続けてみます

続けてみます

まだ時間はあるのです。世界が終わる瞬間にはゆっくりとたどり着くはずだから。

幼い頃に父を工場の事故で亡くしたソラとナナは、生活の意欲を失っていく母と行き着いた暗い半地下の住居で少年ナギと出会う。「無理してがんばったって、人生はある日突然断ち切られて、それでおしまい」。そう繰り返す母の言葉から抜け出せないまま大人になる姉妹と、行き場のない思いを抱え、暴力に飲み込まれていくナギ。世界の片隅でひっそりと寄り添う3人に訪れる未来のかたちとは――。

誰かを思う気持ち、拒む気持ち、責任、放棄、やすらぎ、恐れ……。現代韓国文学の旗手が、みずみずしくも濃密に生の息遣いを描く。第23回大山文学賞受賞作。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    晶文社
  • ページ数
    276ページ
  • 電子版発売日
    2020年12月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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続けてみます のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    韓国文学好きだなって自分でも思ってるんだけど、この本の最高なところは、主人公が妊娠への嫌悪感を露わにしているところ。
    私が知らないだけかも知れないけれど、妊娠出産を嫌がる女の話を私は初めて読んで感動した。自分も妊娠出産をしたくない人間だけど、世の中にはそれを美化してさも「良いこと」であるかのように(

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    家族ってただの他人だし子供を産んで育てたくなんかない。当たり前みたいにそう書いてくれるだけで好きな小説だと思った。

    0
    2023年03月25日

    Posted by ブクログ

    生きるってこういうことなのか、と腑に落ちた
    小さな偶然や、どうにもならないことにどうにか向き合って、続けていく。
    続けてみます、という呟きが読み終わっても頭の中に優しくこだまする

    0
    2021年05月08日

    Posted by ブクログ

    重苦しい空気の中でそれぞれ傷を負いながらも生きていく。
    ファンジョンウンの描くひりつくような空気とはっとするような言葉たち。

    “人間なんて虚しくて、取るに足らない。でもだからこそ愛おしいと思います。その取るに足らなさで、どうにかこうにか生きているのだから。”

    最後はまるいきれいな月明りでよかった

    0
    2022年04月05日

    Posted by ブクログ

    登場人物の過去と現在が交錯して、でも、今的な
    作品。
    人間なんて虚しくて、取るに足らない。だからこそ愛おしい。
    何だか、若いのに、老成したような登場人物に、
    明るい未来は、感じられなかった。けど、
    今の空気はすごく描いている。

    0
    2021年07月04日

続けてみます の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    晶文社
  • ページ数
    276ページ
  • 電子版発売日
    2020年12月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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