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Posted by ブクログ
『週刊現代』1994年9月〜1995年9月まで連載されていた、浅田次郎さんのエッセイ集。
駒場東邦中→中大杉並高校→陸上自衛官→小説を書きながらゴニョゴニョと人生経験豊富な浅田先生なので、(しかも普通の人が経験してない事をたくさん経験されてるので)、めちゃくちゃ面白い。
『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』『帰郷』とかしか読んでない方はビックリすると思います。先生の作品を色々読んだ私は、「浅田次郎さんって8人くらいいるんじゃ?」って疑ってる。
爆笑の連続なので、このエッセイを読んでみて欲しいです。ちなみにこの連載中に『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞されてます。
あと、阪神大震災やオウム真理教の事件(地下鉄サリン事件など)の頃のエッセイなので、勉強にもなります。
Posted by ブクログ
1994年から1995年の間の週刊現代へのエッセイ
が おさめられている。
週刊現代の読者がどんな人なのかを熟知したエッセイとも言える。
中原の虹を読んで、この男すごい とおもった。
そして、このエッセイを読んで、浅田次郎のざらざらした部分に
触れた感じがあった。
自虐ネタで、作者自身が盛り上がっていたり、
きらりと鋭く 突っ込み力がある。
1995年1月17日 阪神大震災
1995年3月20日の 地下鉄サリン事件
二つの大きな事件が起こったときに、書かれているので、
そのときの 浅田次郎の 時代考察に 不思議な眼光を
発揮している。
1951年生まれというから 同世代であるが、
生きている軌跡はまるで違う。
大学受験を失敗し、自衛隊に二年間入隊。その後
危ない橋をわたり、マルチ商法で大もうけし、
小説家をめざし、競馬で儲けて生活し、
小説が 売れ始めた頃の エッセイであるので、
その苦労や悲哀が そこはかとなく ものがしく、おもしろい。
体育会系小説家 というのがいい。
表題が微妙な言葉を選び、その言葉を定着しようと試みる。
自衛隊という曖昧な存在への歯痒さ。『防御』
阪神大震災での自衛隊の救助の遅れはどこからきているのか?
日本にも『人を見たら泥棒と思え』という時代があった。
ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団
勇気凜凜ルリの色
望みに燃える呼び声は朝焼け空にこだまする。
ふむ。歌のメロディさえ思い出した。なるほど。
さしづめ、このエッセイは 中年探偵団なんですね。
愛煙家の権利を主張する。それにしても、大人げない。
ものがなしくも銭湯の進化と変遷。
自己破産がなかった時代があった。
折り言った相談は うけておくべきだ。
拳銃というものが起こす事件は、
体育会系小説家である浅田次郎は 太宰治が嫌いで 三島由紀夫に憧れている。
クジにはつよい浅田次郎。
サチコの死に悔し涙を流す。
ストリーキングをしたことがある。
金玉という言葉の含蓄の深さに、おもわずうなづく。
ハゲという現象を受け入れるための心理学とピアスとの文化比較論。
老いたという言葉を実際に受け入れるときはどんなときか?
日本人はなぜ太っていて、電車で漫画を読むのか。
日式金隠しトイレと西洋式トイレ。
近視になると不便なことは、
新聞広告と中吊り。
競馬がもうかるわけないのに、なぜするのか?
人には言えない決定的な忘れ物。
男に尽くす女の歌をうたいつづけた テレサテン。
なぜ子供のままで成長できないのか?その幼稚性。
本屋に行くとなぜクソがしたくなるのか?その生理的現象の解明。
耳にカビが生えるという奇病。
三島由紀夫の言葉の豊富さ、構文の豊かさ、的確な品詞、
タイトルの選び方のすごさ。
なぜか いいときに その醜態はやってくる。その不運ということに、星まわり。
ろくでなしではあるが、ひとでなしではない。
閉所恐怖症は 風呂とトイレにどう入るべきか?
カラオケによって、弾き語りは駆逐された。
理不尽 朝鮮のプリンスが広島の原爆でなくなった。
この物語は 秀逸かもしれない。
山口瞳というひとの つつがない縁。
おもしろいなぁ。このエッセイ。
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