神護かずみのレビュー一覧

  • 影と踊る日

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    テレビの特殊詐欺対策啓蒙コーナーに出演している鈴山澪が行方不明になった認知症の高齢女性を助けた友人の行方を追う。特殊詐欺事件に絡む人達、そして自身の過去が明らかになっていく…

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    2023年02月23日
  • 影と踊る日

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    多くの警察物の作品は、警視庁であったり、あるいは大阪府警であったりと、非常に規模の大きい都道府県警が舞台であったりしますが、時には、この作品のような地方の県警が舞台になることもあります。

    地方警察が舞台の作品は、それはそれで味があります。警察の規模が小さめなので、地域との関りが濃いんですよねぇ。この作品にも、その設定は活かされています。

    いやぁ、しかし、作品に登場する多くの人が、何某かの闇を抱えていますね。主人公の鈴山澪も同じ。地方局の番組で、警察を代表して出演している彼女は、それなりに顔が知られてしまっている、文字通り“警察の顔”。そんな鈴山にも、暗い過去があることが語られています。

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    2022年12月29日
  • ノワールをまとう女

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    2019年江戸川乱歩賞受賞作品
    Twitterでお薦めされてるのをみて読んでみたが、短編集を立て続けに読んだ後だからか、よくわからないままの前半が長すぎて大変。後半からようやく物語が動き始め、最後に一気に答え合わせと結末を迎える。
    社会派ミステリー?にしてはグッと来ないのは、企業を扱っていて、社長が善人で、政治腐敗ネタが皆無だからか。
    続編があるらしいのでそっちの方が面白そう。

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    2022年01月04日
  • 影と踊る日

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    新潟県警に勤務し、地元のテレビ番組で、特殊詐欺対策啓蒙コーナーを担当している鈴山澪。
    共演者の山野麻子は、詐欺被害撲滅新潟市民グループの高齢者世代の代表としてこのコーナーに抜擢されていた。
    麻子が、生番組中に未だに捕まらない犯人への憎しみを口走って、その発言が炎上。
    それに絡んで1人の青年が行方不明後に水死体で発見される。

    これで終わり…となるわけではなかった。

    特殊詐欺の闇を抉り出すことだけを描いているのではなかった。
    山野麻子にしても辛い過去があり、鈴山澪も抱えている重たい過去があった。
    麻子は、自身の罪を自身で解決したようなかたちになったが、澪にはどの道が正しいのだろうか。
    スッキリ

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    2023年02月24日
  • 償いの流儀

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    神護氏の描かれる世界はハードボイルド・タッチで、私好みのテンポでストーリーが切れ味良く、且つ妖しく展開して行く。
    女性が主人公でありながらもノワール的激しさが加わり、寝不足を顧みずに一挙に読み進んだ。
    多少詰めの甘い無理のある設定も垣間見られたが、それもまた良し。
    ミステリーの要素もあり、勘の良い読者であれば、おぼろげに結末が予想可能だと思うが、それもクイズ的な楽しみの一つとなる。
    厳しい評価をしがちな読者にとっては、私程には楽しめないかも知れないので念のため。
    鷹揚な私にとっては久方振りに一挙読みの娯楽的な楽しい読書との巡り合いになった作品だった。
    暇を持て余す人には、疲労感を感じない最適な

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    2022年07月08日
  • 石燕夜行 骨きりの巻

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    江戸時代の話。京都の町に骨だけになった絵師の死体が次々に見つかる。彼らは、前夜に塗楽(ぬらりひょんだよね?)の訪問を受けていたというのだが、とうとう主人公の絵師・石燕の所にやって来る。ここから石燕と塗楽は、京都や奈良のさまざまな怪異の解決に奔走することになるのだ。ぬらりひょんを始め、一反木綿、唐傘お化け、ぬりかべ、百目などお馴染みの妖怪たちも登場する。妖怪たちが怪異を解決するというのがユニークなのだが、主人公の石燕も死んだ母親に育てられたという過去を持ち、不思議な能力を持っているのだ。悲しみに満ち、そして恨みに満ちた物語は結構シリアスだが、塗楽が妖怪の元締めのくせに、人間臭くへなちょこのところ

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    2022年07月04日
  • ノワールをまとう女

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    企業の炎上対策などを裏で実施する女性が主人公。敵対組織に潜入したり、盗聴したり、わりとアナクロ。中盤までは探り合いでそう派手な展開もありませんが、残り1/3くらいはもうノンストップで読めます。

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    2021年10月09日
  • ノワールをまとう女

