ミステリでもなく何ともつかみどころのない感じですが、好きですね。
それぞれの人の想いが切なすぎる。
とちゅう、奥さんの件はサプライズ^^

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Posted by ブクログ 2012年06月29日

現在と過去が絡み合いながらストーリーが進んでいく。解説にも書いてあったが、その現在と過去の雰囲気の違い、緊張感のあるなしがひしひしと伝わってくるのは作者の表現力だろう。さすが浅田次郎という感じだ。

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Posted by ブクログ 2012年03月17日

ページ数が多く、結局DVDで観ました^^; 戦時下のまっすぐな気持ちに感動しました。今度機会があったら、原作も改めて読み直したいです。

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Posted by ブクログ 2012年03月16日

友達がDVDを観たと言うのをキッカケに読んでみた。
「蒼穹の昴」、「中原の虹」でこの人の作品はまず活字で読まないとと思い、手にしました。

私が読んだことのある作品よりも前に書かれた作品という事ですが、人物の描写が変わらず素晴らしい。

また、歴史上の実在の人物たちについても、広く知られた人物像から...続きを読むもう一歩踏み込み表現されていて、自分自身が表面的なことしか見ていなかったと感じさせられる事がしばしばありました。

ストーリー全体としても、突拍子もない印象はありながらも、もしかしてと宝探しを盛り上げていきながら、人間の尊厳や深層心理をうまく描写されていてどんどん惹き込まれてしまった。

マッカーサーの日本を評価する際のコメントはぐっとくる。

女学生たちの最後も涙無しでは読めない。

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Posted by ブクログ 2012年02月03日

悲しい物語りだけではなく、それぞれの今後の生きかたにも未来があるな~と感心。マッカーサーもやりじゃんって感じ!

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Posted by ブクログ 2011年11月26日

過去と現在のストーリーが交互に展開。
序盤はやや淡々と進む感じだけど、途中から加速していく感じ。

そことそこがそう繋がってたのか!?とか。

戦争の頃の話が出てくる作品を読む度に思うけど、戦争の事は知っておいて平和である事を喜ばねばな。と思う。

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Posted by ブクログ 2017年11月16日

う〜〜〜ん、物語としては面白いのだが。。。
宝捜しの丹羽・海老沢、財宝隠匿にかかわった真壁・小泉・曹長、女学生達と先生・野口、そして謎の金原老人、そのあたりの人間像はよく出来てます。その一方でマッカーサーやその副官は取って付けたみたいで変です。そして最大の主題とも思える女学生の集団自殺は、いまいち...続きを読むその必然性の書き込みが不足です。
解説を読むと、この作品は浅田次郎氏のスプリングボードなった作品との事。逆にいえば飛び上がる直前の、まだ低い場所の作品に位置付けられるのでしょうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年05月31日

ポツダム宣言受諾を決めた大戦末期の日本。
敗戦後、いずれこの国が再び独立国家として立ちあがるための資産を極秘に隠匿する密命を与えられた若き近衛師団少佐と大蔵官僚、その任務を遂行する人員として選ばれた負傷兵と若き少女たちの物語『日輪の遺産』を読みました。

らじは浅田次郎さんが好きだからけっこういろい...続きを読むろと読んでいるんだけど、この本は内容は違うけれど『地下鉄に乗って』みたいな文体と雰囲気だったよ。

つまり、浅田さんの小説はベタで直球なところと本当に悪い人がいないところが好きなんだけど、まだちょっと思いっきりベタな内容を究極のベタにまでは描けずにいて、余韻が少し薄い感じ。
やっぱり初期の作品なんだね(笑)

日本が復興するためにマッカーサーから奪った財宝を陸軍多摩火工廠に隠すんだけど、やっぱり主軸は人の心なわけ。
この国の未来を信じて亡くなっていったたくさんの人たちのことを思うと、日本カピとしてらじもだらしない生活をしていてはいけないな…って思いました。

