夏樹静子のレビュー一覧

  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    平木英人医師の「慢性疼痛」(筑摩書房)を読んだので、文庫本を買い再度読んでみた。(『椅子が怖い 私の腰痛放浪記』改題)

    売れっ子作家夏樹静子さんの腰痛の発症から克服までの長い戦いの壮絶な経験を記した本。
    前半は、これでもかというほど腰痛の苦しみ、そして治療の挑戦と、その失敗・挫折について綴ってある。・・・それにしても、世の中にはこれほどまでに多くの治療法(?)が存在するのだと驚く。
    後半は、心療内科医平木英人との出会いと、その治療、そして腰痛の克服が綴られている。
    著者も半信半疑・・・というか疑っていた心因性による腰痛。
    痛みはすべてが身体的な不調で起こった結果ではないということを、あらため

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    2012年03月06日
  • 心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す―(新潮文庫)

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    心因性の症状がこれほど多岐にわたること、また、特別の人でなく、普通に日常生活を送っている人でも起こりうるものであることに驚かされた。

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    2012年02月05日
  • 第三の女 新装版

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    フランス滞在中に嵐で停電→その際出会った日本人女性と意気投合→寝た→互いに顔も知らないまま別れた→帰国した男が遭遇する殺人事件とは…という女性の素性と事件の謎で2倍面白い作品。

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    2011年12月12日
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    著名な文筆家であった夏樹静子さんが原因不明の腰痛に突然なってしまい、その完治を目指して彷徨う闘病記です。

    五里霧中、暗中模索の状態で壊れていく患者さんの心を見事に「当事者」として書き連ねた書籍です。

    文章から筆者の性格が本当に伝わってくる「嘘偽りのない文章」が満載です。

    ■ 購入対象者
    ・腰痛で悩んでいる方
    ・今はまだ元気だけど少し不安のある方

    ■内容
    一人の患者さんが経る「渡り」の現実です。

    色んな方法を紹介されては試し、紹介されては試し、と繰り返すも効果が中々見られない。

    社会生活から引き離され、焦りや不安が怒りへと変わる。

    「渡り」の患者さんが誰もが陥るこの悪循環にやはり筆

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    2010年10月08日
  • 光る崖

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    検事朱子は不倫な関係にある郷原と飛騨の旅に出た。旅の後、傷害致死事件が発生。重要参考人は旅先で知り合ったOLだった…。自らも愛に悩む女性検事が“青い性”を追う長編推理。(高松飛太)



    人間何を思って生きているのかというか、何が感に触ったり思い込んだりするのだろうか??
    と感じるお話でしょうか。
    当然人間それぞれ顔や形が違うように考えも違うのも当然なんですが、とっても不思議ですよねぇ・・・
    ほんと☆

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    2010年01月13日
  • そして誰かいなくなった

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    これは面白かった…。
    主人公の性格がよくないなぁ…と思っていたけれど、それはそれで物語としてしょうがないことかな。
    是非そして誰もいなくなったを読んでから読んで欲しい作品だと思う。
    皆殺し感のあるクローズドでとても良かった。

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    2009年10月04日
  • そして誰かいなくなった

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    クリスティのオマージュ作品。
    豪華ヨット船の航海中に、あの作品を真似た殺人が繰り返される。最後の1人がいなくなった後どうなるのかと期待してたら…そっち?と驚き。
    ダブルのオマージュとは楽しませてくれるじゃないですか!
    誰かいなくなったのは、ストーリー的には1番良かったのかな。

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    2025年11月27日
  • 腰痛放浪記 椅子がこわい

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    選書企画に応募した書店から勧められた本。
    「病は気から」を体現した一冊。

    体だけでなく心も悲鳴をあげることがある。
    オンオフの切り替えをして時として何にも考えない、雑念のままに認めることも必要なのかな?

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    2025年03月11日
  • 見えない貌(かお)

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    700ページ近い長編だったが読み応えがあって引き込まれた。
    朔子が犯人を追い詰める前編と弁護士のタマミによる法廷小説的な後編の二部構成。
    そこに親子の情愛や男女間、夫婦間の複雑な状況が絡み合って読み応えがあった。
    物語的には永沢はとりあえず有罪にはなったが結局控訴してとことん争う感じで物語の続きを感じさせる終わりかたが良かった。

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    2024年12月08日
  • 死の谷から来た女

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    登場人物から考えて、まあそうとしか考えられないな、というところに落ち着く結末。
    様々な調査の詰めの甘さは最後に指摘されるところではあるけれど、彼女の出自を考えたら仕方ないのかな。
    洗身サービスというのは今もあるのかな?女性作家さんが当然のように出してくる話なので、かつては今のエステサロンのように普通にあるサービスだったのかな。鉱山の事故も、今よりももっと身近だったのかもしれないな。色々と時代を考えさせられる

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    2023年03月27日
  • いえない時間~夏樹静子ミステリー短編傑作集~

