姫野カオルコの作品一覧
「姫野カオルコ」の「ほんとに「いい」と思ってる?」「サイケ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「姫野カオルコ」の「ほんとに「いい」と思ってる?」「サイケ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
青山学院大学文学部日本文学科卒。1990年『ひと呼んでミツコ』で単行本デビュー。『受難』、『ツ、イ、ラ、ク』、『ハルカ・エイティ』、『リアル・シンデレラ』など多くの作品を手がける。2014年『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞した。姫野 嘉兵衛と表記することもある。
Posted by ブクログ
他人を評価し見下して優越感に浸る、安心する。この物語に出てくる東大生だけじゃなく誰しも経験しうる感情。だけど相手の事を評価する時にそれはお互い様であることが多いし、だからこそ相手の心情が分かるときもある。作中のグレーパーカーなどがそう。マユが嘘をついた時、マユの事がすごく痛々しかった、でも痛いほど気持ちがわかった。
心がつるつるでぴかぴかのままの人間なんてそういない。だけど、話の中の東大生はずっと心がつるつるだった、つるつるだと信じて疑わなかった。
美咲を評価した匿名の彼等の中には心がつるつるでない人がきっと大勢いたはずで、美咲の気持ちを汲み取ることができたはずで。自分の痛みを忘れて他人を蔑む
Posted by ブクログ
子どもが真面目に勉強するようになる小説だと感じました。荒寮治。
私は村上春樹作家のノルウェイの森を小学校6年生の時に読み、その中の男性の言った「安い女」という言葉が頭に残りました。
その結果、小学校6年生から「皮肉」という事に敏感になり、本を読む以外の遊びをしなくなりました。
ノルウェイの森以外の性に対する荒療治の本は久しぶりです。
また、この事件の加害者側の東大生と言っても入学時が正科生ではない聴講生の可能性があると思います。
なぜなら、同じ土俵で話せない人と関わる事なんてないくらい東大生は忙しい。
そもそも正科生なら遊ぶ時間も無いと思う。
Posted by ブクログ
2024/06/30
2回目
彼らは彼女に対して性欲を抱いていなかった。
彼らがしたかったことは、偏差値の低い大学に通う生き物を、大嗤いすることだった。彼らにあったのは、ただ「東大ではない人間を馬鹿にしたい欲」だけだった。
無知は罪だと思った
自分の東大というステータスの傲慢さのせいで
相手を思いやる気持ちを考えることさえ
効率的には悪いからそもそも排除しているのが伝わってくる表現が辛かった。
自分も自分より下
なにを持って下なのか分からないが
自分の方が優れていると思ったことは
ある。
加害者は行動に移したが、考えたことはある人は多いのではないかと思う。
その考えていることが相手に