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閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために? 去来するのは取り戻せぬ過去、甘美な記憶、見据えるべき未来──そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八篇。
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Posted by ブクログ
どの話も心にジーンとくる内容だったけど、 一番心に残ったのは『胡瓜の馬』。 主人公と幼馴染の女の子の話。 2人のなんとも言えない距離感や、 時間の流れから変わらざるを得ない関係性、 そしてその結末がとても悲しく辛かった。 題名の『月の上の観覧車』はラストにふさわしいお話で、 これはもう涙が止まら...続きを読むなかった。 読書初心者には読みやすく、スラスラと読めた
短編5編。 どの話も、実際に経験したことはないけれど一度はこういう感情抱いたことあるなっていう気持ちを文字に起こしてくれてそれでいて想い出さしてくれてありがとうという気持ちになる話
レビューを見ると40代以降にオススメとみんな書いてるけど、もっといろんな人に読んでもらいたい。 本のテーマは過去。色んなところで選択を間違え、少しずつズレていって、昔思い描いたモノとは違う現在の自分の姿。長い年月と共に積み重なった間違いは相当の重みがあって、気づいたところでそう簡単に戻ることができ...続きを読むない。けれども、そんな過去にも救いはある。辛い過去だからといって蓋をするのではなく、過去に向き合って受け入れて前に進んでいく方がいいなって思った。 確かにある程度歳を重ねていくとまた違ったことを感じるのかもしれない。けれども若い人でもこの本を読んで両親とか身近な大人の人生はどんなだろうかと考えることには大きな価値があると思う。 この本は若い人にとっても自分の生き方について今一度考え直すきっかけをくれるものだと思う。 あと登場人物の心情描写がすごく自然なのも良かった。"それぞれ"のストーリーはあくまで"それぞれ"のものであって、自分のものとは違うけど、実際に自分が似たような状況に遭遇したら同じように感じる気がする。 やはり本はいい、そう思わせてくれる貴重な本でした。 作者荻原浩の短編集、"海の見える理髪店"もオススメです。ぜひ読んでみてください。
かけがえのない過去を振り返り、未来に向かう。と解説に書かれていた。すうっと腑に落ちる。60歳を過ぎて良い出会いであった。
全編にもの悲しさや温かさが散りばめられた、短編集。きっとこうゆうお話を描く萩原氏は優しい方だと思います。僕の生きた時代より少しだけ古い設定でしたが、それがさらにグッときました
哀愁漂う心に残る作品だった。 人生どこかで上手くいかなくなってしまった人が、過去を振り返る作品が多い。 あの時ああしておけば…と振り返ることは誰にでもあるが、コントロールできないこともあるし、全てが上手くいくことなどはあり得ない。そういった現実を受け入れて消化していき、人生を終えていくということを教...続きを読むえてくれる。
月の上の観覧車はしみじみと心にしみわたりました。私もこんなふうに思い返す日が来るのでしょうかと思いました。
子どもの頃、世界には希望が溢れていて、年を重ねていくうちに抱えていくものが増えていく。いつのまにか「先」の人生が短くなった時にふと、後ろを振り返りたくなる。 この物語の主人公達はそれぞれ歩いてきた人生があって、その中で忘れられずずっと頭の中にこびりついている思い出がある。あの時こうしていれば。そうい...続きを読むった後悔を抱えていたものもいる。 しかしそれでも人生に2週目はない。死者は帰ってこないし、失ったもの、過ぎた時間は戻ってこない。 だから与えられている今をただ生きていくしかない。当たり前のことだけど、この本を読んで再認識させられた。 登場人物の関係性をあらわす繊細な描写がとてもすごいと思った。読んだ後、じんわり心が揺らぐような、そんな物語だった。 『上海租界の魔術師』と『胡瓜の馬』が個人的に好きだった。表題作である『月の上の観覧車』は後半にいくにつれどんどん惹き込まれた。しっとりとした終わり方が良かった。
時代は、昭和から平成あたり。短編八編、それぞれが、主人公達の過去から今を切なく描きだします。 彼らは、朧げながらも、仕事に夢を持ち、幸せな家庭を築き、穏やかな日常がある人生を願っていた、ごく普通の人達。そして、そんなささやかな願望も、一生継続するのは、案外難しいのです。 人生も半ばが過ぎて、彼らは、...続きを読む過去を振り返る。 そこには、幸せなひとときも、取り返せない不調和もある。 月の上の観覧車は、既視感がある作品かなと思いますが、最期の夢として素敵です。 少し時空のずれた自分のパラレルとも思える作品もありました。主人公は、男性が多いのですが、残りの半生の生き方に女性の強が多いかなと思いました。そして、たぶん、現実もそうかな。
「いま私はどのあたりだろう。もうあと少しで終わる観覧車の中で私は思う。人生に二周目があればいいのに、と。」(月の上の観覧車) 人生の終わりを考えた時に、「早くその時を迎えたい」と思うのか、「二周目があればいい」と思うのか。 私は後者でありたい。
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月の上の観覧車
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荻原浩
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