続きと始まり

続きと始まり

1,980円 (税込)

9pt

あれから何年経ったのだろう。あれって、いつから? どのできごとから?

日本を襲った二つの大地震。未知の病原体の出現。誰にも流れたはずの、あの月日――。別々の場所で暮らす男女三人の日常を描き、蓄積した時間を見つめる、著者の最新長編小説。

始まりの前の続き、続きの後の始まりを見下ろし、あの中のどこかにわたしもいる、と思った。(一穂ミチ・作家)

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続きと始まり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「続きと始まり」(柴崎友香)を読んだ。

    やっ!柴崎友香、ただ者ではないな。
    『帰れない探偵』を読んだ時の衝撃が忘れられずに他の作品も読みたくなったのだが、これはまた素晴らしい。

    しみじみと読んでしまう。
    西と東の大震災の、新型ウィルスの、ゲリラ豪雨の、過ぎ去った後であったり、最中であったり、その

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    これまで、いくつかのライフステージを経験して、就職してからも複数の職場に身を置いてきた。
    そのなかで、親の離婚や震災や、肉親との死別や最近ではコロナや、価値観を揺さぶられるような出来事もいろいろあった。
    これまではそれらが自分の中でバラバラなこととして位置づいていたけど、それらを経て今のわたしがある

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    確かに、ここには私がいる。
    しかしそれは、共感という名の、自己愛に満ちた思いの表明ではない。
    自画像を突きつけられたときの少しばかりの居心地悪さに近いだろうか。
    深煎りのコーヒーを口に運び、苦味と共に微かにざらつきが舌に残る。

    声高な社会への違和感と、それに目を伏せるだけの日々。
    空き地を見ても何

    0
    2024年10月13日

    Posted by ブクログ

    気づかずに忘れていたあの日々のこと、空気と、少しずつ降り積もっていった気持ちたち。

    楽しいことはすべて制限されるのに仕事だけが通常モードになろうとする、働くだけの存在になれってこと?
    とか、
    まんぼう
    とか、
    ⚫︎度目の緊急事態宣言
    とか、
    また営業時間が変わるだけ
    とか、
    え、これでもやるの?な

    0
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    作品全体にコロナや震災という大きな出来事が横たわっているが、それとはまた別の小さな物語がていねいに綴られている。とりたてて特徴のない登場人物たちの、でもその人だけの悩み、気持ち、生き方。それを見過ごさないということ。なかったことにしないということ。
    読み手である平凡なわたしの人生もまた、肯定されてい

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    石原優子、小坂圭太郎、柳本れい。
    この3人の2020年から2022年までの日々や思いがそれぞれ記された小説。1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東北大震災、そして2020年からのコロナ禍。生活も考え方も変わらざるをえない出来事のなかで、どう生活をしなにを考えてきたのか。三人三様なのだけれど、細

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    読みながら、コロナで自粛していた頃がとても遠くなって、細かいことを忘れていることに驚いた。でも確実に、あの経験は自分の何かを変えた。実際被害にあった1995年の震災も、テレビを見つめて心配だけしていた2011年の震災も同様だと思う。
    目の前のことに追われて、でもその時その時は何かを感じ考えて、家族や

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    砂地に水が染み込むような文章。
    シンボルスカの詩を中心にコロナ下の3人を描く。
    阪神の地震と東北の地震の記憶。それぞれのおいたちの記憶。過去からのつながり。

    その時々の自分の思いがたちのぼってくるが、
    コロナから2年経過した現在、コロナの頃の記憶が朧げになってることに驚く。地震のころの自分はありあ

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    あの日のことをコロナ禍に思う。
    淡々と日々を過ごす中、過去を振り返り、今を思う。幸せとはなんだろうか。被災地や戦場の人々のことを想うことはあれど、何か具体的に行動を起こすわけではない。いる場所によっても距離感は違うのか。
    ほんの数年前のことだけど、忘れていることだらけだなぁと感じた。
    夢=仕事って風

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    別々の場所でそれぞれの人生を送る3人(30代後半の女性・石原優子、30代前半の男性・小坂圭太郎、40代半ばの女性・柳本れい)について、2つの大震災など過去の記憶も呼び覚ましながら、日本がコロナ禍の只中にあった2020年3月から2022年2月の2年間を描く叙事的長編小説。
    自分自身の人生も含め、それぞ

    0
    2024年08月31日

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