明日の記憶

明日の記憶

660円 (税込)

3pt

広告代理店営業部長の佐伯は、齢(よわい)五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう! 山本周五郎賞受賞、映画化もされた感動長編。待望の電子書籍化!

...続きを読む

明日の記憶 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月30日

    ユーモアを交えた
    軽いタッチの小説かと思えたのは初めだけ

    主人公とその妻の苦しみが手に取るように分かり
    真剣に読み進めた

    病気になるのは仕方ないことだし
    完全に避けることはできない

    病気と向かい合わなくてはならなくなったとき
    自分の人間性が問われることになるのだと思う

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    ひやひやしながら読みました。主人公よりも一回り年長ですが、これから人生でこのような病気なるかも知れません。この小説を読むことで、少し予習になった気がします。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月11日

    できていたはずのことが少しずつできなくなっていく…読んでいてとても辛かった。
    でも読んでよかった。
    だいぶ昔に読んだけどまた読みたいと思える本。いつか再読しよう。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月23日

    怖かったのだ、記憶を失ってしまうのが。記憶の死は、肉体の死より具体的な恐怖だった。以前の私なら聞き流していたはずの、そんな些細な事実でも、今は少しの曇りも汚れもないように丁寧に埃を払い、磨き、大切にしまっておきたかった。恐ろしかったのだ。記憶を失いつつあることを他人に知られるのが。
    若い頃は死をさほ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月06日

    治らない。というのが怖い。
    出来るとしたら、進行を遅らすこと。
    人間は赤ん坊として生まれ、赤ん坊になって死んでいくんですね。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月28日

    出版当時、初めて若年性アルツハイマー型認知症を知った。
    今は実際のアルツハイマー型認知症の方々と接しているこの不思議。
    利用者さんの心の機微を思う時、この本を思い出す。
    認知症は誰でもなり得る未来。
    自分が認知症になるかもしれない未来のために読むのも一興。

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月07日

    若年性アルツハイマー型認知症。
    感情のコントロールが上手く出来なくなり、元々の人格も損なわれてしまう。
    自分が少しずつなくなっていく、自分が自分でいられなくなるという恐怖と無力感。
    自分がわからなくなる。
    死ぬという概念すら抱かなくなり、幕を閉じるその時、どのような感覚になるのだろう。
    自分が忘れて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月29日

    映画化されたことで有名な若年性アルツハイマーに侵された50歳男性のお話。

    重いテーマなのに、大変読みやすく書かれています。
    痴呆やアルツハイマーに対する誤った認識を痛感するのはもちろん、患者本人にも意識や考えがあり、必死に抵抗し、戦い、周囲を考えて苦しんでいるのだということが伝わってきました。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月13日

    何年か前に映画を見ました。とても良かったけど、若年性アルツハイマーを患って記憶のすべてを失っていくというストーリーはあまりにも重いため、原作を読むことにためらいがありました。意を決して読んでみたら、やっぱり重たい。すごく重たい。もう涙で何も見えなくなってしまいました。エンディングは一番悲しいとこなん...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月21日

    アルツハイマー患者本人の目線で描かれたもので、なかなかの恐怖とともに、凄く考えさせられた。物忘れが激しい状態では到底務まらないような仕事をメモ書きとシステム手帳で必死に乗り切ろうとするのがもうハラハラだった。
    偽り、取り繕ろううちに親しい人達との距離が離れていく。日記がおかしかったり会話の内容がちぐ...続きを読む

    0

明日の記憶 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

荻原浩 のこれもおすすめ

明日の記憶 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す