国内小説 - 徳間書店 - 徳間文庫作品一覧
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3.8母方の故郷・磐座を訪れた少女・奈智は、 あるキャンプに参加。その目的は――? 吐血、変質して、どうなる? 青春小説? ホラー? ファンタジー? 恩田ワールド全部盛りにして、到達点! 「構造的には、世界の秘密を発見する本格 SFだが、同時にファンタジーでありホラ ーであり伝奇小説であり思春期小説であり ラブロマンスであり少女漫画であり……と 自在にジャンルを横断し、見たことのない 世界へ読者をいざなう。恩田陸のジャンル 小説の集大成とも言うべき大作だ」 ――大森望(翻訳家、書評家) 週刊新潮より 十四歳の少女、高田奈智は、四年ぶりに磐座 の地を訪れた。二カ月の間、磐座城周辺で行 われる、あるキャンプに参加することになっ ている。しかし到着の翌朝、体の変調を感じ、 激しく多量に吐血してしまう。そして奈智は、 親戚の美影深志や同じキャンプに参加する天 知雅樹らから、今回の目的を聞くことになる。 それは、星々の世界―― 外海に旅立つ「虚ろ 舟乗り」を育てることであった。
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3.6『スワン』(日本推理作家協会賞長篇受賞作 第41回吉川英治文学賞新人賞受賞、直木賞候作作)、 『おれたちのうたを歌え』(直木賞候補作)など、一筋縄でくくれないエンタテイメント作品の書き手・呉勝浩の放つ警察小説。 神奈川県警と警視庁のはぐれ刑事たちが手を組んでせまる“巨悪の闇”とは! ”謎解きと人間ドラマが交差する骨太警察小説!” 文芸評論家・縄田一男氏が絶賛! 陣馬山で発見された白骨死体の傍らにはマトリョーシカが埋められていた。被害者は5年前、行方不明とされていた男だった。 神奈川県警刑事・彦坂は、青ざめる。その男こそ、5年前、組織ぐるみで隠蔽した事件の関係者だったのだ。 県警に激震が走るさなか、八王子で、第二の惨殺死体が発見される。現場には第一の事件との関連性を示すマトリョーシカが残されていた。 事件そのものを隠したい神奈川県警と、反目し合う警視庁の捜査班。 組織の論理がもたらす闇に、はぐれ刑事たちが誇りをかけて、合同捜査を始める。 異色の警察小説!
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4.52022年、柴田錬三郎賞と、中央公論文芸賞をW受賞! 伊集院静氏は「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」とまで評価。 大沢在昌氏は「一読、参りましたといいたくなった」、村山由佳氏「文章は、その人の歌う旋律でありリズムであり呼吸である」、林真理子氏「もはや完成形といおうか名人芸といおうか、『うまい』ととうなるしかない」と高評価。 浅田次郎、桐野夏生、篠田節子、逢坂剛ほか、各選考委員も大絶賛した時代小説の傑作! 村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚! 一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる! 女への思いをつのらせながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つ。その仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせ、感動の結末へ。魅力的な時代長篇。 蜂谷涼 (北海道新聞2021年1月30日付) 「『底惚れ』なんとすごみのある言葉だろう。恋い焦がれて、惚れぬいて、首っ丈になっても、まだ及ばない。魂をひりひりさせる言の葉だ。」 細谷正充 (東京新聞2021 12月11日) 「ラスト一行にたどり着いたとき、いい話を読んだという満足感を得られるのだ。タイトルそのまま“底惚れ”してしまう作品である」 大矢博子 (小説すばる 2022年2月号) 「痺れた。 何に痺れたって、主人公だ。自分を刺した女を探す男だ。その思いに、生き方に、そして何よりその語りに、痺れた」 縄田一男 (日本経済新聞 1月27日) 「ラストで「俺」を襲う虚脱感がジワジワと比類無き感動へ変貌していくさまに接し、主人公の幸せを願わずにはいられないだろう」 「この場末のどこがいい?」 「ここはどこでもねえからね。なにしろ岡場所だ。あるはずのねえ場処さ…」
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3.7元総理への凶弾と宗教問題。 刊行時に予言的作品とメディアを揺るがせた超問題作! 書評続々掲載! 読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞、産経新聞、共同通信、週刊文春、文學界etc. 脳が侵され、やがて全身が洗脳されていく。 人間とは、かくも弱い生き物なのか! (芳林堂書店高田馬場店 江連聡美) 超巨大企業・Central Factory(通称CF)は加害の責任、被害者の苦しみを取り除く「無化」を行い、人々を平穏な世へ導いてくれている。だが、人類最高のシステムに疑問を持つ男がひとり。男はCFへのテロを計画していた。なぜ男は夢の世界を壊そうとしているのか。その時、理想郷を壊されようとされている人々は……。予言的作品と話題を呼んだ物語が待望の文庫化。
