夏樹静子のレビュー一覧

  • 検事 霞夕子 夜更けの祝電

    購入済み

    面白い

    時間を忘れて読んでしまう、
    気がついたらAM2じ

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    2025年08月05日
  • 遠ざかる影

    購入済み

    夏樹静子さんの本は、ずっと昔から読ませていただいていました。どの小説も全く時代遅れを感じさせないのには、驚かされます。このお話も設定は昭和のお話で、現在のようなテクノロジーを駆使している場面は、
    一切無いのに、古臭さを感じませんでした。令和の今読んでも十分に楽しめます。

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    2023年03月15日
  • そして誰かいなくなった

    悲劇のヒロイン「桶谷遥」

    僕は「阪神淡路大震災」の前夜にこの推理小説を読みました。「インディアナ号」の7人の乗客全員が、それも「帰って来たヨッパライ」と言う歌みたいな異様な「声」に殺人容疑をかけられて次々と殺されていったのも実は「演技」だったと言うあらすじがとても素晴らしかったです。逆に1人だけ「インディアナ号」から海へ身を投げてしまいました主人公の「桶谷遥」と言う女性がとても気の毒です。主人公の父親の「桶谷正穀」は本当に狡い!「ホテル・コスモポリタン」の手抜き工事が原因の火事で多くの人々を死なせ、なんの罪もない自分の娘を「被害者遺族」の処罰感情の犠牲にしたのですから。

    #怖い #ドキドキハラハラ #泣ける

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    2023年03月08日
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    ネタバレ

    Audibleで聞きました。私自身、腰痛で悩んでいたので、夏樹静子のご自身の腰痛体験を治すためにあらゆる方法を試される過程、最終的には、心身症と闘う入院生活の描写が面白くて一気に聴き入ってしまいました。まずは、今通っているカイロプラクティックを丁寧に続けたいなと思います。

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    2023年01月29日
  • 77便に何が起きたか

    初の夏樹静子作品

    僕は年号が「昭和」から「平成」に変わってから間もなく、それも「角川文庫」として古本屋でこの推理小説の文庫本を見つけました。偶然にしてはあまりにも出来すぎているかもしれませんが、この推理小説、山本鈴美香先生の「7つの黄金郷」や萩尾望都先生の「11人いる!」と同じ時期に執筆されました。この推理小説の冒頭で交通事故死しました「山波始」と言う車のセールスマンの「77便が危ない」と言う遺言がとても印象的でした。また、「若月公一」と言うサラリーマンが「77便爆破計画」を察知した弟の「ガソリン抜き取り行為」によって77便に乗り遅れて命拾いしたと言うあらすじもとても素晴らしかったです。この推理小説の文庫本に収

    #カッコいい #ドキドキハラハラ #怖い

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    2022年10月27日
  • そして誰かいなくなった

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    面白かった。
    夏樹静子さんはドラマではお馴染みだったがその作品を読むのは初めてだった。
    アガサクリスティのオマージュ作品ということでまぁ古めかしい感じの物語なのかなぁと思って読み始めたが息つく暇もなく一気に読み終えた。
    そして最後のどんでん返しも素晴らしかった。
    タイトルにもただのパロディじゃなかったんだと感心させられた。
    機会があれば他の作品も読んでみたいと思った。

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    2022年09月09日
  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    ちょっと驚いた
    知っているようで自分の知識が間違っていた
    これだから本て面白い

    原因不明の体の不調を心療内科で調べたら、
    精神障害による身体症状として適切な治療をされる

    と思っていた

    正しくは心身症といって
    身体疾患のなかで心理的因子が密接に関係し障害が認められる症状を治療する
    ただし神経症やうつなど他の精神障害に伴う身体症状は除く

    うつは除くんだ!
    なんでもうつ(パニックとか)と診断されてしまうと思い込んでいた

    中高年の高血圧であっても心療内科で治療して改善されることもあるそうだ
    作者の夏樹静子さんは腰痛が改善された
    もちろんそれぞれ医療的ケアをしても改善がされないので、心療内科の

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    2022年06月14日
  • 第三の女 新装版

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    フランス犯罪小説大賞という賞の存在は知らなかったが、この本がフランスでも評価されたということは、このような愛情?のかたちが海外でも受けるということなのだろう。助教授の行動が軽い(夏樹さんのまわりの男性がこういう感じだったのだろうか)のと強姦未遂の事件の扱いが雑すぎる(被害者置き去り感がちょっと)気はするが、それはそれとして、最後まで予想のつかない流れで、1970年代に書かれたとは思えない、非常にいい推理小説だと思う。

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    2021年04月04日
  • 裁判百年史ものがたり

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    明治22年(1889)明治憲法の公布以来行われてきた裁判の中で、のちの判決に影響を与えたものや、国・政府と対立したもの、冤罪だったものなど12件を取り上げ、書いている。小説家だけあって事件の様子は見ていたように再現されて読みやすく、また説明部分も、専門用語に頼らず分かりやすい。印象的なところ、感心するところ、いくつもあって付箋だらけになった。

    翼賛選挙を、命を懸ける思いで"無効"にした裁判官。
    冤罪と思われる被告人らを支援しようと、雑誌への寄稿などで声を上げた文筆家たちに対し、「裁判官は世間の雑音に耳を貸すな」という訓示があった話。
    無罪と死刑判決が繰り返された事件。
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    2020年05月06日
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    ネタバレ

    器質的疾患がない脅威の3年に及ぶ腰痛の犯人とは!といった実話ミステリーとしても大変面白く、また作者がプロとしてあらゆる治療、それこそまずはの整形外科・筋トレから温熱療法、鍼灸やカイロプラクティック、気功・祈祷まですべて試す!

