小説 - 切ない作品一覧

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  • その愛の程度
    3.6
    結婚して、離婚して、新しい人に恋をして、それでも「家族」は続いていく。2019年本屋大賞2位『ひと』で話題の俊英がおくる、新しい家族の物語。川遊びの最中、小学生の娘・菜月が友人の娘と溺れるのを見て、とっさに助けに飛び込んだ守彦。必死の想いで引きあげた腕の中には、菜月ではなく友人の娘がいた。「お父さんは菜月をたすけてくれなかったもん」その言葉を最後に、口をきいてくれなくなった血の繋がらない娘。七歳年上の妻ともすれ違いはじめ―――。困り果て、とりあえずの間と家を出る守彦だが、会社の後輩や、川遊びに来ていたシングルマザーとの何気ない会話の中で、娘と妻への本当の気持ちに気づかされていく。いつもあと一歩が踏み出せない、不器用な守彦の出す答えが心にしみる、新しい家族の物語。
  • その丘が黄金ならば
    4.3
    1巻2,970円 (税込)
    父が亡くなり、孤児になったサムとルーシー。二人は亡骸を埋葬する場所を探すため、広大な土地を彷徨う。それは、中国系移民の過去をめぐる壮大な旅の始まりだった──。ゴールドラッシュ以後の西部を舞台にしたブッカー賞候補作。オバマ元大統領が薦める一冊
  • その音は泡の音
    値引きあり
    3.0
    1巻1,185円 (税込)
    『点滅するものの革命』で第65回群像新人文学賞を受賞した新鋭が描く、注目の受賞第一作。 大学のお笑いサークルに所属するわたしたちは、夏の10日間、東北地方をめぐる公演合宿ツアーに出発した。 各紙文芸時評で絶賛!夢と現の狭間で移りゆく思考と感情の泡立ち、分岐する記憶をとらえる奇跡の文体。 毎年、大学の夏休みに行われるお笑いサークルの合宿では、行き先ごとに分かれ、老人ホームや病院でコントや大喜利を披露する。東北班のメンバーは、3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーで出発したわたしたちは初日の目的地・福島へ向かうが、旅の予定は早々に乱れて……。 ・ユカリ 「先輩たちと比べて、ふだんのあたしがしているやりとりときたら、どれだけ鈍臭いことだろう?」 ・三井 「慣れてしまえばイジられキャラも悪くない。イジられることにも技術がいるのだ。」 ・ミミ 「楽しい楽しい。ずっとこんなことして生きていきたい。」 ・杉崎 「どうせ明日には忘れてしまうことだ。二度と会わない人を思いだすほど無意味なことはない。」 ・朝倉 「どうしても思いだせない。どこへ行ってなにを見たのか。おれはとりかえしのつかないことをしてしまったんじゃないのか。」
  • その絆は対角線
    3.4
    内気な性格に悩む中学生の千鶴は、自身を変えるための新しい挑戦として、“憧れの国”と呼ばれる四谷のカルチャーセンターに通い始める。そこで出会ったのは、性格も学校も異なるがそれぞれに悩みを抱える同い年の、桃、真紀、公子。なぜかいつも講座でささやかな謎に遭遇する彼女たちは、時にぶつかり合い、時に支え合いながら、事件を通して自分の内面を見つめ直していく。創作講座で絶賛された作者不明の原稿、経済学講座を担当するカリスマ講師を巡る盗難事件。それらの謎を解き明かした時に、少女たちは成長していく。温かな青春ミステリ。
  • その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか
    3.9
    ピエロの父、曲芸師の母、踊り子のわたし。祖国を逃れ放浪生活を送る、サーカス一家末娘の無垢の物語。39歳で非業の死を遂げた伝説の作家による自伝的傑作。シャミッソー賞・ベルリン芸術賞受賞。 「地獄は天国の裏にある。」 祖国ルーマニアの圧政を逃れ、サーカス団を転々としながら放浪生活を送る、一家の末っ子であるわたし。ピエロの父さんに叩かれながら、曲芸師の母さんが演技中に転落死してしまうのではないかといつも心配している。そんな時に姉さんが話してくれるのが、「おかゆのなかで煮えている子ども」のメルヒェン。やがて優しいシュナイダーおじさんがやってきて、わたしと姉さんは山奥の施設へと連れて行かれるのだったが――。 世界16カ国で翻訳、伝説の作家が唯一残した自伝的傑作が、ついに邦訳! ドイツ文学史上最も強烈な個性。ーー南ドイツ新聞 まさに綱渡り芸を、息をのんで下から見守っているかのよう。ーーペーター・ビクセル
  • その後のシンデレラ
    3.0
    不幸だったシンデレラも、王子様と結婚してメデタシメデタシ。でも、そこで終わらないのが人生。そもそも王子様は一目惚れの相手を探して国中を騒がせるような男。ならば二人の結婚生活は?『赤ずきん』『不思議の国のアリス』など名作童話のその後を描く、機知満載の抱腹絶倒小説集!