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4.1「我慢しなくていいんですよ」 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。 申し込めば半年待ち。 評判のお梅の揉み治療だが、 一刻の猶予もない患者が現れた! 揉んだ人々の身体は、 全てこの指が覚えている。 身体に触れさえすれば、 いつどこで揉んだあの人だと 言い当てられる。 人に揉み治療を施すのが、お梅の生業。 ■あらすじ■ 頭風に苦しむお清を訪ねたお梅は ギリギリのところまできていると 感じ取る。 揉みはじめると、 お清の身体に潜む「淀み」を感じ――。 彼女を悩ませるその原因とは? ■主な登場人物■ ・お梅 五歳の時に光を失い、 人に揉みを施すことを 生業としている十七歳。 ・お筆 豆大福が評判の 紅葉屋を出している。 依頼を受け、お梅に取り次ぐ。 ・お昌 祖母のお筆と暮らし、 お梅の仕事の段取りを担う。 ・十丸 お梅の用心棒。 人には白い大きな犬にみえる。
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4.1購入したばかりの新居に妻と幼い息子を残し、 埼玉から神奈川の藤沢へ単身赴任中の四十代の大手スーパーマーケット副店長の藤沢太郎。 ある日突然、彼の元に押しかけてきた自称「魔法少女アリス」と、 げっ歯類を思わせる小動物の姿をしながら喋る「まるるん」。 叩き出すわけにもいかず、アリスの魔法の修行に付き合い、渋々同居する羽目になる。 そんなある日、家で大人しくしているはずのアリスが職場(スーパー)に現れる。 おまけに、店にくるちょっと事情のありそうな少年と仲良くなっていたり……。 栄転間近だったはずの藤沢の運命は? 日本ファンタジーノベル大賞出身作家が紡ぐ、ファンタジーでもライトノベルでも無い、ねじくれ家族小説。
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4.5無邪気に見える子供の心にさえ巣くう「闇」をまっすぐ見据えた身も凍る怪談と、日常と非日常の間に漂う世にも不思議な物語。 夜中、読んじゃダメ。怖いけれど懐かしい。きっとあなたのすぐそばにも、奇妙な世界が存在する。放課後の学校で「永遠の鬼ごっこ」をする少女 たち、森の奥の禁断の地、海から男を呼び続ける人魚……。無邪気に見える子供の心に潜む〈闇〉や、ふとした瞬間に迷い込んでしまった奇妙な非日常を描いた背筋も凍る作品集。話題の新装版『桜大の不思議の森』の桜大が幼少期に体験した、祭りの夜に起きた不思議を描いた「黒沼」を収録。 目次 このさき、危険区域~学校のこわい話 ランドセルの中 たたずむ少女 扉の向こうがわ 呪い 鬼ごっこ 忘れもの 聖母 黒沼 譚の部屋 ねこ屋 鬼車 再見 海を見ていた はげ山の魔女 人魚の壷 海を望む窓辺に 春疾風 断崖 春 茶屋の窓辺にて候 文庫版あとがき
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4.0「主人公が少しだけ他人と心を通わす様が、 わざとらしくなく無理がなくて、好きです。」 ――沖田修一(映画監督) できないことは、できません。 やりたくないことも、やりません。 他人に感情移入できない26歳の三葉雨音は、 それを長所と見込まれ、お年寄りの病院送迎や お見舞い代行の「しごと」をはじめる。 聞き上手な80代セツ子、 手術の付き添いを希望する40代の好美など 依頼人は様々。空気を読まない三葉だが、 行動に変化がみられていく――。 めんどうだけど気になる三葉から 目が離せない。 解説:沖田修一 【著者からのコメント】 「雨夜の星」は目に見えません。 でもたしかにそこにあります。 空気を読むという言葉があります。 空気は目に見えません。 見えないけれどそこにあるものは、 良いものとはかぎりません。 その場の空気を読むことばかりに心を砕き、 いつのまにか決定的に間違った方向へ 進んでいくことだってあるのです。 空気は読むって、そんなに良いことなんでしょうか? そんなことを思いながら書きました。 【主な登場人物】 ◆三葉雨音 26歳。職業はお見舞い代行。 他人に興味がない。 ◆霧島開 三葉の雇い主。 喫茶店の店主で、ホットケーキが苦手。 ◆リルカ スナックで働く、 感情豊かで共感能力が高い霧島の彼女。 ◆星崎聡司 三葉の元同僚。 湯気の立つ食べものが苦手。失踪中。 【依頼人たち】 ◆田島セツ子 病院への送迎。聞き上手な80代。 ◆権藤 肝臓の病気で入院中の70代。 因縁の相手。 ◆清川好美 手術の付き添い。 配偶者なしの42歳。 日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、 SPURほか各メディアで紹介されました! (2021年単行本刊行時)
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3.3小さな市役所の市民福祉局に勤める牧本壮(48)。全く空気が読めない、全然人の話を聞かない、なかなか心を開かない。そんなコミュニケーション下手の彼に与えられた仕事は、身寄りがなく独りで亡くなった方を無縁墓地に埋葬する「おみおくり係」。そこで導かれた「まきもと」のちょっと迷惑なおみおくりのルール3カ条とは、 ①葬儀は絶対にやる (たとえ遺族が求めてなくても) ②参列者をなんとしてでも探しだす (たとえ身寄りが無いと警察に言われても) ③納骨はギリギリまでしない (たとえ置き場所がなくても)ある日、牧本は身寄りがなく亡くなった老人・蕪木の部屋を訪れ、蕪木の娘と思しき少女の写真を見つける。新任の局長が「おみおくり係」の廃止を決め、蕪木の一件が“最後の仕事”となる牧本は、娘を探し出し、また葬儀に一人でも多くの参列者を呼ぼうと奔走する。果たして、牧本の最後の「おみおくり」は無事行うことができるのか?