    しかも中途半端ではなく少なくとも10回は試し、しかもまったく依存しないところが(つまり宗教に走る的なこともなく)非常に痛快です。

    恐ろしきは人の無意識ですよね…自分も夏樹さんなところがあるのでリラックスすることに真剣にならないようにしないと…。

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    2019年12月02日
  • 暗い循環

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    東医大の裏口入学を受けての天声人語でこの本を知り、リクエスト。
    すると、書庫保存の昭和62年初版の文庫本でした。
    昔の文庫本って、老眼に優しくない!と思いながら読み始めましたが、夏樹さんって、こんなに面白かったっけ?の世界。
    短編集でしたが、どれもこれも緻密に構成されてて、面白かった。
    表題の「暗い循環」は、二世医師からの、ってことなのかな。
    ここに出てくる寄付金詐欺のやり方は今じゃ無理だけど、でも他の方法で現代でもいくらでもありうる話だと思う。
    件の東医大は、ここから話が進み、女子や多浪生排除の話まででてきて、一体、どこまで広がるのか、この闇。
    事実は小説より奇なのかもしれないね(笑)

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    2018年08月05日
  • そして誰かいなくなった

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    ネタバレ

    腐乱したお肉と一緒に布団の中って言うのは、どうなんだろう?大きな目的の前には、そんなこと気にしてられないんだろうけど^^;

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    2018年02月28日
  • Wの悲劇

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    あまりにも有名な本なのでこれまで読まなくてもストーリーは何となくわかっていたけれど、読み始めたら凄い。
    映像化したときの配役をあれこれ調べてしまった。(どれが良いはさておき)
    三重四重に尽くされたネタが分かるまで楽しめたので、知ってるつもりの本でもやはり読んでみなくては!と改めて思う。

    だとしたら、ミステリの未知の世界がより広くなりまだまだ楽しみがあることに今更ながら思いを馳せる。

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    2017年11月19日
  • Wの悲劇

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    大企業の会長が一族の集まる別荘にて殺された。殺したのは孫娘で、会長に暴行されそうになったと自白。一族は孫娘と会長の名誉を守るために、強盗殺人犯の仕業に見せかけようと画策するが・・・

    中盤で惜しみもなく素晴らしい、死亡時刻の偽造トリックが披露されます。そしてそのトリックが警察に見破られるか?に終始するのではなく、二転三転する物語と真犯人の正体。

    ミステリーとして完成度の高い作品だと思います。

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    2017年10月30日
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    以前読んだことあったけど、最近の私は椅子が怖いので、かぶりつくように読みました。さすがの筆力。記録としても秀逸。ラストがハッピーエンドでなかったら、私のような読者は救われない。つまり、救われました、かなりね。

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    2017年07月12日
  • 見えない貌(かお)

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    ネタバレ

    読み始めて、話にのめり込んでいくごとに、奥が深くなっていく小説だった。

    初めは、ソーシャルネットワークにおける単なる殺人だと思っていたが、それが被害者と加害者の親によってあらね方向に、事件が展開してしまった。

    でもその真相を知るのは話の後半で、私はほんとにびっくりした。この小説の登場人物と同じように、ハコとメールのやり取りをしてたのは、永沢悟だと思ってたから。

    朔子も悟も、被害者と加害者であるそれぞれの子供を思うあまりに行い、自分が犠牲になってでも子供を庇う姿がなんとも胸に突き刺さる。

    永沢側は控訴して話は終わってて
    「ええーー。これで終わり~~?」
    と続きがどうしても気になる終わり方

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    2015年07月20日
  • 裁判百年史ものがたり

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    日本の近代の歴史の中で、重要な裁判について取り扱われています。さすが小説家、というべきか、通常判例で記載される事実の概要とは異なり、ドラマティックに事実が描かれ、読む者を引き込んでいきます。
    かつ分かりやすく裁判の内容にも切り込んでいて、法学部新入生や法律初学者におすすめ。

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    2015年04月09日
  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    「気付く」ことから始まるという。たとえ気付いたとて、自分を変えることは容易でないかもしれないが、自覚していることで、痛みに襲われた際に納得して対処に向かえるはずだ。

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    2014年06月25日
  • 女検事 霞夕子 螺旋階段をおりる男

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    ネタバレ

    女検事というと山村美紗かと思って呼んでいました。
    そういえば、女検死官だったと思い直しました。

    話の筋に焦点があたっていて、
    筋の展開が中心になっているのが
    夏樹静子流だということが分かりました。

    テレビドラマが作りやすく、脚色家の腕がふるいやすい原作だと思いました。

    できれば全シリーズ読んでみようと思いました。

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    2012年12月23日
  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    「椅子がこわい」の著者

    ご自身が、3年にわたり数多くの治療を経験し、最終的に心療内科にかかり腰痛を克服した経験をお持ちである。

    その恩返しと言うのか、
    14人の心療内科にかかった患者さんとそのご家族、そしてドクターにインタビューをし、書き上げられている。ちなみに、1症例目の報告は「腰痛」、ご本人の経験談の要約を書かれている。
    作家の書いた症例報告は患者の表情や反応を詳細に書き述べられており、非常に興味深く読むことができた。

    著者曰く、『症例の一つ一つに、患者と家族の人生の物語がある。』とのことで、読み進めるほどにそれが理解できる。

    何らかの症状に苦しんでおられる方も、この本を読むことで

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    2012年03月13日