人は誰でも自分自身でしかいられないけれど、一切の誤魔化しのない自分自身のままでいることは勇気のいることなのかもしれない。
自分を押し込めて生きようとしていた刻雨と、顔を失ってしまった「あらたま」、巡り巡った出会いの中に彼らが偽りない自分自身に立ち返るための勇気の芽が潜んでいた。
東アジア風のファンタ
...続きを読むジックな世界の中で展開する、冒険と葛藤と育っていく友愛を楽しみました。 #NetGalleryjp
2023/6/20 追記
『あらたま』が自身の正体を思い出し現状を理解しながらなお彼自身を保ち続ける姿を目の当たりにし、また彼の心の抱える暗闇に触れ、「あなたは人など喰いません」自分の心のままに信じると宣言する刻雨。ここから、ぐぐぐっとふたりの距離が縮まる。ふたりには実は複雑に影響しあう縁があったのだけれども、「今」の刻雨が「今」の『あらたま』に真実向き合った瞬間に感じて、胸がぶわっと熱くなるし、視界の曇りが張れるようにも感じました。