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佃の渡しが消えた東京五輪の年、男は佃島の古書店「ふたり書房」を立ち去った。大逆事件の明治末から高度成長で大変貌をとげる昭和39年まで移ろいゆく東京の下町を背景に庶民の哀歓を描く感動長篇。生年月日がまったく同じ2人の少年が奉公先で知り合い、男の友情を育んでいく。第108回直木賞受賞作品。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
明治から大正、昭和の高度成長期までの東京を背景として描かれる、古書店主2人の人生模様。諸々の人間関係や伏線が回収されるでもなく、なんとも寸止め的な展開に、現代の小説と比較すると物足りなさを感じる向きもあるかもしれないが、これはこれで余韻があって良い。
スピーディな展開、魅力ある人々、謎。 こういう小説が好きだ。 夏の描写で、うなぎ食べながらかき氷の話をして、 「暑い暑い、28℃もあるよ」が、うらやましかった。 昭和30年代の終わり頃。
(オーディオブックにて) 佃島の話、というのに惹かれて読み始めた。 古本屋の歴史。 あまり期待していなかったに、気がついたら引き込まれていた。 過去の出来事から今に到るまでの佃島を中心とした素敵な話です。
出久根達郎さん、1992年の直木賞受賞作 古本屋の話、本好きにはそれだけでも楽しい しかし物語は結構入り組んでいて、佃島という特殊な地域に対する愛着をたっぷりこめながら、共産主義や友情や恋の話を絡めつつ、過去と現在を行ったりきたりします こうやって振り返るといろいろ詰め込みすぎ、作者が描きたかっ...続きを読むたのはなんだったんだろうという疑問も出てくるけど、タイトルそのまま、佃島の二人書房の物語を描きたかったということかな いずれにしても楽しく面白く読めることは間違いなしです
「無明の蝶」が候補に挙がって居乍ら直木賞を逃したと云うから、受賞作の方も読んでみなくちゃと手に取りました。 出久根さんの長編て、どうももったりして、途中で視点が急に変わったりするので、読みにくいかなとあまり期待していなかったんですが、いやー面白かったです。 佃島の情景描写など最初から素晴らしく、質の...続きを読む高い映画を見ている気持ちになります。 主人公がとにかく本を愛しすぎ。 そしてみんなに愛され過ぎです。 古本を題材に、此処まで色々な物が織り込める筆力は (そしてこの長さでこの密度!) 本当に素晴らしい物だと思います。
大正12年(1923)、昭和39年(1964)と、関東大震災、東京五輪前後の東京・佃島周辺で織り成す郡司、六司、千加子の三人の若者の本に賭けた情熱。郡司は満州へ去り、六司、千加子は夫婦に。そして約40年ぶりの郡司と千加子の出会いと千加子の娘・澄子と郡司の心の通い合い。現在の新川周辺の隅田川の情景と合...続きを読むわせ、3時点の時空を超えて、江戸情緒の香りにあふれた素晴らしい作品でした。昭和39年の佃大橋の開通により、初めて渡し船が廃止になった意外な近過去も驚きです。古本は命をもっているという登場人物の澄子へのアドバイスなど、本が好きな人には堪えられない楽しい本でもあります。
108回 1992年(平成4)下直木賞受賞作。東京佃島の古本屋で仕入れを担当しながら発禁書を収集する男と彼とゆかりを持つ女たちを明治・大正・昭和の時代とともに描いた作品。ストーリーの中につむがれた、歴史に潜む怪しい事件が楽しめる。おすすめ。しかし頻繁に登場する古き東京流おやじギャグは理解が難しく、こ...続きを読むれらは本当の意味で”死語”になっているのだな。
佃島にある古本屋を舞台にした話。明治から昭和にかけての東京の歴史をちりばめ、展開する。読みやすかった。
第108回直木賞。 佃島にある古書店・ふたり書房が舞台。女主人・千加子亡き後、店を運営するのは娘・澄子だが、物語の中心は老いた従業員・郡司。 彼の本屋人生の始まりからふたり書房で働くようになった経緯、明治時代の「大逆事件」と、大正時代の大震災などを背景とした本屋家業の苦労話など。
同年同日生まれの、郡司と六司。ことによると六司は、一生童貞のままだったのではないか?憑かれたように古本のセドリを続ける郡司の背中を想いつづけた六司と千加子。だれもが孤独だった、とは思いたくないけれど。 昭和初期の東京の古本文化や風俗について詳しく、まるで同時代を生きたような楽しさが味わえた一冊だった...続きを読むだけに、ラストはほんのりもの寂しかった。
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