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T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは? 『幻惑と死と使途』と同時期に起こった事件を描く。
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Posted by ブクログ
萌絵の人間的成長が感じ取れる面白い作品。 サラッとスッキリ。 進めていくうちにどんどん文庫本が厚くなるけど、すごい優しい読み心地。
これまでのS&Mシリーズとタイトルの雰囲気が違うなと思って読み始めたからか、中身もなんとなくですが新鮮に感じました。タイトルから勝手に爽やかさを感じていたのもあって、ラストは余計に心が苦しくなりました。 蓑沢家はこれからどうなるのかな… 知り合いの読書王の感想をききたくなる作品でした。 と...続きを読むてもおもしろかったです!
前作の間の別事件の話。 犀川先生と萌絵の出番は少なかったけどとても楽しめました。 このシリーズももぅ少しで終わってしまう。でも森先生の本はまだ沢山あるのでまだまだ楽しめそうである。
今作の事件は前作の事件と並行して起きていることであるから、今作には偶数章しかない、ってとこからお洒落でかっこいい〜。定期的に摂取したくなるS&Mシリーズ。今回は萌絵の最強お嬢様っぷりが控えめだったような気がする。杜萌が犀川先生のことを「どこにでもいる特徴のない男」と評しているのが面白い。最後...続きを読むの最後に少しの希望があってよかった。
一夏の再会が、私を一つ大人にした。 S &Mシリーズも随分と読み進め、犀川と西之園二人の掛け合いにもだいぶ心地よさを覚えてきたこのタイミングで起こった事件は、前巻のマジシャン事件と同時並行に起こっており、そのため犀川、西之園コンビがあまり出てこない。キーパーソンの杜萌の視点から殺人事件と失...続きを読む踪事件が描かれていた。 ミステリーを読む時には色々と推理をしながら読み進める人もいれば、そのときの雰囲気に浸るのを楽しむ人もいる中でこの作品はどちらかというと「後者」の読み手がより楽しめると思う。いつものような「仮定」とか「論理」とかの視点よりも、登場人物の「立場」や「過去」、「心情」といった視点から味わうことができ、それはいつもと違うキーパーソン杜萌の視点から描いたという良さが出たところだと思う。 人はどのようなときに大人に近づくのであろうか。受け入れられないことが受け入れられるようになったとき、過去の出来事に区切りをつけられたとき、新しい自分を人や自分が見つけたとき、色々なときがある。「変化」をどのように捉えて、どのように受け入れるか、それにより「今」の見え方、「真相」の見え方も変わるのであろう。 物語のラストに向けて様々な「余韻」が残されている。一夏の出会いや別れ、出来事ってそんな感じの「虚い」や「儚さ」を纏った朧げなものがあって、自分が目の前にしている「現実」に向き合えるのではないだろうか。そんな一夏に魅せられて、人はまた一つ何かしらのカタチで大人になるのだろう。
奇数章が「幻惑の死と使途」、偶数章が「夏のレプリカ」となっており、並行して読めばより良く楽しめます。物語の途中途中で、もう一つの事件に触れたり関わったりしています。
萌絵犀川シリーズにしては難解さはあまりなくスラスラと読めたかな。 萌絵が最後にトリックを解き明かすシーンでは何故このトリックが思いつくのか読んでも分からなかった。犯罪者赤松と杜萌の経緯も明かされないし基生のことも描かれないし、後の作品で出てくるのかなぁという感じ
S&Mシリーズを私が好きな理由は2人の掛け合いが読みたいからという一点に尽きるのですが、今作はまさかの犀川先生めっちゃ出てこーへんやん えーてなるどころか今までで1番好きですこれ。めっちゃ面白かった… 儚い… なんでそうなった?ていう謎が多いに残りめっちゃ考えさすやんて感じです。読後感が切な...続きを読むいー
S&Mシリーズ第7作品。T大学大学院生の蓑沢杜萌は夏休みに帰省した実家にて仮面の誘拐犯に捕まり、一方で家族も拉致され蓑沢家の別荘にいた。しかし、誘拐事件は奇妙な事に別荘の誘拐犯が車の中で相打ちで死亡し、実家にいたはずの蓑沢杜萌の兄・蓑沢素生が失踪するという結末に。夏の事件に隠された過去とは。...続きを読む 前作「幻惑の死と使徒」と同時系列であり、前作が奇数章、本作が偶数章の章立てとなっています。本作は萌絵の友人である天才・蓑沢杜萌の物語。萌絵と杜絵という天才同士のチェスシーンは印象的でした。
西野園萌絵の親友、杜萌の一人称視点で進む本作。ミステリとしてはシリーズで一番驚きが少ないと思いましたが、ストーリーはかなり好きです。「客観視した時に初めて見えるものがある」「忘れたいものは記憶のキーに閉じ込めてしまう」という前振りからの萌絵が結論にたどり着く流れ、チェスを通して杜萌が記憶のキーを開く...続きを読む演出があまりに綺麗で、鳥肌立ちっぱなしでした。そして何より良かったのが「杜萌」のキャラクター像。親友の萌絵とよく似た人物でありながら、犀川先生のような人物に出会えなかったことで歯車がズレてしまったレプリカのような存在。切なかったですね…。 ただ、気になる点はもちろんあって、素生は結局なんで失踪したんだとか(一緒にいた人誰?)、「幻惑の死と使徒」であれだけスカッと事件解決した数日後にこんな結末迎えたらショックでかすぎだろとか、犀川先生一瞬で解決しすぎでしょとか。いろいろ思うところがあるんですが、それ以上に好きなポイントが多いので満足度高かったです。
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夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER
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森博嗣
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