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  • その時鐘は鳴り響く
    3.9
    東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。赤羽署初の女性刑事・黒光亜樹は、本庁から来た癖の強い先輩刑事とコンビを組まされ、彼と対立しながらも懸命に捜査を続けるが、なかなか容疑者は浮かんでこない。同じ頃、松山大学マンドリンクラブのOG・国見冴子は、仲間二人と母校の取り壊し予定の部室棟を訪れていた。すると部室の黒板に、三十年前に失踪したクラブのメンバー・高木圭一郎が最近書き残したと思しき「その時鐘は鳴り響く」を見つけて驚く。それは四年生の夏合宿で事故死した篠塚瞳を含め、五人の間で頻繁に言い交わしていた言葉だった。瞳の死後に失踪した高木は、なぜ今になって部室を訪れ、この言葉を残したのか? 冴子たちは当時の事故について調べ始めるが……。日本推理作家協会賞受賞作家の新境地、慟哭と郷愁のミステリ。
  • その時までサヨナラ
    4.0
    ヒットメーカーが切り拓く感動大作!列車事故で亡くなった妻が結婚指輪に託した想いとは?スピンオフ「その後の物語」を収録。誰もが涙した大ベストセラーの決定版。
  • そのときまでの守護神
    3.5
    上野の美術館の前庭にある《地獄の門》の前で、水曜日11時に頼みたい仕事の内容を話すと“泥棒の守護神”が現れるという奇妙な噂が。半信半疑で訪れた、造形作家TOKIWAのマネージャー篠原健。彼女が亡くなり、噂を信じたくなったのだ。「盗んで欲しいのは、あの人の遺体と一緒に棺に納められてしまうもの」。だが何も起こらない。守護神などいない、そう思ったとき何かが手元に落ちて来て──。
  • その花の名を知らず 左近の桜
    3.4
    武蔵野の隠れ宿を実家に持つ桜蔵(さくら)は、霊園行きのバスの中で奇妙な出来事に遭遇する。祖父の遺品に導かれるように、消えた茶碗の行方とみずからのルーツを追って異界めぐりの旅がはじまる。
  • その日東京駅五時二十五分発
    3.8
    ぼくは何も考えてない。ぼくは、何も何もできない。頑張って、モールス信号を覚えたって、まだ、空は燃えている――。終戦の日の朝、19歳のぼくは東京から故郷・広島へ向かう。通信兵としての任務は戦場の過酷さからは程遠く、故郷の悲劇からも断絶され、ただ虚しく時代に流されて生きるばかりだった。淡々と、だがありありと「あの戦争」が蘇る。広島出身の著者が挑んだ入魂の物語。
  • ああ、もうダメだ!
    3.5
    子どもだけでなく多くの大人もつぶやく言葉、「ああ、もうダメだ!」。 6人の作家が、このフレーズをキーワードにつむいだ短編集。
  • そのひと皿にめぐりあうとき
    4.3
    1946年、戦争で両親と住まいを失った里見滋は、焦土と化した東京を放浪し、飢えと貧困に苦しむ。2020年の東京、コロナ禍で自粛生活を続ける洲崎駿は、父の勤務先が倒産し、楽しかった高校生活が破綻する。絶望の淵から這いあがろうともがくふたりを待っていたのは、驚くべき運命の巡りあわせだった。心にしみる感動と勇気がみなぎる傑作長編。
  • その人の名は、殺意
    4.7
    1巻440円 (税込)
    名門篠崎家の八江、詩子、ちづるは明るく伸びやかに育ってきた三姉妹。そんな一見平穏な篠崎家に八江のフィアンセ金井正紀が波乱を巻き起こす。彼は密かに少女に対しての異常な殺意を抱き続けていたのだ。青春サスペンスの会心作!!

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  • その冬、君を許すために
    3.7
    「物書き人」として詩や、ブログで日記を書いている冬野咲良はある日、誰かに追われている気がして、カフェのテラス席にいる男性に声をかけた。そこにいたのはプログラマーとして働く鈴木春哉。ふたりは“運命の出会い”を果たし、関係を深めていく。が、春哉はかつて交通事故に遭い、一部の記憶を失くしていた。やがて衝撃の事実が明らかになり……? 驚きのどんでん返しの後、温かい涙が頬を伝う、この冬最高の許しと愛の物語。
  • その本の物語 上
    4.1
    ずっと友達でいられると思っていた。なのに約束を破ったのはわたし――。病院のベッドで眠り続ける、かつての親友・沙綾のために、きょうも朗読を続ける南波。それは二人が子どもの頃に好きだった魔女の子のお話だった。遠ざけられても、裏切られても、なお魔法の薬で人々を癒そうとした風の丘のルルー。大好きだったこの物語が、あなたを呼び戻してくれたら。今を生きる十代の女の子と、本の中の冒険が響きあう、遥かな魂の物語!
  • その本は
    3.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界中のめずらしい本を探し、その本の話を聞かせるよう王様に命じられたふたりの男。ふたりは旅に出て探してきた、さまざまなめずらしい本の話を、一夜ごと王様に語り始めるー。 泣けて笑えて胸を打たれて、ラストはさすがのオチに大笑い! お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹と、大人気の絵本作家ヨシタケシンスケによる、抱腹絶倒・感涙必至の本の旅!
  • その雪と血を
    4.3
    オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。この数年間、麻薬業者のボスに命じられて殺人を引き受けてきた。今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金をひくつもりだ。だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。オーラヴは恋に落ちてしまったのだ――。葛藤する彼の銃口は誰に向かうのか。放たれた弾丸が首都の犯罪組織を大きく揺るがす……。雪降りしきる70年代のノルウェーを舞台に、世界で著作累計2800万部を突破した北欧ミステリの重鎮が描く血と愛の物語。
  • そばかすの少年
    4.0
    片手のない、孤児の少年「そばかす」は、リンバロストの森で番人として働きはじめる。厳しくも美しい大自然の中で、人の愛情にはじめて触れ、少年は成長していく。少年小説の傑作。
  • そばかすの少年
    4.0
    片手を失い、自分の本名すら知らない孤児の少年「そばかす」は、「リンバロストの森」で木材泥棒から森を守る番人として働くことになる。大人でさえ恐怖をいだく森と沼地。孤独と恐怖、雄大で厳しい自然と闘いながら、人の愛情に包まれて、「そばかす」は逞しく成長していく……。ナチュラリストでもある作家ポーターの自伝的作品であり、20世紀初頭のアメリカで200万部を超えた伝説のベストセラー、待望の新訳!
  • 蕎麦屋の恋
    3.7
    秋原健一、四十三歳、ふつうの会社員。波多野妙子、OLを辞めた三十歳。それぞれに過去の小さくも苦い思いを抱えた男と女は、通勤の京浜急行で出会い、途中下車した駅の蕎麦屋でせいろをすすり、ただテレビを観る。淡く、不思議な甘さに包まれながら――。爽やかな感性の触れあいを描いた表題作他二編収録。日常に潜むふとした喜びやせつなさを掬い取った可憐な短編集。
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿
    4.0
    拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことだらけの豪邸内の殺人事件ほか5つの不思議な超常事件を、おなじみ神麻嗣子(かんおみつぎこ)、神余響子(かなまりきょうこ)、保科匡緒(ほしなまさお)が、異常な動機の犯罪を論理で解き明かす。華麗な「論理の神業」が続出の<チョーモンイン>シリーズ。(講談社文庫)
  • ソフト・ターゲット(上)
    3.8
    感謝祭明けの金曜日午後。ミネソタ州郊外の巨大ショッピングモール〈アメリカ・ザ・モール〉がテロリストに襲われた。まずサンタクロースに扮した男が射殺。続いて、銃声が立て続けに轟き、モールを訪れていた客がパニックに陥った。直後、モールのセキュリティ・システムがテロリストに乗っ取られ、モールの内外を結ぶ有線回路は全て遮断された。連絡手段は携帯電話と無線機のみとなる。その現場に、たまたま、レイ・クルーズとフィアンセのモリー・チェンが買い物客として訪れていた・・・。