映画化もされているけど、映画とはちょっと違うお話でした。
確かにスーちゃん役は、原作でも土屋太凰ちゃんっぽかったけどね…。
※ただし『まれ』以前。

でも、浅田作品としては物足りなかったなぁ!
らじのお散歩コースにある場所(例:少女たちが働く三鷹の横河電機工場)がちょこちょこ出てきたのは嬉しかったけどね…。

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Posted by ブクログ 2015年05月21日

終戦直前に隠した財宝をめぐる話。
当時と現在の二局面で話がすすむ。
確かにいい話だが…あまり響かなかったのは死についての価値観の違いかな。
マッカーサーは濃い。

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Posted by ブクログ 2013年11月20日

それで遺産は?という感想です。

あれはあれでよかったと思うのですが、なんか、中途半端なような気がするのは、私だけ?

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Posted by ブクログ 2013年09月08日

競馬場でたまたま出会った二人の男。丹羽と真柴老人。知りあったばかりで死んでしまった真柴。丹羽に残した一冊の手帳には驚きの記述が。ボランティアの海老沢にも真柴から手帳が残されていて二人で真柴の過去を知って行く。
敗戦の直前に真柴に託された大きな使命。生きている間ずっと真柴を縛り付けていたと思うと、戦争...続きを読むは悲劇以外の何物でもない。
読後、ずっしりと胸に来るものがある。

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Posted by ブクログ 2012年03月20日

浅田次郎作品は、どこか泣ける作品が多い。
これもその一つ。
それにしても、1992年の有馬記念。
100万円を馬連で20万づつ5点。
6千万円を取り損なったことを、そんな簡単にあきらめられるのだろうか?
メジロパーマー、レガシーワールド。本題よりそちらの方に気をとられてしまった。
さすが、競馬好きの...続きを読む浅田さんらしい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月10日

1993年8月発行 数えきれぬ人間が、自分の命に勝手な理由をつけられて死んでいった 心をくくっていた不条理の網のすきまから、道義という言葉が頭をもたげた 

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年01月22日

敗色濃厚な終戦直前、帝国陸軍がフィリピンから奪い取ったマッカーサーの財宝を秘匿する密命を受けた3人の軍人。
時価200億円と思われるその秘宝は戦後の日本復興の切り札となるはずだった。
密命を帯びた軍人、その秘宝を秘匿する作業を行った勤労動員された女学生を中心とした終戦前後と
その秘密を記した手帳を入...続きを読む手した様々な問題を抱えた現代の2人の男
を交互に話は進んでいきます。

感想としては、まずまず面白かったです。

しかし、お話としては盛り上がりに欠けました。
浅田次郎の得意技、泣かせる構成は健在でしたが、その部分も力強さに欠けた感あり。

「壬生義士伝」「輪違屋糸里」の様な史実の上に載っけた一大エンターテイメントと言う感じではなかったな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月19日

【日輪の遺産】 浅田次郎さん

不動産屋の丹羽明人は競馬場で知り合った老人・真柴
から一冊の手帳を託された。

その手帳には終戦後に日本が立ち直るための復興財源
として帝国陸軍が隠した財宝のありかと、その財宝の
隠匿作業に従事させられた女子中学生たちとの記録が
書かれていた。

ボランティア活動家の...続きを読む海老沢も丹羽と同じ手帳を真柴
老人から託されていた。

彼らは各々、独自で手帳の真相を調べ終戦直前に
多摩川・火工廠の裏山で何がなされ、どういう惨劇で
幕を閉じたかという事実を探る。



「七生報國」と書かれた鉢巻を締め、鬼となってま
でも宝を守ろうとした女子中学生たち。

軍の命令に逆らってまで彼女たちを助けようとして
少佐。

戦後、国民を飢餓から救うために財宝の隠し場所を盾に
命をかけてマッカーサーと取引をしようとした中尉。

すべては国のため、国民のため。良心と使命感にあふれ、
私欲無く行動を起こす人たちの物語はとても私の好みの
物語です。(^^)/

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