夏樹静子のレビュー一覧

  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    何でもかんでも心の問題と関連付けてはいけないとは思うけど、実際にこんなに多くのケースがあることを読んでしまうと複雑。

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    2011年08月06日
  • 蒸発~ある愛の終わり~

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    ミステリーとしては十分に楽しめた。

    けれどそれ以上に、「母親の中に本来あるべき母性本能が希薄になり始めたという現象」
    について考え込んでしまった。

    幸いなことに、私のまわりのママさんたちはみな、自分の子に惜しみない愛情を注ぎ、それぞれ疑問・問題を抱えつつも、
    その問題に折り合いをつけながら生活している。

    なまじ不倫なんてするからこんな悲劇が起きたわけだし、
    やはり子どもより何より自分の人生を最優先にするような母親については理解に苦しむ。

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    2010年01月11日
  • 見えない貌(かお)

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    最愛の娘 晴菜(ハコ)が、行方不明の末 湖水から死体で発見された。
    母親の朔子は、ハコの行方を捜すとともに自分の知らなかったハコの一面・孤独な心を知り愕然とする。

    娘を思う母の愛、息子を思う父の愛、母と父それぞれの究極の愛情によって起きてしまった第二の事件。

    最後の最後まで真相が見えない、わからない作品でした。

    親の子に対する己を犠牲にしてまでの深くセツナイ愛、ハコと望のストレートで危うい愛、朔子と陶芸家秋元のプラトニックなだけどお互いの心の深い部分を理解し合える愛、様々な愛情が描かれていました。

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    2009年10月09日
  • 蒸発~ある愛の終わり~

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    **☆【 重量感を感じた一冊 】 **☆

    知り合いの方から本を頂き、初めて夏樹作品に触れたのがこの一冊。

    私は装丁がすきで。
    物語を読み始める前にその本の装丁から世界観を想像するのですが。
    サブタイトルや色彩、絵などから、これは推理小説…? それとも恋愛小説…?
    …と、少し戸惑いながら読み始めました。

    冒頭の不思議な出来事は魅力があり。
    いつ、その謎があかされるのかワクワクしながら読み進められましたが。
    登場人物、それぞれの愛情の深さには、少し戸惑いを感じてしまいました。
    私の想像力が乏しいせいでしょうか…。
    事件の謎に関しては興味があり、
    物語に入り込み、読み進められたのですが。

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    2010年03月31日
  • 霧氷

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    わが子を殺した母である女と、未婚の母になる予定の女に焦点を当てて書かれた物語。
    どちらかといえば、前者の気持ちのほうが分からないでもない気がします。
    子育て・教育は国繁栄には不可欠な要素であり、
    しかも想像以上の苦労を強いられるのに、
    それを「母性がなんとかしてくれるだろう」と誰もが思っている。
    自分でもそう思っていたので、指摘されて衝撃でした。

    でも、パンダとか動物で稀にみられるケースで、
    本能的に母性が備わっていないものが出産しちゃうことがあるけど
    人間がそうなったら、誰が助けてくれるのか。
    母性があるって、いつ分かるのか?産んだら分かるのか?
    ないって分かったら、理性で育てていくのでし

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    2009年10月04日
  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    著者が体の痛みに耐えかねて心療内科を訪れた事をきっかけに、心と体について書かれた本。
    患者とのインタビューによって明かされる心の痛みと体の痛み
    医師と患者の心と心、家族との心の交流など。

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    2009年10月04日
  • わが郷愁のマリアンヌ(上)

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    先だってのイギリス旅行の折、ストーク・オン・トレントとハムステッド・ヒースに立ち寄ったこともあり、楽しく読めました。
    トリックがあまり込み入ってないのも読みやすさの一因かもしれません。

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    2009年10月04日
  • 蒸発~ある愛の終わり~

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    何かの書評で見て読んでみたけど、うーん…
    トリックはよく出来ているんだろうけど、「ある愛の終わり」の部分がどうも。
    始まりも終わりも今ひとつ伝わってこなかったです。
    ていうかあんなに簡単に死ぬほど愛せちゃうのが奇異に感じた。

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    2009年10月07日
  • 最後に愛を見たのは

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    うちの会社の社長が読み終わった本をお借りしました。裏表紙の内容で読もうと決めたわけですが、どうも読みずらい!中盤くらいでようやく、おもしろい?かもって思えたけど、なんか内容や描写がハッキリ言ってしまえば、古臭い感じでした。テレビの2時間ドラマ(土日に再放送しているやつ)みたいでした。書かれていたのは1980年代みたいだったので、当然ですよね。
    最後まで、読んだ今、後味はそんなに悪くなく読めたし、離婚や片親という問題を結構考えさせられた作品だったと思います。
     (2006年11月)

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    2009年10月04日
  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    心療内科に訪れた人々の事例を取り上げている。病気とその特徴を知ることができ、臨床のようすをうかがうことが出来る。心療内科における治療法がわかるのではないが、その類に興味を持っているものには、よい刺激となるであろう。

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    2009年10月04日
  • 雪の別離

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    人妻の心理を描いた、サスペンス短編集。短いながらも、ピリッとしたエッセンスがちりばめられ、話に引き込まれた。

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    2009年10月07日
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    ミステリー作家として著作も多く、名の知られた作家なのに

    なんと夏樹静子を読むのは初めてだったりする。

    で、これはミステリーでも小説でもなくノンフィクション。

    1993年から3年間、著者は原因不明の激しい腰痛に悩まされる。

    椅子にも座れず、外出さえおぼつかない。

    何よりも「原因がわからない」ということが問題で

    ありとあらゆる医療、体力増強、神懸り的な事さえ試していくのだが

    ようやくたどり着いた「腰痛の原因」とは?

    「背中から腰に鉄の甲羅を貼りつけられたような」苦しみのなか、

    何よりも心を打たれるのは著者の「創作に向かう姿勢の誠実さ」で

    (それが逆に彼女の病状を追詰めるのだが・

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    2009年10月04日
  • 妻たちの反乱~夫は、この現実を知らない~

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    女から離婚要求することが増えている。11件のそれぞれのケースを読んだけど、これもだから何やねんの部類だった。単なる不倫、単なるわがままと功は言う。そー、そういう単なる○○が男だけの特権だった時代は終わって女だって自由にやりゃいいじゃんと思うだけのこと。'92

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    2009年10月04日