【感想・ネタバレ】暗い循環のレビュー

あらすじ

息子を私立医大に裏口入学させるために、数千万円もの多額の寄付金を支払う開業医。金の力で医者になった息子は、投資した金の回収に患者を薬づけにし、やたら注射を打っては保険点数を増やし荒稼ぎする。乱診乱療、そして脱税。その気になれば、開業医はいくらでも儲けることができる――。この暗い、悪循環。愛する人のために犯していく罪と、医大不正入学の実態を描いた表題作ほか、日常の営みのなかで誰もが遭遇しうる事件を収めたミステリー集。

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Posted by ブクログ

東医大の裏口入学を受けての天声人語でこの本を知り、リクエスト。
すると、書庫保存の昭和62年初版の文庫本でした。
昔の文庫本って、老眼に優しくない!と思いながら読み始めましたが、夏樹さんって、こんなに面白かったっけ?の世界。
短編集でしたが、どれもこれも緻密に構成されてて、面白かった。
表題の「暗い循環」は、二世医師からの、ってことなのかな。
ここに出てくる寄付金詐欺のやり方は今じゃ無理だけど、でも他の方法で現代でもいくらでもありうる話だと思う。
件の東医大は、ここから話が進み、女子や多浪生排除の話まででてきて、一体、どこまで広がるのか、この闇。
事実は小説より奇なのかもしれないね(笑)

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2018年08月05日

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