夏樹静子の作品一覧
「夏樹静子」の「ベッドの中の他人」「雨に消えて~夏樹静子ミステリー短編傑作集~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「夏樹静子」の「ベッドの中の他人」「雨に消えて~夏樹静子ミステリー短編傑作集~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
夏樹静子さんの本は、ずっと昔から読ませていただいていました。どの小説も全く時代遅れを感じさせないのには、驚かされます。このお話も設定は昭和のお話で、現在のようなテクノロジーを駆使している場面は、
一切無いのに、古臭さを感じませんでした。令和の今読んでも十分に楽しめます。
悲劇のヒロイン「桶谷遥」
僕は「阪神淡路大震災」の前夜にこの推理小説を読みました。「インディアナ号」の7人の乗客全員が、それも「帰って来たヨッパライ」と言う歌みたいな異様な「声」に殺人容疑をかけられて次々と殺されていったのも実は「演技」だったと言うあらすじがとても素晴らしかったです。逆に1人だけ「インディアナ号」から海へ身を投げてしまいました主人公の「桶谷遥」と言う女性がとても気の毒です。主人公の父親の「桶谷正穀」は本当に狡い!「ホテル・コスモポリタン」の手抜き工事が原因の火事で多くの人々を死なせ、なんの罪もない自分の娘を「被害者遺族」の処罰感情の犠牲にしたのですから。
初の夏樹静子作品
僕は年号が「昭和」から「平成」に変わってから間もなく、それも「角川文庫」として古本屋でこの推理小説の文庫本を見つけました。偶然にしてはあまりにも出来すぎているかもしれませんが、この推理小説、山本鈴美香先生の「7つの黄金郷」や萩尾望都先生の「11人いる!」と同じ時期に執筆されました。この推理小説の冒頭で交通事故死しました「山波始」と言う車のセールスマンの「77便が危ない」と言う遺言がとても印象的でした。また、「若月公一」と言うサラリーマンが「77便爆破計画」を察知した弟の「ガソリン抜き取り行為」によって77便に乗り遅れて命拾いしたと言うあらすじもとても素晴らしかったです。この推理小説の文庫本に収