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この作家さんの書く世界、ホント好きです。
その世界に流れる空気や、夏の日差しの暑さまで伝わってくるようです。
文章に温かさとか優しさが含まれていて、自然と笑顔になっちゃいます。
座敷わらしを通じて、家族再生の様子が描かれているのですが、その再生される様がとても自然でさりげなくて、いつの間にか『ああ、分かるな、こういうの』っていう気持ちにさせられちゃう。
梓美の友人関係での恐怖や、史子の他人を許せない心理も、とても共感できました。
一度読んで終わりではなく、二度三度と繰り返し読みたいと自然に思わせてくれる作品でした。
Posted by ブクログ
地方支店への転勤で父親が見つけてきた物件は、市街地から離れた山の近くの古民家だった。
嫌がる妻だが、子ども二人とその祖母が乗り気になり、数で押し切られて、その古民家に住むことになった。
買い物にも通勤にも不便で、自転車通勤するといっていた父親は早くも音を上げた。
ここから去る日も近いと思うほかの家族だった。
ある日、息子がは裏庭で遊ぶ小さな女の子がいるのに気がつく。
いまどき紺の着物に、おかっぱの女の子は自分が見るたびに影に隠れるが、目を離すとついて来る。
ただし、どうやら自分以外の人には女の子の姿が見えていないようだ。
座敷わらしが居つく家には繁栄が、座敷わらしが去った後には凋落が。
東京から引っ越してきた家族が田舎での生活を始める。
下巻に続く。
Posted by ブクログ
父親の転勤で、田舎の古民家に引っ越すことになった一家の物語。
田舎暮らしへの理想、あるいは不安と戸惑いが、日々の暮らしの中で「日常」になっていく様子が家族それぞれの視点で描かれていて、興味深く読みました。
転勤を機に、仕事との付き合い方を見直して、田舎暮らしを満喫するぞと意気込む父親。
新しい土地での生活、習慣の違いに不安を感じる母親。
家族の中での居場所にもやもやしているおばあちゃん。
友人関係で憂鬱になっている中学生の長女。
まっすぐな気持ちでぐいぐい行動していく小学生の長男。
そして、家の敷地にいる何者か。
何が起こっていくのか、ページを繰る手が止まらなくなる上巻でした。
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