神護かずみの作品一覧
「神護かずみ」の「影と踊る日」「石燕夜行」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「神護かずみ」の「影と踊る日」「石燕夜行」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
多くの警察物の作品は、警視庁であったり、あるいは大阪府警であったりと、非常に規模の大きい都道府県警が舞台であったりしますが、時には、この作品のような地方の県警が舞台になることもあります。
地方警察が舞台の作品は、それはそれで味があります。警察の規模が小さめなので、地域との関りが濃いんですよねぇ。この作品にも、その設定は活かされています。
いやぁ、しかし、作品に登場する多くの人が、何某かの闇を抱えていますね。主人公の鈴山澪も同じ。地方局の番組で、警察を代表して出演している彼女は、それなりに顔が知られてしまっている、文字通り“警察の顔”。そんな鈴山にも、暗い過去があることが語られています。
Posted by ブクログ
新潟県警に勤務し、地元のテレビ番組で、特殊詐欺対策啓蒙コーナーを担当している鈴山澪。
共演者の山野麻子は、詐欺被害撲滅新潟市民グループの高齢者世代の代表としてこのコーナーに抜擢されていた。
麻子が、生番組中に未だに捕まらない犯人への憎しみを口走って、その発言が炎上。
それに絡んで1人の青年が行方不明後に水死体で発見される。
これで終わり…となるわけではなかった。
特殊詐欺の闇を抉り出すことだけを描いているのではなかった。
山野麻子にしても辛い過去があり、鈴山澪も抱えている重たい過去があった。
麻子は、自身の罪を自身で解決したようなかたちになったが、澪にはどの道が正しいのだろうか。
スッキリ
Posted by ブクログ
神護氏の描かれる世界はハードボイルド・タッチで、私好みのテンポでストーリーが切れ味良く、且つ妖しく展開して行く。
女性が主人公でありながらもノワール的激しさが加わり、寝不足を顧みずに一挙に読み進んだ。
多少詰めの甘い無理のある設定も垣間見られたが、それもまた良し。
ミステリーの要素もあり、勘の良い読者であれば、おぼろげに結末が予想可能だと思うが、それもクイズ的な楽しみの一つとなる。
厳しい評価をしがちな読者にとっては、私程には楽しめないかも知れないので念のため。
鷹揚な私にとっては久方振りに一挙読みの娯楽的な楽しい読書との巡り合いになった作品だった。
暇を持て余す人には、疲労感を感じない最適な