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    神護かずみ『ノワールをまとう女』講談社文庫。

    第65回江戸川乱歩賞受賞作。

    始めは物語の設定や主人公の人物像が伝わらず、ストーリーに入り込むのに苦労するのだが、次第に引き込まれていくような作品だ。ストーリー展開の全体的なバランスに問題があるように感じた。幾分贅肉を削ぎ落とし、必要な部分にもう少し肉付けすればもっと良質なミステリーに仕上がっただろう。それでも、続編が有ればまた読みたいと思うような十二分に面白い作品である。

    原田という総会屋崩れの老人に拾われ、企業の炎上鎮火の裏家業を請け負う35歳の西澤奈美は大手医薬品メーカーに対するデモを鎮めるために市民団体に潜入する。しかし、その団体に恋

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    2021年09月17日
  • 償いの流儀

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    シリーズ2作。現在無職?の主人公西澤奈美。オレオレ詐欺の被害にあった近所のタバコ屋のおばあちゃんの仇討に、証拠をつかんで警察に通報したが残党に狙われて…。伏線を張りながらのスピーディな文章と展開は◎。ハードボイルドだが孤独で脆さものぞかせる彼女は魅力的だ。

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    2020年11月17日
  • 石燕夜行 骨きりの巻

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    彩を見れない石燕の仕事は町絵師。ある日、謎の老人塗楽から奇妙な依頼をうけるが・・・

    若き絵師鳥山石燕が百鬼夜行と共に江戸の怪異を暴く!!

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    2013年12月27日
  • 影と踊る日

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    04月-08。3.0点。
    認知症の老人を助けた青年が、行方不明に。知り合いだった女刑事が捜索するが。。

    うーん、女刑事の過去のトラウマが、意外と「そんなこと」だった。それ以外にも過去のトラウマが多すぎる感。

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    2025年04月23日
  • 影と踊る日

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    何故か、和歌山毒物カレー事件以降、各地で相次いだ毒物混入事件のハシリになった新潟アジ化ナトリウム事件思い出す。「みんな自分の影と出会い、踊り、そして消えていった」誰もが他人に言えない影抱えて生きてるのかなぁ?

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    2023年01月27日
  • 影と踊る日

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    初の神護かずみ作品

    仄暗い過去を持つ主人公 生活安全課の警察官の鈴山澪(29)が、ひとつの事件に出会い 上司の忠告も ヤクザの脅しも聞く耳持たず 猪突猛進 ムチャな単独捜査をしていくってストーリーはありがちかなぁ。後輩の廣田は良い奴だし、幼なじみのアイツは怪しすぎるし…と思いながらも一気読み。

    自分の知り合いが「オレオレ詐欺の受け子だ」というSNSの書き込みを見つけ、その知り合いがある日 水死体で発見される。事故なのか、事件なのか。

    並行して追っていた いくつかの事件が だんだん交差して 最後に重なり合っていく展開が面白かった。
    怪しいアイツはやっぱりなって感じだったけど。
    でも、いい意

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    2022年12月26日
  • 償いの流儀

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    03月-11。3.0点。
    近くの知り合いの老婆が、オレオレ詐欺の被害に。通報し詐欺団は逮捕されるが、復讐の標的に。。

    スピード感はあったのだが、オレオレとの対決構図への動機が、少し弱い気がした。
    前作での親友の恋人の正体が、途中から薄々とわかってしまった。

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    2022年03月22日
  • ノワールをまとう女

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    01月-20。3.0点。
    企業のボディーガード的な仕事をする、児童養護施設出身の女主人公。ある化粧品会社が反韓団体に狙われ、対策に。
    反韓団体に潜入し、トップの素性を洗うが。。

    前半読み辛い部分もあり、時間かかったが中盤からはスピードアップ。終盤、少しもつれさせすぎた感もあるが、面白かった。

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    2022年01月24日
  • 石燕夜行 骨きりの巻

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    町絵師・鳥山石燕が霊筆をあやつり、妖怪の棟梁と手を組み妖怪退治。みたいな…想像したよりは落ち着いた雰囲気でシリーズ化してるようなので、先も読んでみたいと思った。鏡花さん気になる。

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    2016年02月11日
  • 石燕夜行 骨きりの巻

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    なんて言うか、いまさらぬらりひょんですか。
    今さら感がありありというか。
    ま、ジャンプ読んでる人が読むようなジャンルではないか。
    妖怪時代小説は最近流行りのジャンルですが、粗製濫造の感がありますね。
    主人公に侍じゃない石燕を持ってきたのは、工夫したところだし、オチの付け方もいいんだけれど、やっぱりぬらりひょんで、安っぽくなるんだよなぁ。
    2 冊目までは読んでも良いけれど、この調子なら、続けて読むまでもないって感じ。さて。

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    2014年07月13日
  • 石燕夜行 骨きりの巻

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    キャラクターがの性格がたまにブレる気がします(とくに「ぬらりひょん」)
    内容は結構、濃いいのにキャラクターが軽い

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    2014年07月03日