お金のある人の恋と腐乱

お金のある人の恋と腐乱

671円 (税込)

3pt

3.7

恋愛で結びつくなどという結婚は、働かないと食べてゆけない人がすること──。上流階級でしか暮らせない男女のめぐり逢いを、醒めた文体で描いた、四篇からなるロンド小説。欲望を経た純愛、秘かな被虐性愛、静かに熱を帯びる片恋、南島での邪淫。満ち足りた暮らしの満たされない孤独を、四組の「わたし」と「藤沢さん」が織りなす。異才が贈る、正しい背徳と倦怠。(『コルセット』改題)

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お金のある人の恋と腐乱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年01月18日

    四編の輪環形式連作小説。
    「反行カノン」
    「私」が藤沢さんに抱く恋愛感情がハンパない。
    抑えられないほどの熱情がわき上がる感覚は貴重だと思う。

    「フレンチ・カンカン」
    「私」は、僕が苦手なタイプ。具体的に「ここが嫌い」と書けるのだけれど、言わぬが花と思い、詳細を記さず。こういう人って(庶民にも)と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月23日

    「恋愛なるものを俯瞰するような」ものでなければ関心は向かない、恋の顛末を切々と追うものは苦手、というようなことが筆者あとがきにあって、姫野カヲルコの小説が、多くの女性作家と異なる理由がわかった。女性の感情や欲望をここまで描いているのに、自分にうっとりしない感じ…そこが心地よい。

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    Posted by ブクログ 2022年11月26日

    独特の回りくどい言い方が上流階級ならではの空気を生み出していたと思います。
    高潔なようで乱れている。知らない世界を除いた気分です。

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    Posted by ブクログ 2016年12月28日

    テーマは理解できるのですが、姫野カオルコさんの作品の中ではいまいちだと思いました。
    なんだかつながりがあるようでないので(ないのかな)、とてもわかりにくかったです。私だけでしょうか?
    私が「お金のある人」や「上流階級」ではないからわからなかったのかなー・・。共感できる部分もあんまりなかったし。
    この...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月09日

    姫野さんの「整形美女」がそこそこ面白かったので二冊目。
    普段はタイトルと表紙絵、裏表紙にある作品内容で決めるけれど、今回はタイトルと表紙絵で決定。

    いいね、この果実が熟れて、朽ちかけている感じ。
    美味しそうに艶やかで甘い香りを誘うように放ちながら、中では休むことなく腐敗をつづけるという、見えないと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年05月04日

    ケアンズにて。
    退廃的で、けだるい。
    姫野カオルコ。好きだったなー。そして、今もなんだかんだ好きだな、と思う。

    気だるい。
    悲しい。
    生きることの虚しさと、せつなさと、
    諦めているのに、諦めているようで、それでも求めている感じの、哀しさ。

    恥ずかしながら、好きです。姫野カオルコ。

    2015.0...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月07日

    したたりそうに熟れて美しい表紙や題名が想像をかきたてる。連作短編集。上流の人ってこんな世界で生きてるんだろうか。お金以外のところに不自由な印象を受けた。
    ・反行カノン・・・冷静な田鶴子さんが可愛い男子高校生の藤沢さんに恋する話。田鶴子さんは高校生がハマるほどステキな女性なんだろうなあと想像。
    ・フレ...続きを読む

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