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    弁護士朝吹里矢子さんも検事霞夕子さんも魅力的で人気シリーズになるのも分かる。夫婦の機微や色恋沙汰など自分の好みでもっと読みたくなった。著者が亡くなっていて新作は読めないというのは残念でならないけど、褪せなミステリーを読み返すのも悪くない。

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    2021年06月22日
  • 新装版 二人の夫をもつ女

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    夏樹静子を初めて読んだ

    怖い。男と女。嫉妬と復讐。
    犯罪に手を染めなそうな普通の女性達だからこその怖さ。
    他の作品も是非読みたい。

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    2020年01月02日
  • 孤独な放火魔

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    ネタバレ

    久々の夏樹静子さん。
    いつ読んでも読み応えばっちり。
    時代を反映した裁判員たちが裁判官たちのアシストを受けながら罪状や量刑を決めていく様子が興味をひく。
    法律だけでない、一般の 感覚で事件をみるのって、やっぱり大事だと思う。
    それぞれの立場などで見え方は違うから。
    この短編集、どれも動機や情状を争うものだからなおさら。
    わたしは、どの被告人にも同情してしまったけれど、実際の裁判は、それだけではだめなのだろうな。
    色々考えてしまった。

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    2019年05月14日
  • そして誰かいなくなった

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    海上に浮かぶ豪華クルーザーという“密室”で、ワケありの乗客とクルー達が、アガサ・クリスティの名作に擬えて次々と殺されていく…。
    夏樹静子さんは恐らく初読みだが、2時間ドラマの人だ!とワクワクしながら拝読。主人公のバブリー感にはナンジャコリャ?って思いながらも、この作品が30年前に書かれたものとは思えない新鮮な最終章のどんでん返し。ドラマだと1時間半くらい経った頃だろうなぁ、華麗なるクライマックス!エンドロールが流れる頃には、タイトルの意味も納得。ホント、誰“か”いなくなってる…。

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    2018年10月15日
  • 訃報は午後二時に届く

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     あこぎなゴルフ場社長が殺された。
     容疑者とされたのは、社長から発注された新規ゴルフ場の造園を手掛けた男。社長からのクレームにより、支払いを渋られ、男の経営する造園会社の存続が危うくなっていた。

     と言う切り出しで始まるミステリなのだが、ミステリというよりスリラーやサスペンスに近いような気がする。トリックというより描写、表現、構成が見事。
     ただ、個人的にはヒロインの恋が理解しがたい。君、どういう気持なの。女性作家が描いたとは考えにくいヒロイン。彼女の不思議さがひっかかりとなってしまったのが若干残念だが、それでもやはり面白い。読み終えたあと、読み返したくなる。

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    2017年12月11日
  • 目撃~ある愛のはじまり~

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    絶対ドラマ化してるだろうと思いながら読む。
    かなりの長編だけど展開がおもしろく、さくさく読めたから星4つ。

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    2017年11月25日
  • ゴールデン12

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    惜しげもなく詰め込まれた12編。「一瞬の魔」など充分に長編に出来るネタではないだろうか。

    科学や技術の進歩と共に古びてしまうトリックがあるのは不可避だが、そこに至る人間の情念のようなものは、いつの世も同じだ。

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    2017年08月05日
  • 見えない貌(かお)

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    ネタバレ

    *最愛の娘が行方不明の末、惨殺死体で発見された!母親の朔子は、携帯メールから娘の孤独を知り、愕然とする。そこで彼女は、娘の携帯に残された「メル友に会いに行く」という言葉から、ある男に辿り着くが…。思いもかけぬ、第二の事件が起きる。わが子を思う究極の愛とは!?―著者が綿密な取材と法廷小説の手法を駆使して、読者を驚愕の真相へと導く推理巨編*

    途中までは予想通りの展開でしたが、まさかの・・・!二段構えに見事に騙されました。登場人物の描写がしっかりしていて、それぞれどの人物の気持ちも痛いほどにわかってしまう、そんな作品でした。読み応えたっぷりです。

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    2017年02月27日
  • そして誰かいなくなった

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    ミステリーという分野が大好きな私は、
    当然アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」
    も既読であった。
    そんなことから、題名にそそられて購入した一冊。

    「そして誰もいなくなった」と同じような展開の
    フーダニット系の物語。

    私はこのパターンが何より好きだ。
    今回は、太平洋に浮かぶヨットの上で次々に起こる殺人事件。

    次から次へと起こる殺人事件に釘付け。
    睡眠時間を惜しんでも次が読みたくなる。

    解決編を読む前に、もうこれで十分じゃないかというくらい
    満足していたのだが、解決編を読んでアレ?ってコケてしまった感(^-^;

    何だろう・・・。
    期待が大きくなりすぎていたのだろうか。。。

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    2016年06月28日
  • 見えない貌(かお)

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    母親の執念のなせる技か? 「娘のために」という一心で自分でなんとかしようする。
    娘の携帯を見つけたところで警察に行きそうなものなんだけどね。
    一方、父親は息子のために自らを犠牲にすることに。
    どちらの親子も愛情は感じるが、極端で行き過ぎているのが怖い。

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    2016年04月28日