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動けないし、しゃべれないし、もう私のことはわからないのだけれど……日本のどこかで暮らすごく普通の人がもらしたささやき。ひとりで泣くこともある、あなたに贈る、13人の胸のうちを綴った掌編小説集。 ※本書は二〇〇九年六月に刊行された単行本『もう私のことはわからないのだけれど』(日経BP社)を改題し、加筆・修正の上、文庫化したものが底本です。
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Posted by ブクログ
要介護の家族を持つ十三人の独白で構成された連作掌編集。 『日経ヘルス プルミエ』(日経BP社)の連載を単行本にまとめた一冊です。 各編には独白をする人のプロフィールが示され、あたかも一般人の投書を読むような体裁になっています。この工夫により、僕は親しい人の話を聞くように読むことが出来ました。 読み...続きを読む終えて思うのは、作中でも述べられるのですが、 「実際には、聞く機会の無い話なのだろうな。」 でした。 おそらく、僕が毎日通っている職場にも、この本の語り部のような毎日を送っている人がいるのだろうと想像します。しかし、彼らは、同僚がお盆休みの計画を「スペインに行ってくるんだ。」と明るく話すのに対し「あら、良いわね。行ってらっしゃい。お土産よろしくね。」と同じく明るく返答しながら、心の中では「普段は他の家族に任せている分も盆休みは私が引き受けなくっちゃ。」と、要介護の家族と、他の家族のことを気遣った盆休みの計画を決心し、その決心は、人に話すことなく、日常を過ごしているのだろうと想像するのです。 自分が自宅で介護をしているお話は、積極的に話して盛り上がるような内容ではありませんし、理解できない人には特殊な人として敬遠されるだけがオチになるような恐怖があると思います。 ですから、僕が実生活を送っていると、この本のような独白を聞く機会は無いのだろうと想像するのです。 そして、僕はこの本を読んでいる間は、ただ彼らの話を聞いて、 「こういう人もいるのだ」 と、理解するのに務めました。 人に優しく、とは誰もが思う事だと思いますが、想像出来ない人の苦労に共感することは出来ず、優しく接することは出来ません。 この一冊は、こういう人もいるのだ。と、僕の理解を一歩進めたような気がします。 先ずは、 「お話を聞かせてくれて、ありがとう。」 これが、僕がこの一冊を読んでの感想でした。
当たり前、という言葉の重さを知る。 これを創作として読める、というのは財産なのかもしれないね。
実話とフィクションが織り交ざっており、深刻になりすぎずに読める。それが「介護」とマッチしているように感じた。
薄かったのでさっさと読んで売ってしまおうと思いましたが…そうなった時にまた読みたくなるような予感がありとっておくことにしました。綺麗事ではない現実と感情があるのだなぁ。
字も大きくて、すぐ読み終わる。 でもこの登場人物たちの介護人生は続いていく。(ほとんど実話らしい) 絶えず身内の誰かが病気でずーっと介護に明け暮れてる大学生とか、(伯父とか叔母の世話までしてるってどんだけ血縁関係が強いんだろ) 友達と会っていても、”介護があるから”って言っても不自然な年齢じゃなく...続きを読むなったからそれが嬉しい、とか。 介護だけの人生じゃあ、あんまり虚しいから出合い系サイトで知り合った人にロストバージンするとか…。 ほんとに身につまされる逸話ばっか。 日本はこれから益々高齢化が進むということは、こういう人たちも増え続けるということだ。
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