月とアマリリス

月とアマリリス

1,683円 (税込)

8pt

本屋大賞作家の新境地となるサスペンス巨編!

声なき声が届くなら、今度こそ記者を諦めない。

『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞後、『星を掬う』『宙ごはん』で同賞に3年連続ノミネート。人間ドラマを中心に執筆してきた町田そのこさん、初のサスペンス巨編!

北九州市の高蔵山で一部が白骨化した遺体が発見された。地元のタウン誌でライターとして働く飯塚みちるは、元上司で週刊誌編集者の堂本宗次郎の連絡でそのニュースを知る。
遺体と一緒に花束らしきものが埋めれられており、死因は不明だが大きな外傷はなかった。警察は、遺体を埋葬するお金のない者が埋めたのではないかと考えているという。
遺体の着衣のポケットの中には、メモが入っていた。部分的に読めるその紙には『ありがとう、ごめんね。みちる』と書かれていた。
遺体の背景を追って記事にできないかという宗次郎の依頼を、みちるは断る。みちるには、ある事件の記事を書いたことがきっかけで、週刊誌の記者を辞めた過去があった。
自分と同じ「みちる」という名前、中学生のころから憧れ、頑張り続けた記者の仕事。すべてから逃げたままの自分でいいのか。みちるは、この事件を追うことを決めた──。

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月とアマリリス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    山中で見つかった死体。埋めた加害者は被害者でもあり…。雑誌記者の飯塚みちるは事件を追ううち、自身の学生時代のつながりに気づいていく。
    加害者と被害者の境界が曖昧になるというか、被害者に同情の余地があるというべきか。犯罪を犯す経緯心情について考えさせられる話になっている。感情移入しやすく、読みやすいと

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    アマリリスはおしゃべり
    月は冒頭で美散がみた満月か?
    井口が性同一性障害って設定は必要だった?
    読んで、あぁ、町田そのこだって感じ。
    映画化しそう。
    自分の書いたいじめの犯人記事で犯人のひとり(被害者でもあった)を自殺未遂においこんてしまった。そこから記者をやめた。
    しかし、もう一度、他の事件につい

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    私にとっては、町田そのこさんの2冊目の本。

    登場人物など、よくあるような状況だなって、読み始めはおもったけど、全然そんなことなかった。
    描き方のレベルが違った。
    登場人物それぞれの気持ちが読みながら迫ってきて、何度も涙を流しながら読んでいた。

    元々は歴史小説が好きだったのだが、これまで読んだこと

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    アマリリスの花言葉は「おしゃべり」
    人が良い道に行くのも悪い道に行くのも周りにいる人次第。私たちがお互いを理解するために必要なのは対話、つまり話すこと。何回も何十回もおしゃべりを重ねる。
    誰かに傷つけられたこと、誰かを傷つけたこと。それを丸ごと受け入れてただ私の話を聞いてほしい。
    そうやって人は前に

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    自分の心に向き合い1番自分を大切にする。

    背けたくなるくらい辛いこともあるけど、
    決して自分の心から逃げてはいけない。

    そうすれば、受け止めなくていい痛みは受け止める必要なんてないと気づけるはず。

    そうすることで周りへ優しくできる。

    周りの人のありがたみがわかるようになる。

    痛みは共有でき

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    言葉一つ一つが重く
    だけどアマリリスがタイトルに含まれているのが
    その理由のように
    女子の繋がりの物語だと思った。

    尊敬したり
    逃がそうとしたり
    女子同士で子守唄を歌い合ったり
    女子で集まったり
    女性が女性に感動の涙を流したり

    うん、、
    宗次郎、頑張って。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

          被害妄想ってしちゃうよね
    してるつもりなくてもさ。
    「私の悪口をいっている」とか「私を見て笑ってきた」とかそういうのじゃなくて

    例えば「あの子はアイドルが好きだから話しかけたらめんどくさい」とか。

     偏見 とも言うのかな?
    でもそれって相手のことを考えていっているのかもしれない。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    ヒューマン小説 
    主に女性に焦点を当てた物語であった。北九州市が舞台となっており、方言や実際の土地や建物がより一層リアリティを増していた。 
    男尊女卑、発達障害、虐待、共依存など、さまざまな問題が浮き彫りになっており、残虐な事件が多い現代の課題提唱をしている物語であった。
    家庭の形、愛情表現は様々で

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    初めは上滑りするように、それからどんどん剥がれていくそれぞれの心情と事情。こんなはずじゃなかった。そんな声が聞こえてきそうな小説。本当に自分のことを思い、心から愛してくれる人の元に間違わないで辿り着けたらこんな思いはいなくていいのに。でも現実はそうはいかない。みんな間違えながら、それでも幸せになりた

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    プロローグがどのような場面であったのか、彼らがどのような関係で、なぜこのようなことになってしまったのか。主人公のみちるが事実に近づき、いろいろなことが一つに繋がっていく流れが読みやすく、ページを繰る手が止められなくなった。
    同時に、この事件に関わった人物たちの心が明かされるにつれ、なんとも言えない気

    0
    2025年11月24日

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