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  • 祖父の祈り
    3.8
    ミステリの巨匠リューイン生誕80周年記念 3カ月連続刊行企画第1弾 ウイルスのパンデミックによって荒廃した世界。治安は著しく悪化し、物資も乏しい。アメリカのある町に暮らす老人は、悪質な犯罪と公権力の横暴に脅かされながらも、娘や孫と懸命に日々を送っていたが……。巨匠リューインが真摯に家族の絆を描いた最新長篇。
  • ソポクレス オイディプス王
    4.3
    オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成。発端の自信に満ちた誇り高い王オイディプスと運命の逆転に打ちひしがれた弱い人間オイディプスとの鮮やかな対比。数多いギリシア悲劇のなかでも、古来傑作の誉れ高い作品である。

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  • 背いて故郷
    3.3
    第六協洋丸、仮想敵国の領海に接近するためのスパイ船。柏木はその仕事を好まず、親友・成瀬に船長の座を譲った。だが成瀬は当直中に殺されてしまう。撮影済みのフィルムを奪われて。禁忌に触れてしまったとでもいうのか? 柏木は北の大地を餓狼の如き切実さで駆けめぐった。ただ真相に迫りたかったのだ。彼の前に立ちはだかるのは〈国家〉、そして――。日本推理作家協会賞受賞作。
  • 闇の喇叭
    3.4
    ――平世21年。探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待つ純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!
  • 真夜中の探偵
    3.3
    数年前に失踪した母親の行方がつかめぬまま、17歳の空閑純は大阪で一人暮らしをはじめる。探偵行為の科で逮捕された父親との面会が許されない純だったが、ある人物と出会ったことがきっかけとなり探偵になる決意を固める。ある人物の別荘で、木箱に入った元探偵の溺死体が発見され、純は「水の棺」の謎に挑む。
  • 徂徠どうふ 講談えほん
    3.5
    はたらき者のとうふ屋七兵衛さんは、ひとりのおさむらいに出会います。おさむらいはよほどとうふが好きなのか、なにもつけずに一丁ぺろりと食べてしまいます。「とうふ代は後ではらう」というのですが、実はとうふ代もはらえないほどまずしい暮らしをしているのでした。話を聞いた七兵衛さんは、こまっているおさむらいを放っておけず、少しでも元気づけようと毎日おからをさしいれることに。ところがある日、七兵衛さんが熱を出してしまいます……。

