月の上の観覧車

月の上の観覧車

649円 (税込)

3pt

閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために? 去来するのは取り戻せぬ過去、甘美な記憶、見据えるべき未来──そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八篇。

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月の上の観覧車 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月03日

    どの話も心にジーンとくる内容だったけど、
    一番心に残ったのは『胡瓜の馬』。

    主人公と幼馴染の女の子の話。
    2人のなんとも言えない距離感や、
    時間の流れから変わらざるを得ない関係性、
    そしてその結末がとても悲しく辛かった。

    題名の『月の上の観覧車』はラストにふさわしいお話で、
    これはもう涙が止まら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月20日

    短編5編。

    どの話も、実際に経験したことはないけれど一度はこういう感情抱いたことあるなっていう気持ちを文字に起こしてくれてそれでいて想い出さしてくれてありがとうという気持ちになる話

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    Posted by ブクログ 2020年07月20日

    レビューを見ると40代以降にオススメとみんな書いてるけど、もっといろんな人に読んでもらいたい。

    本のテーマは過去。色んなところで選択を間違え、少しずつズレていって、昔思い描いたモノとは違う現在の自分の姿。長い年月と共に積み重なった間違いは相当の重みがあって、気づいたところでそう簡単に戻ることができ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    月の上の観覧車はしみじみと心にしみわたりました。私もこんなふうに思い返す日が来るのでしょうかと思いました。

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    Posted by ブクログ 2023年09月07日

    子どもの頃、世界には希望が溢れていて、年を重ねていくうちに抱えていくものが増えていく。いつのまにか「先」の人生が短くなった時にふと、後ろを振り返りたくなる。
    この物語の主人公達はそれぞれ歩いてきた人生があって、その中で忘れられずずっと頭の中にこびりついている思い出がある。あの時こうしていれば。そうい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月01日

    時代は、昭和から平成あたり。短編八編、それぞれが、主人公達の過去から今を切なく描きだします。
    彼らは、朧げながらも、仕事に夢を持ち、幸せな家庭を築き、穏やかな日常がある人生を願っていた、ごく普通の人達。そして、そんなささやかな願望も、一生継続するのは、案外難しいのです。
    人生も半ばが過ぎて、彼らは、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月05日

    「いま私はどのあたりだろう。もうあと少しで終わる観覧車の中で私は思う。人生に二周目があればいいのに、と。」(月の上の観覧車)

    人生の終わりを考えた時に、「早くその時を迎えたい」と思うのか、「二周目があればいい」と思うのか。
    私は後者でありたい。

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    Posted by ブクログ 2021年12月13日

    どの話も過去への懐古と言った感じですね。登場人物は学生でもなく20代でもなく
    40代、50代が多いです。田舎が出てくるシーンが多いので田舎から上京してきた人には懐かしさを感じるのかもしれません。タイトルにもなってる「月の上の観覧車」が1番好きです。感動しました。
    この本はどちらかと言うと、若い人より...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月16日

    振り返ることへの悲壮感と感傷深い何かが上手く描かれていて、とても切なくなる。ただ切なくなるだけじゃないのがこの小説の良いところ。全編面白かったです

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    Posted by ブクログ 2021年03月21日

    たった数十ページでしか語られてない短編なのに。なのに、登場人物の切ない人生物語に浸ってしまう。

    どの物語も、登場人物たちの短いセリフのなかに含まれた想いが重い。

    0

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