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まだ時間はあるのです。世界が終わる瞬間にはゆっくりとたどり着くはずだから。
幼い頃に父を工場の事故で亡くしたソラとナナは、生活の意欲を失っていく母と行き着いた暗い半地下の住居で少年ナギと出会う。「無理してがんばったって、人生はある日突然断ち切られて、それでおしまい」。そう繰り返す母の言葉から抜け出せないまま大人になる姉妹と、行き場のない思いを抱え、暴力に飲み込まれていくナギ。世界の片隅でひっそりと寄り添う3人に訪れる未来のかたちとは――。
誰かを思う気持ち、拒む気持ち、責任、放棄、やすらぎ、恐れ……。現代韓国文学の旗手が、みずみずしくも濃密に生の息遣いを描く。第23回大山文学賞受賞作。
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Posted by ブクログ
「無理してがんばったって、人生はある日突然断ち切られて、それでおしまい。」
人生なんて、「どうでもいいことと、どうでもいいもの」
子供の頃から母親に繰り返し聞かされて、どこかでその言葉に縛られているソラとナナ。
姉妹と壁一枚を隔てた半地下で育った幼馴染のナギ。
生きるということは、思い通りにならないクソの繰り返しで、自分も大した人間ではないけれど、3人で肩寄せ合って笑ったり悲しんだりして、毎日は続いていくし、そういうのってそう悪いものでもない。
「続けてみます。」って続けていってみるしかないよね。
ナギが不良の男の子を愛してしまって、絶対に報われないし非常に軽く扱われる中で、ボコボコに殴られて、それを享受(初めて真っ直ぐに自分に向けられた行為だから)して、彼が折ってくれた歯(彼の痕跡)も治さないの、そういう恋愛もあるのかと、驚いた。
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