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  • 宙色のハレルヤ
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    たとえままならずとも。あたたかな恋の旋律 人を好きになること。その人のなかに飛びこんでいくこと。 あんな怖いことをよくやったね自分。 「好きだ」と言ってくれる男性と結婚するも、少しずつすれ違っていく心に気づかないふりをして生活を続けようとする「私」に、海辺の別荘で出会った隣人の画家を忘れられない「私」……。 恋に落ち、人を愛することに決まったかたちなどない。 目の前の気持ちに、ただ必死に追いつこうとする人々の姿を描いた6編の短編を収録。 一筋縄ではいかない、珠玉の恋愛小説集。
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)
    4.3
    受刑者たちが、そっと心の奥にしまっていた葛藤、悔恨、優しさ……。童話作家に導かれ、彼らの閉ざされた思いが「言葉」となって溢れ出た時、奇跡のような詩が生まれた。美しい煉瓦建築の奈良少年刑務所の中で、受刑者が魔法にかかったように変わって行く。彼らは、一度も耕されたことのない荒地だった――「刑務所の教室」で受刑者に寄り添い続ける作家が選んだ、感動の57編。
  • 宙ごはん
    値引きあり
    4.5
    本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化! 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいて「さいこーにしあわせ」だった。 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。 代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづける。 ──きっと、この物語はあなたの人生を支えてくれる。 文庫化にあたり、単行本の初版カバーに掲載した掌編に加え、書き下ろし掌編を収録。 解説は、作家の寺地はるなさん。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『宙ごはん』の文庫版となります。
  • 虚魚
    3.7
    怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。 ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。 自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――? 解説:小野不由美
  • 宙 新宿少年探偵団
    3.8
    悲しいほどに愛しいこのエンディングを、誰が予想しえただろうか!? ーー壮助、美香、謙太郎、響子ら4人が、生まれて来た理由とは?  蘇芳(すおう)、ジャン・ポールの正体とは?  阿倍北斗の存在理由とは?  新宿は、なぜ大怪樹に呑み込まれなければならなかったのか?  そして、美香、壮助に、生まれながらに与えられた哀しい宿命とは? 新しい世界の様相(パラダイム)が、すべての答が、今ここで明らかに! 大好評「新宿少年探偵団」シリーズ、第9弾=完結編!
  • 空と海のであう場所
    3.9
    恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。 イラストレーターとして着実にキャリアを積んでいる木の葉に、作家となったかつての恋人アラシから一篇の物語が届く。 作品にこめられたものとは。 遠い日の約束が果たされるとき、明らかになるのは―――恋愛小説の名手が、時も距離も越える思いを描く、心ゆさぶる魂の愛の物語。
  • 空とセイとぼくと
    3.8
    父親を亡くし、犬のセイとホームレス生活をしていた零。ある日、病気になったセイの治療費を捻出するためホストになるが、読み書きもできない零は失敗ばかり。だが、その犬並みの嗅覚を使って、次第に頭角を現し始め……。犬と二人きりで育った少年が、犬との絆を守りながら成長する姿を、ユーモアとリアリティ溢れる筆致で描いた傑作青春小説。
  • 空飛ぶ広報室
    4.5
    不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。
  • 空に住む
    3.8
    事故で両親を亡くした直美は、猫とともに叔父が用意してくれた都心の高層マンションに移り住む。 眼下に絶景が広がるその部屋は、まるで空のような場所だった。 ある日、直美はマンションのエレベーター内で人気俳優の時戸森則に出会う。 「ねえ、オムライス作れる?」彼のそのひと言で、直美の運命は一変し――。 人気作詞家が描く喪失と再生の物語。
  • 空に住む飛行機
    4.0
    異常に厳格で、病弱で、夫婦仲の悪い両親を持つ、大屋敷理加子は、礼儀正しく真面目に過し、29歳になった。他人との距離のとり方に、何かしらぎこちなさを感じる理加子は、ふつうの恋、あたりまえの生活を夢見るようになっていた。そんなある日、彼女の前に江木という男が現われて……。切なく心に迫る長篇小説。ふつうの恋と生活、それが29歳、理加子の夢!
  • 空にピース
    4.1
    東京郊外の公立小学校に新しく赴任したひかりは衝撃を受ける。ウサギをいじめて楽しそうなマーク、ボロボロの身なりで給食の時間だけ現れる大河、日本語が読めないグエン。これまでの経験がまるで役に立たない現場で一人一人と向き合ううち、いつしかひかりは子どもたちの真の輝きを見つけていく……。新米教師の奮闘と成長に心震える感動作。
  • 空に牡丹
    4.0
    ご先祖に思いを馳せるファミリーヒストリー。  私のご先祖様には花火に魅せられ、一財をつぎ込んで生きた静助さんという人がいる。  ―――時は明治初期。江戸から東京になったが、地方ではいまだ江戸と呼ばれていた時代。その江戸から遠くない村で大地主の次男坊として生まれた静助は、ご一新で世間が大きく変わるなか、何不自由なく暮らしていた。  ある日、静助は母親と出かけた両国の隅田川で打ち上げ花火を見物し、ひと目で心奪われる。江戸の花火屋たちは、より鮮やかな花火を上げるため競い合っているという。  村に戻ってからも花火への情熱が消えない静助は、潤沢な資金を元に職人を雇い、花火作りに夢中になるが、富国強兵へ向かう時代の波が、次第と静助一族を呑み込んでいく……。 ※この作品は、『空に牡丹』(単行本版)の文庫版となります。
  • 宙の家
    3.9
    女子高に通う雛子の家は、マンションの11階にある4LDK。どうにかこうにか宙空を、地球と一緒にぐるぐる回っている。暇さえあれば寝てしまう雛子、歳の割にしっかりした小学生の弟・真人、時々ヒステリックな母の圭以子。同居する祖母の萩乃が「運針の病」にかかってしまったことで、ぎりぎり保たれていた均衡がゆらぎ出した……。不安定な心のうつろいと喪失に、まっすぐにむきあう姉弟の物語。
  • 雲の王(空の一族シリーズ)
    3.0
    1~2巻594~737円 (税込)
    気象台に勤務する美晴は、息子の楓大と二人暮し。ある日、自分たちが天気を「よむ」能力を持つ一族の末裔であることを知る。美晴にも天気を予知する不思議な能力が出現し、特別研究チームへの参加を任命される。それは、代々“空の一族”が担ってきた「外番」の仕事をすることを意味していた。「外番」とは、そして一族の「役割」とは一体何なのか? かつてない気象エンタメ小説、ここに開幕!
  • 空の香りを愛するように
    3.0
    恋人のコウを支えに退屈な毎日を過ごす綾戸紅葉。 だが、紅葉は無理に誘われた合コンで集団レイプに巻き込まれ、不可思議な生命体を身籠ってしまう。 絶望の淵を彷徨い、コウと離れることを決意する紅葉。その前にミツルと名乗る少年が現れるが、ミツルもまた、コウに特別な感情を抱いていた――。 決して失われることのない恋の形を描いた物語。
  • 空の幻像
    4.0
    ペレス警部のもとに、アンスト島でエレノアという女性が失踪したとの知らせがはいる。彼女はテレビ番組の制作者で、親友の結婚式への出席と取材を兼ねて、夫や友人たちと島を訪れていた。現地に渡ったペレスが捜索をはじめてまもなく、エレノアは死体で発見される。島に伝わる少女の幽霊――1930年に溺死した“小さなリジー”のことを取材していた彼女は、失踪する前日に「浜辺で踊る白い服の女の子を見た」と話していたが、そのことと事件との関係は……。シェトランド諸島を舞台に、繊細かつ大胆に織りあげられた、現代英国本格ミステリの優品。/解説=松浦正人
  • 空の声
    4.0
    まだテレビ中継がなかった時代――。 玉音放送を担当し、NHK「話の泉」の司会で国民的人気を博したアナウンサー・和田信賢。 彼は戦後初めて日本が参加する夏季オリンピックに派遣されることが決まる。 念願だったオリンピック中継だが、無頼な生き方を貫いた和田は、 長年の無理がたたって体調を崩していた。 「どうしても、オリンピックを中継したい」 その一心で、男は、大会の舞台・北欧ヘルシンキへと向かう。 現地から「日本人を鼓舞する」中継を続けるも次第に病は重篤になり、ついに――。 戦争に敗れ自信を失った日本人に、夢と誇りを抱かせてくれたヘルシンキ五輪。 スポーツ小説の名手・堂場瞬一が、選手以上にその生きざまに惹きつけられたという 主人公の魅力とは? ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された 単行本の文庫版を底本としています。
  • 空は終日曇らず
    4.0
    大企業「ニッポンバイク」の本社宣伝部でバリバリの企業戦士だった義明に出た突然の左遷辞令は、片田舎での一販売部員というものであった。いったい何があったのだ! でも負けはしないぞ。きっと立ち直ってみせる。翌日から展開された強引な販売作戦。著者の体験にもとづく異色のサラリーマン青春小説。
  • 空、はてしない青 上
    4.6
    致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか? ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。 (川上弘美 / 作家) 旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。 (西加奈子 / 作家) この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。 自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。 人生に終わりはないのだ。 (小島秀夫 / ゲームクリエイター) あらすじ 「若年性アルツハイマーと宣告された男性、26歳。人生最後の旅の道連れ募集」。エミルは病院と周りの同情から逃れるため、旅に出ることにした。長くても余命2年。同行者を掲示板で募集したところ、返信が届いた。「高速道路の三番出口で待ち合わせしよう。こちらは、つばの広い黒い帽子にゴールドのサンダルに赤いリュック。どう?」。現れたのはジョアンヌと名乗る小柄な若い女性。自分のことは何も語らない。2人はとりあえず、ピレネー山脈に向けキャンピングカーで出発することにした。それは、驚くほど美しい旅の始まりだったーー。 爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編。
  • 空は逃げない
    3.8
    1巻1,386円 (税込)
    神様はいるかもしれない。とぼけた顔をして。  佐藤倫太郎と佐藤林太郎。ふたりは同じ大学陸上部の棒高跳びの選手。周囲からは紛らわしいことこの上ないため、しだいにA太郎、B太郎と呼ばれるようになっていた。  かたや平凡な記録保持者、かたや全国レベルの花形選手のふたりの前に、練習風景を熱心にスケッチしていた芸術学部の女子・石井絵怜奈が、突然、自分も棒高跳びの選手になりたいと志願した。  そんな3人の前に、ある日大きな転機が訪れる――。大学時代と数年後の現在、ふたつの時代を往還しながら、物語は、次第に思いもよらぬ場所へと読み手を誘う。
  • 空へ向かう花
    3.7
    「東京バンドワゴン」の著者が描く感動長編。小学六年生のカホはある日、屋上から飛び降りようとする少年を見つける。彼は半年前に親友を「殺した」相手だった。苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作。(講談社文庫)
  • 空耳の森
    4.0
    まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが、女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男は突然の吹雪に襲われる。そして、山小屋で彼を待つ女に忍び寄る黒い影――山岳を舞台にした驚愕のサスペンス「冷たいホットライン」、両親に置き去りにされた孤島で生き抜こうと奮闘する幼い姉弟の運命を描く「アイランド」、海に臨む児童養護施設で噂される、謎の声が聞こえる空き家の秘密が明かされる表題作ほか、トリックと物語の融合で読者を魅了し続ける気鋭が贈る、一編一編に異なる技巧を凝らした9編を収める本格ミステリ短編集。/【目次】冷たいホットライン/アイランド/It's only love/悲しみの子/さよならシンデレラ/桜前線/晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)/発音されない文字/空耳の森/解説=末國善己
  • 空より高く
    3.8
    1巻704円 (税込)
    廃校が決まった高校の最後の生徒として入学した僕らの、「終わり」だらけの平凡な毎日は、特命を受けて赴任した非常勤講師との出会いで一変した――。  「レッツ・ビギン!」と叫ぶ熱血中年オヤジ・ジン先生の「始めるウイルス」に、いつの間にか感染するイマドキの高校生たち。 省エネを第一とし、面倒事からは極力距離を置こうとしていた主人公・ネタローも、通学路で見かけたピエロさんのジャグリングに魅せられ、ついに「始め」の一歩を踏み出すことに……。  今を生きる全ての人に贈る、直球ど真ん中の青春賛歌。
  • 空-ラスト・フレンズ、その後
    4.0
    1巻550円 (税込)
    ~瑠可とタケルは結ばれるのか/みちるは何処へ向かうのか~ドラマでは描けなかった、みちる、瑠可、タケルの「新たな旅立ち」と「真の答え」。08年に放映され大きな反響を呼んだ、ドラマ「ラスト・フレンズ」。衝撃のラストから4年。問題作のその後を、脚本家・浅野妙子みずからが書き下ろした、更なる問題作。

