【感想・ネタバレ】影と踊る日のレビュー

あらすじ

「おまえは出来は悪いが、うちの娘だ」
思いつめたら突き進む“跳ねっ返り”女性警察官の真情。

認知症の高齢女性を助けた青年が水死体で発見された。
鈴山澪は事件の背後に悪名高い刑事の存在を探り当てる。
不審な動きを見せる刑事は何を追っているのか?
特殊詐欺の闇を抉り出す渾身の警察小説!


心優しき青年はなぜ殺されなければならなかったのか?

新潟県警に勤務する鈴山澪は地元のテレビ番組で、特殊詐欺対策啓蒙コーナーを担当している。
共演者の麻子は、恋人を詐欺被害で亡くしていた。ある日、麻子は生放送で、未だに捕まらない
犯人への憎しみを口走って炎上する。
一方、澪の友人で、大雪の日に認知症の高齢女性を保護して表彰された青年がいなくなる。
その件に絡んで謹慎となった澪は行方を探し、富山の海岸で変わり果てた姿を目にする。
辿りついた防犯映像には地元暴力団との交際が噂される刑事の姿が……。

警察組織に背を向けて事件を追う澪は、いつしか、封印した自らの過去に踏み込んでいくことに――。

新潟を舞台にした新たなる警察小説

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

テレビの特殊詐欺対策啓蒙コーナーに出演している鈴山澪が行方不明になった認知症の高齢女性を助けた友人の行方を追う。特殊詐欺事件に絡む人達、そして自身の過去が明らかになっていく…

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

多くの警察物の作品は、警視庁であったり、あるいは大阪府警であったりと、非常に規模の大きい都道府県警が舞台であったりしますが、時には、この作品のような地方の県警が舞台になることもあります。

地方警察が舞台の作品は、それはそれで味があります。警察の規模が小さめなので、地域との関りが濃いんですよねぇ。この作品にも、その設定は活かされています。

いやぁ、しかし、作品に登場する多くの人が、何某かの闇を抱えていますね。主人公の鈴山澪も同じ。地方局の番組で、警察を代表して出演している彼女は、それなりに顔が知られてしまっている、文字通り“警察の顔”。そんな鈴山にも、暗い過去があることが語られています。

続編を描くことが出来る様な結末になっています。続編があるかどうかは作者次第かもしれませんが、続いたら、結構面白いと思うんですけどねぇ。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

新潟県警に勤務し、地元のテレビ番組で、特殊詐欺対策啓蒙コーナーを担当している鈴山澪。
共演者の山野麻子は、詐欺被害撲滅新潟市民グループの高齢者世代の代表としてこのコーナーに抜擢されていた。
麻子が、生番組中に未だに捕まらない犯人への憎しみを口走って、その発言が炎上。
それに絡んで1人の青年が行方不明後に水死体で発見される。

これで終わり…となるわけではなかった。

特殊詐欺の闇を抉り出すことだけを描いているのではなかった。
山野麻子にしても辛い過去があり、鈴山澪も抱えている重たい過去があった。
麻子は、自身の罪を自身で解決したようなかたちになったが、澪にはどの道が正しいのだろうか。
スッキリとはさせてくれなかった。

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2023年02月24日

Posted by ブクログ

04月-08。3.0点。
認知症の老人を助けた青年が、行方不明に。知り合いだった女刑事が捜索するが。。

うーん、女刑事の過去のトラウマが、意外と「そんなこと」だった。それ以外にも過去のトラウマが多すぎる感。

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

何故か、和歌山毒物カレー事件以降、各地で相次いだ毒物混入事件のハシリになった新潟アジ化ナトリウム事件思い出す。「みんな自分の影と出会い、踊り、そして消えていった」誰もが他人に言えない影抱えて生きてるのかなぁ?

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2023年01月27日

Posted by ブクログ

初の神護かずみ作品

仄暗い過去を持つ主人公 生活安全課の警察官の鈴山澪(29)が、ひとつの事件に出会い 上司の忠告も ヤクザの脅しも聞く耳持たず 猪突猛進 ムチャな単独捜査をしていくってストーリーはありがちかなぁ。後輩の廣田は良い奴だし、幼なじみのアイツは怪しすぎるし…と思いながらも一気読み。

自分の知り合いが「オレオレ詐欺の受け子だ」というSNSの書き込みを見つけ、その知り合いがある日 水死体で発見される。事故なのか、事件なのか。

並行して追っていた いくつかの事件が だんだん交差して 最後に重なり合っていく展開が面白かった。
怪しいアイツはやっぱりなって感じだったけど。
でも、いい意味で裏切られた人物もいたり。

ただちょっと、登場する女性の過去に影がある人 多すぎだし、それが性被害だって人も多すぎじゃないか?

『影と踊る』
うん。みんな 何かしらの影を持っているってことなのか。

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2022年12月26日

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