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Posted by ブクログ
レビューを見ると40代以降にオススメとみんな書いてるけど、もっといろんな人に読んでもらいたい。
本のテーマは過去。色んなところで選択を間違え、少しずつズレていって、昔思い描いたモノとは違う現在の自分の姿。長い年月と共に積み重なった間違いは相当の重みがあって、気づいたところでそう簡単に戻ることができない。けれども、そんな過去にも救いはある。辛い過去だからといって蓋をするのではなく、過去に向き合って受け入れて前に進んでいく方がいいなって思った。
確かにある程度歳を重ねていくとまた違ったことを感じるのかもしれない。けれども若い人でもこの本を読んで両親とか身近な大人の人生はどんなだろうかと考えることには大きな価値があると思う。
この本は若い人にとっても自分の生き方について今一度考え直すきっかけをくれるものだと思う。
あと登場人物の心情描写がすごく自然なのも良かった。"それぞれ"のストーリーはあくまで"それぞれ"のものであって、自分のものとは違うけど、実際に自分が似たような状況に遭遇したら同じように感じる気がする。
やはり本はいい、そう思わせてくれる貴重な本でした。
作者荻原浩の短編集、"海の見える理髪店"もオススメです。ぜひ読んでみてください。
Posted by ブクログ
時代は、昭和から平成あたり。短編八編、それぞれが、主人公達の過去から今を切なく描きだします。
彼らは、朧げながらも、仕事に夢を持ち、幸せな家庭を築き、穏やかな日常がある人生を願っていた、ごく普通の人達。そして、そんなささやかな願望も、一生継続するのは、案外難しいのです。
人生も半ばが過ぎて、彼らは、過去を振り返る。
そこには、幸せなひとときも、取り返せない不調和もある。
月の上の観覧車は、既視感がある作品かなと思いますが、最期の夢として素敵です。
少し時空のずれた自分のパラレルとも思える作品もありました。主人公は、男性が多いのですが、残りの半生の生き方に女性の強が多いかなと思いました。そして、たぶん、現実もそうかな。
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