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  • 空をこえて七星のかなた
    4.1
    「南の島へ行くぞ」突然のパパの言葉で石垣島へ旅することに。正直言って、あんまり気は進まない。家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)。小学四年生の九月のこと、同級生の過失で私の右目は取り返しのつかない怪我を負った。世界はぼやけて頼りない姿に変わり果ててしまった。星降る夜に大事な友達と交わした約束も――(「星は、すばる」)他5編。7つの物語が星座のようにつながる、宇宙を巡る感動のミステリー! 読み終えたら世界が変わる! 〈日常の謎〉の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた一冊。
  • 空をサカナが泳ぐ頃
    3.7
    出版社で超多忙な毎日を送る中津藍。そんな彼が、ある日、煙草を吸いながらふと空を見上げると、一匹の魚が泳いでいた。慌てて目をこすってみるが、魚は消えることなく優雅にヒレを揺らして通り過ぎていく。しかもサメやらクラゲやらも、次々と現れては悠々と空を泳ぎはじめ……。 いったいこの鬱陶しい現象はなに? 藍は同じように魚が見える人たちと共に、彼らを消す方法を探し始める。しかし、魚は増える一方で、しかも魚が視界を埋め尽くすとき――。 さまざまな想いを交差させ、ちょっと変わった仲間たちが繰り広げる、未来を賭けた大騒動。 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作。
  • 空をつかむまで
    3.8
    膝の故障で得意のサッカーを諦めた優太は、廃校が決まった田舎の中学に通う3年生。無理やり入部させられた水泳部には、姫と呼ばれる県の記録保持者と、泳げないデブのモー次郎しかいない。3人は、なくなってしまう美里中学のため、優勝すべくトライアスロン大会に挑む。市町村合併を背景にまばゆい青春の葛藤と疾走を描いた少年少女小説。第22回坪田譲治文学賞受賞作。
  • 空をとぶ小人たち
    4.2
    川をはさんで二つの〈模型の村〉――心やさしいポットさんの村と,見物客めあてのプラター氏の村――がありました.ようやくポットさんの村にたどりついた小人の一家は,楽しく暮らしたのもつかのま,プラター氏に誘拐されてしまいます.「小人の冒険シリーズ」4作目.

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  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ
    3.5
    20年前、兄が言ったんだ。「誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい――」。みんなの顔が<のっぺらぼう>に見える――。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く<サクラバ>や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作。(講談社文庫)
  • それ以上でも、それ以下でもない
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    【第9回アガサ・クリスティー賞受賞作】1944年4月、仏・中西部の小さな村サン=トルワンで、レジスタンスが殺された。住民が混乱する事を恐れたステファン神父は男の遺体を隠し、事件の隠蔽をはかる。だが既にナチスの脅威が隣町まで迫っていた……善と悪の間で孤独に葛藤する神父の祈りの結末とは。ジャンプホラー小説大賞金賞とW受賞の大型新人登場!
  • それから
    4.2
    若き代助は義侠心から友人平岡に愛する三千代をゆずり自ら斡旋して二人を結びあわせたが、それは「自然」にもどる行為だった。それから三年、ついに代助は三千代との愛をつらぬこうと決意する。「自然」にはかなうが、しかし人の掟にそむくこの愛に生きることは二人が社会から追い放たれることを意味した。 (注・解説 吉田熈生)

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  • それから
    3.9
    三部作の前作「三四郎」で描かれた淡い恋愛は、この作で、より深刻な人間的苦悩にいろどられる。自然の情念に引きずられ、社会の掟に反いて友人の妻に恋慕をよせる主人公の苦しみは、明治四十年代の知識人の肖像でもある。三角関係の悲劇を通して漱石が追求したのは、分裂と破綻を約束された愛の運命というテーマだった。西洋化する近代日本文明への失望と封建的道徳の偽善の狭間で苦悩する自意識を描き鋭い文明批評ともなっている。明治42年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • それから(新潮文庫)
    4.2
    長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。(解説・柄谷行人)
  • それ自体が奇跡
    3.9
    百貨店で働く貢と綾は結婚三年目。貢は婦人服売り場、綾は紳士服売り場で働いており、社内結婚だった。 貢はもともと百貨店のサッカー部に所属していたが、廃部に。しばらくサッカーとは無縁の日々を過ごしていたが、ある時社会人サッカーチームの強豪「カピターレ東京」からスカウトを受ける。 綾の反対にあいながらも、入団を決意する貢。 仕事よりも試合を優先しがちな貢に、上司も不満を募らせていく中、綾ともすれ違いはじめ――。 一方、綾は売り場に訪れた天野という男と映画や食事に行く関係に。貢よりも趣味が合う天野が徐々に気になり始める綾だが――。 結婚三年目にして初めて訪れる大きな危機を、2人は乗り越えられるのか!?
  • それぞれの風の物語~喫茶テンノットより~
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    心地よい風の吹く、大阪南部の海辺の町。妻子に逃げられた50オトコが元カノに拾われた先は「喫茶テンノット」。男は店に来る顔馴染みや町の人々と、再び人生に向き直っていく。身内を亡くしたイカナゴ漁師、離婚して愛娘と離れ離れになった友、同級生の女性とその年老いた父親との確執と和解――町には義理や人情が渦巻いている。〈岸和田少年愚連隊〉の元祖ヤンチャ作家がたどり着いた境地!
  • それぞれの終楽章
    2.5
    自殺した同級生の葬儀に故郷秋田を訪れた作家がふりかえる自らの生の軌跡。友と聴いたクラシック、仲間と励んだ雪の中の野球……万引事件や生家の破産を越えて胸に迫るのは懐しい思い出の数々。人生の終楽章を迎えて、自分を支えてくれた友人、父の愛、妻の献身に気づく。胸を打つ感動的な直木賞受賞作。
  • それぞれの断崖
    3.8
    家庭内暴力をふるう不登校の中学生、志方恭介が刺殺された! 悲劇の夜、たまたま誘われて怪しげな店で遊んでいた父親・恭一郎は、妻や娘たちに恨まれ、警察やマスコミからは疑惑を受ける。やがて犯人が判るが、少年法で守られている犯人を糾弾する恭一郎は、逆に非難を浴びる。家庭も将来も失い、復讐心から犯人の母・はつみに近づいた彼は……。少年犯罪で崩壊した家族の苦悩と再生を描く傑作。
  • それぞれの名前
    4.5
    1巻1,155円 (税込)
    双子の妹のユカは、そっくりな姉のチカと服も髪型もいっしょでかまわないけど、チカは、千代田君にパッと見だけでチカだってわかってもらいたい。小黒君はクラスの金魚に名前をつけるのに苦労していて、葉月君はみんなの名前を変えて小説にしてる。モエちゃんは、千代田君に「自分のことを下の名前で呼ぶな」って怒られて口ぐせを直そうとしていて、千代田君は、自分の下の名前が気に入っていない。名前をめぐる小学5年生の物語。
  • それでも、生きてゆく
    4.7
    1巻2,640円 (税込)
    2011年のドラマ「それでも、生きてゆく」シナリオ全11話と、著者あとがき、製作陣座談会も収録した決定版! 14歳の夏、友人の文哉に妹を殺された洋貴。一方、兄の文哉が殺人を犯したことで、以降、名前を変え住む場所を転々とする日々をおくる妹・双葉。 事件から15年後、ある思いを抱え洋貴のもとを訪れた双葉は、洋貴の父から兄が8年前に医療少年院を出たと聞かされる。ともに文哉を追い、事件に向き合ううち、やがて二人は互いに惹かれあってゆくのだが――。 被害者遺族と加害者家族の双方を丁寧に描きながら、彼らの日常を掬い上げることで究極のラブストーリーとして多くの視聴者の胸を打った傑作ドラマ「それでも、生きてゆく」。全11話のシナリオ完全版と、脚本・坂元裕二×プロデューサー・石井浩二×演出・永山耕三×主演・永山瑛太&満島ひかりによる録りおろしの座談会、書き下ろしあとがき、ドラマの初期の企画書まで収録した、決定版。
  • それでも俺は、妻としたい(新潮文庫)
    3.3
    1巻693円 (税込)
    同棲から始まった結婚。あの頃はチカと毎晩抱き合っていた――。40歳を迎えたのにいまだに売れない脚本家の俺。家事や息子の保育園への送り迎えをこなしているのに、働きに出ている妻にゴミ扱いされ、セックスは「ヤダ」の一言で拒否される始末。だが俺はチカの巨乳に触れたいのだ。いじましい欲望。ちっぽけなプライド。そして、愛。男と女を笑いの渦に叩き込んだ傑作夫婦小説(ほぼ実録)。(解説・北上次郎)
  • それでも、桜は咲き
    3.5
    三月十一日、専業主婦の葉子は友人の結婚披露宴のため仙台にいたところ、地震に見舞われた。東京に戻れずホテルに滞在するうち、花嫁の行方不明、津波被害、原発問題など様々な情報を知る。少し気になるのは、東京にいる夫と連絡が取りづらいことだった――。ささやかな日常の中、「あの日」を迎えた全ての人に小さな力を贈る、感動の長篇小説。
  • それでも世界は回っている 1
    4.1
    1巻1,815円 (税込)
    ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ロングセラー『月とコーヒー』に連なる 〈インク三部作〉開演! ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ いいか、よく見ろ。 終わりが来ても、 このとおり、 何度でもよみがえる。 「奇妙な惑星」博物館の保管室に 勤務する十四歳のオリオ。 師匠のベルダさんと二人、 世の中のあらゆるものを記録し保管すべく 作業に勤しんでいた。 そんなある日、ベルダさんが死んだ。 自殺か、病気か、事件か。 原因がわからぬまま、 オリオは保管室の責任者を 引き継ぐことになる。 ところが――。 ベルダさんが記録に使用していた 万年筆のインク、 〈六番目のブルー〉の在庫がない。 あれなくして記録作業はできない。 幻のインクを求めるオリオの旅が始まった。
  • それでも世界は回っている 3
    4.2
    1巻1,925円 (税込)
    ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ロングセラー『月とコーヒー』から派生した 〈インク三部作〉堂々完結! ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ この世界は 喜びと悲しみを繰り返しながら 回りつづけている。 もう、泣かないで。 師匠のベルダさんが 愛用していた万年筆のインク、 〈六番目のブルー〉を探し求めて ジャン叔父さんと旅をつづけてきた 14歳のオリオ。 インクの秘密を解く鍵が 奇妙な唄にあるとわかるが、 なかなか見つからない。 そんなとき、 迷えるオリオを導いたのは 世にも稀な 「本当の真っ赤な林檎」だった――。
  • それでも世界は回っている 2
    3.9
    1巻1,870円 (税込)
    ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ロングセラー『月とコーヒー』に連なる 〈インク三部作〉待望の第二弾! ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ 「奇妙な惑星」博物館の保管室に 勤務する十四歳のオリオ。 師匠のベルダさんと二人、 世の中のあらゆるものを記録し保管すべく 作業に勤しんでいた。 そんなある日、ベルダさんが死んだ。 自殺か、病気か、事件か。 原因がわからぬまま、 オリオは保管室の責任者を 引き継ぐことになる。 ところが――。 ベルダさんが記録に使用していた 万年筆のインク、 〈六番目のブルー〉の在庫がない。 あれなくして記録作業はできない。 旅するギタリスト、ジャン叔父さんとともに 幻のインクを求める旅に出るオリオ。 ところが、行く先々で奇妙な人たちに出会い、 インク探しは前途多難。 行方を探るうち、インクの秘密は ある奇妙な「唄」に 隠されているとわかるが……。
  • それでも空は青い
    3.8
    1巻748円 (税込)
    「うん」「いや」「ああ」しか言わない夫に、ある疑いを抱く妻。7歳年上バツイチの恋人との間にそびえる壁をどうにか飛び越えようと奮闘するバーテンダー。子どもの頃から築きあげてきた協力関係が崩壊の危機を迎える双子。外ではうまく喋れずに、じいちゃんと野球の練習ばかりしている小学生……。 すれ違ったりぶつかったり、わずらわしいことも多いけれど、一緒にいたい人がいる。人づきあいに疲れた心に沁みる7つの物語。
  • それはきっと、君に恋をする奇跡。
    5.0
    高1の陽菜は両想いだと思っていた初恋の人にふられ、なかなか立ち直れずにいた。悲しみから抜け出せない日々の中、何かとかまってくるのはいつも明るくて学校一のモテ男な蒼。時におかしく、時に真剣に元気づけてくれる蒼に、陽菜はいつの間にか特別な感情を抱いていた。けれど蒼には、ある重大な“秘密”が。しかもそれは、陽菜の初恋相手と関係しているようで――。ふたりの切ない恋と、辛すぎる真実に大号泣!!
  • それは春に散りゆく恋だった
    4.0
    幼馴染の悠(はるか)の葬式に参列したのは十三回目、その死に顔を見るのは今日が初めてではなかった。デジタル時計が、三月三十一日を指し示す。本来であれば、明日からは四月となり、待ち望んだ春が来る。けれども、深月(みずき)は知っている。自分は春を迎えることができない、と。『約束。ずっと、俺のこと見ていて』――。三月の終わりになると、必ずこの男は死んでしまうのだ。そうして、時間は一か月ほど巻き戻り、あなたを喪う三月がまたやってくる……。たったひとつの、恋の奇跡に涙! 儚く切ないラブストーリー。
  • それは秘密の(新潮文庫)
    3.5
    美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか? なぜこんなに友人の母親が気になるのか? 隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か? どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか? なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか? なぜ、なぜ……。愛とも恋とも言えない、不思議な感情――。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録。
  • それは誠
    4.1
    1巻1,800円 (税込)
    第169回芥川賞候補作に選ばれた、 いま最も期待を集める作家の最新中編小説。 修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。 その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、 えも言われぬ感動がこみ上げる名編。
  • それは令和のことでした、
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    著者の企みに舌を巻く! 哀しみと可笑しみの令和ミステリー 小学生のときは女男と指をさされ、母親からはあなたの代わりは誰にもつとまらない、胸を張れと言われる。 平穏を求めて入学資格に性別条項のない私立の中高一貫校に入るが、いじめはさらにエスカレートし、みじめな姿がSNSで世界中にさらされていく。 それは僕の名前が太郎だから――(「彼の名は」)
  • それを愛とは呼ばず
    3.8
    妻を失った上に会社を追われ、故郷を離れた五十四歳の亮介。十年所属した芸能事務所をクビになった二十九歳の紗希。行き場を失った二人が東京の老舗キャバレーで出会ったのは運命だったのか――。再会した北海道で孤独に引き寄せられるように事件が起こる。そこにあったものは「愛」だったのか? 驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。
  • それを愛とまちがえるから
    3.7
    ある朝、伽耶は匡にこう告げる。 「あなた、恋人がいるでしょう」――。 結婚十五年、セックスレス。 妻と夫の思惑は どうしようもなくすれ違って……。 愛しているなら、できるはず?  女がいて、男がいて、 心ならずも織りなしていく、 やるせない大人のコメディ。
  • それを世界と言うんだね 空を落ちて、君と出会う
    3.9
    少女は、薔薇の花畑で目覚めた。自分は誰? ここはどこ? すぐ先には白い小城があり、そこは物語管理局という時空の狭間だった。城には物語に登場するキャラクターが暮らし、城主は親指姫。少女は自分の正体を突き止めたいと「王子」と呼ばれる少年と“物語管理官”として活動することに。ふたりは物語の世界で不幸になった者を救うため「マッチ売りの少女」「裸の王様」などの作品に入るが、王子がある禁忌を破ってしまい……?
  • そろそろくる
    3.5
    「泥棒?」アパートに入ると、仕事道具の紙や画材が散らばり、キッチンは卵の殻がへばりついている。自分でやったこととわかっているが、それにしても……。生理前に必ず陥るこのパターン。イライラしたり落ち込んだり。でもこれもやっぱり自分なのだ――。彼や友人たちの理解を得ながら、生理を通して、自分を見つめなおしていく秀子。PMS(月経前症候群)と格闘する30代の女性を軽快に描く。
  • ソロモンの歌
    3.9
    赤ん坊でなくなっても母の乳を飲んでいた黒人の少年は、ミルクマンとあだなされた。鳥のように空を飛ぶことは叶わぬと知っては絶望し、家族とさえ馴染めない内気な少年だった。しかし、親友ギターの導きで、叔母で密造酒の売人パイロットの家を訪れたとき、彼は自らの家族をめぐる奇怪な物語を知り、そのルーツに興味を持つようになる。オバマ大統領が人生最高の書に挙げる、ノーベル賞作家の出世作。全米批評家協会賞受賞。
  • 存在感のある人 アーサー・ミラー短篇小説集
    3.0
    『セールスマンの死』『るつぼ』などで知られるピュリッツァー賞作家が刊行した、晩年に発表した短篇小説6篇を収録した作品集。性の不思議な力を感じさせる表題作をはじめ、著者の自伝的要素が色濃く反映された作品群は、巨匠の全体を知るうえで避けて通れない。
  • 存在の美しい哀しみ
    3.8
    死の床に臥した母から異父兄の存在を知らされた榛名(はるな)は、母が亡くなったのを機に、兄の住むプラハに向かった。妹であることを隠し、ガイドとして兄を雇って、初めての対面を果たす。そこで初めて知ったのは、両親の過去であり家族の真の姿だった──。榛名、母、異父兄といくつも視点を変えながら、家族の歴史と真の姿を万華鏡のように美しく描き出す、感動の長編。
  • 存在のすべてを
    4.7
    1巻1,999円 (税込)
    平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。
  • 存在の耐えられない軽さ
    4.1
    舞台は東西冷戦下のチェコスロバキア。「プラハの春」と呼ばれる1968年に実現した束の間自由主義体制とその後のソビエト連邦の侵攻、「正常化」という名の大弾圧という歴史的な政治状況下で、苦悩する恋人たち。不思議な三角関係など、四人の男女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。チェコ出身の作家ミラン・クンデラの代表作にして世界的ベストセラー。原著は1985年に刊行され、1988年にフィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ=ルイス、テレーザにジュリエット・ビノシュを起用して映画化されたことでも広く知られている。
  • そんなとき隣に詩がいます
    4.4
    「さみしくてたまらなくなったら」 「毎日しかめっつらだけになったら」 「家族に疲れたら」 「生きるパワーがほしくなったら」 ……人生の折々に読みたい谷川俊太郎の詩を、 劇作家・鴻上尚史がセレクトし、エッセーを添えた、 谷川&鴻上版「人生処方詩集」。
  • そんなはずない
    3.6
    松村鳩子は、三十歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われる。自分を高く売ることを考えて、抜け目なく生きてきたというのに。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れるころ、変りものの妹、塔子を介し年下の男、午来(ごらい)と知り合う。そして、心ならずも自分の過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。さらに、新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている、らしい。果して依頼人は誰? その目的とは? 大人の恋愛は純粋でもどかしい。恋愛にまつわる災難についての物語。
  • ソーシャルワークの神様
    3.0
    1巻792円 (税込)
    美咲は、育休を経て、診療所でソーシャルワーカーとして働き、忙しいが充実した日々を送っていた。問題を抱えた患者さんも多く、周囲の人たちの助言やサポートにも幾度も助けられたが、上司の田村さんにだけはなぜか釈然としないものを感じていた。ある時、患者さんへの対応について、田村さんの意見に同調できず、つい……。複雑な思いが綾なす人間模様を描いたヒューマン・ノベル。
  • ソース
    3.4
    美大生の宇野正直は、大学の近くのコンビニでバイトをしている。そこには、毎日なぜかソースだけを買っていく美人がいた。正直は彼女に恋心を抱きつつ、密かに“ソースさん”と呼ぶようになる。そんなある日、深夜の住宅街で女性の悲鳴を聞いた正直が駆けつけると、そこには男に襲われている“ソースさん”の姿があって…。「オトナ女子が本当に読みたい小説大賞」大賞受賞作ついに電子書籍化!

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  • 憎悪の依頼
    3.6
    私の殺人犯罪の原因は、川倉甚太郎との金銭貸借ということになっている。――金銭のもつれから友人を殺害した男が刑の確定後に、秘められた動機を語る表題作。女性が失踪し、カメラだけが北海道でみつかった。死体は発見されず、容疑者の新進画家には堅牢なアリバイがある。巧みなトリックを生かした「すずらん」など、多彩な魅力溢れる全10編を収録した傑作短編集。

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  • 増加博士と目減卿
    3.0
    山賊髭の探偵が大活躍。三つの不可能犯罪に名探偵が挑む! ――山賊髭を生やした赤ら顔の名探偵・増加博士が、華麗に(?)謎を解き明かす! 作品の登場人物が、自分が推理小説の中のキャラクターであること、これから事件が起きることなどを知っているという設定の、メタ・ミステリー。「『Y』の悲劇――『Y』がふえる」「最高にして最良の密室」「雷鳴の轟く塔の秘密」を収録。
  • 象牙色のクローゼット 杉原爽香 二十一歳の冬
    3.8
    杉原爽香、二十一歳の冬。中学時代の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)の家を訪ねた爽香は、河村家に居候中の女の子・由希と劇的に出会った。由希は、殺人事件のあった夜、行きずりの男とホテルに入り、帰り道で非常線に引っかかり補導されたという。一方、布子の夫・河村刑事は女性ばかりを狙った連続殺人を捜査中だったが? 爽香がまた一歩大人に……人気シリーズ第7弾!

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  • 雑司ヶ谷R.I.P.(新潮文庫)
    4.2
    “雑司ヶ谷の妖怪”こと、泰幸会教祖・大河内泰が死んだ。享年102。葬儀に参列するため中国から帰国した俺を待っていたのは、ババアが書き残した謎の遺書。教祖のイスと莫大な財産は俺の父親に譲るというが、親父ならとっくに死んでいる。ババアの魂胆は何か? 初代教祖の戦前戦後の過去と、二代目就任をめぐる抗争劇の現代が交錯する、衝撃の問題作「雑司ヶ谷」シリーズ第二弾。
  • 増殖商店街 【復☆電書】
    3.0
    1巻1,617円 (税込)
    「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! 現実と幻想の中に飛翔する「言葉」の真髄。夢の中で買い物に行った商店街はどんどん増殖、いろんな顔を見せて無名作家の「私」を楽しませる表題作。他に、飼い猫の失踪事件を描いた短篇など四篇を収録。収録作品「増殖商店街」「こんな仕事はこれで終りにする」「生きているのかでででのでんでん虫よ」「虎の襖を、ってはならなに」「柘榴の底」。(1995年10月刊)電子版のみ『あとがき小説「ようこそ」』も特別収録!
  • 象の背中 完全版
    4.1
    著者初の新聞連載、映画もヒットした長編小説の電子化。肺ガンで余命半年と宣告された48歳の男は残された時間を何に費やすか―。死ぬことより忘れられることが怖いと考えた男は、思いを伝えられなかった初恋の人や、ケンカ別れした旧友をはじめ過去の忘れがたい人々を訪ねてゆく。主人公を亡くした家族らの心情を産経紙上に書き下ろした短編6編を特別収録。

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  • 象の背中 デジタル編集版
    3.6
    秋元康初の長編、産経新聞の連載小説ついに単行本化! 余命半年と宣告された主人公・藤山幸弘、48歳。残された時間で、彼はある決意を実行に移す。家族との絆、仕事、友情、そして男女の愛。切々と描かれる、中年男が「死ぬまでどう生きたか?」。号泣必至の傑作の単行本発売を記念して、一部抜粋編集した電子書籍。

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  • 増補 借家と持ち家の文学史
    4.0
    男達は「家造り」を小説に書き続け、女達は「家出」ばかり書いてきた。近代150年の小説群を「家」で読み解いた、破天荒な文学史。

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