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4.0氷点下40度×放射能極限サバイバルが今始まる! 核実験に巻き込まれた7人の調査員。北極海で孤立した彼らの運命は――資源探査会社に勤める郷田裕斗は、海底油田の探査のために北極の基地にいた。仲間は同僚や、アメリカ人の準石油メジャーのオブザーバー、海洋学者、そしてカナダ系イヌイットたち。ある日、北極海の水中で核実験が行われる。だが、郷田たちはまだそのことを知らず、いつの間にか孤立していたのだった。通信機器の故障により外部との連絡は取れず、リード(氷の割れ目)は増え続け、燃料と食料も刻一刻と減る中、ついに精神を追い詰められる者まで現れて……。大国の思惑と駆け引きに巻き込まれた郷田たちは、氷の世界で生き残ることができるのか。
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3.6死刑が廃止されてから28年後。 日本に生存する最後の死刑囚・麻倉は、 無人島だった離島に設けられた民間経営の刑務所内の特別拘置所で、 刑を執行されることなく過ごしていた。 フリーライターの熊沢は、彼に関する本を執筆するため、麻倉本人からの指名を得て取材に向かう。 インタビューするうちに、麻倉が犯した数々の殺人事件に対して「彼らには死すべき理由があった。僕は審判なんだよ。人の命をジャッジする」とうそぶく本人の態度に、熊沢は激しい嫌悪感を抱く。 さらに驚いたことには、離島には麻倉に殺害された被害者の関係者が存在していた。 また、離島にまつわる不気味な言い伝えを聞かされた熊沢は、 この仕事の先にライターとしての成功を夢見ていた最初の気持ちが大きくぐらつくのを感じ始める。 そしてついに恐ろしい事件が起きた……。 読者の予想を覆す奇想ミステリーの問題作!
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4.2二宮和也主演!「家族」を撮りつづけた写真家と、彼を支えつづけた「家族」の笑いと涙あふれる感動実話。映画『浅田家!』10月2日(金)全国公開に先がけ、小説版8月7日(金)発売! 「一生にあと一枚しか、写真と撮れないとしたら?」 彼が選んだのは、“家族”だった――。 消防士、レーサー、ヒーロー、バンドマン……家族全員を巻き込んで、それぞれが“やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》で、写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞した、写真家・浅田政志(二宮和也)。受賞をきっかけに各地の家族から撮影依頼を受け、《家族写真家》としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる――。かつて撮影した家族の安否を確かめる為に向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族も家も全てを失った人々の姿だった。 「家族ってなんだろう?」 「写真家の自分にできることは何か?」 シャッターを切ることが出来ず、自問自答を繰り返す政志。津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗浄して、家族の元に返す《写真洗浄》の活動に参加し、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、再び《写真の持つチカラ》を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。「私も家族写真を撮って欲しい!」。それは津波で父親を失った少女の願いだった――。
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3.0将軍家斉の治世。 江戸城本丸で執り行われた大評定で、相模国にある町の自治により営まれる竜宮町に謀叛の動きがあると報告された。 大目付の大河内右京は、この件に元加賀藩士の筒井権兵衛が関わっていることを知る。 彼は昌平坂学問所で一緒に学んだが、御政道批判したため、流罪になったはずだった。 老中から、竜宮町を潰せと命ぜられた右京だったが、謀叛に疑問を持ち、町に潜入し、調べてみることに……。 将軍にも意見し、“かみなり旗本”の異名で知られる大河内政盛。 その息子で、一見腑抜けて見えるため、ひょうたんと呼ばれる右京。 そして、右京の息子の徳馬。 大河内家三代が悪を断つ! 人気シリーズ、新章開幕!! 第一話 百万石の陰謀 第二話 竜宮の城 第三話 江戸四宿封鎖 第四話 決戦江戸城
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3.0事件記者の浜中悠一は、七年越しの婚約者である亜紀とついに結婚式を挙げる。 昼も夜もない因果な仕事に別れを告げ、妻と家庭を大切にする新生活を始めようと心に誓ったのだ。 ハネムーンはドイツへ。 ところがその機上で自殺騒ぎが起こる。 乗り合わせた浜中の遠縁の高校生・村川昌子の活躍で事なきを得るが、フランクフルト、ローテンブルクと彼らの行く先で次々と事件が……。 ノンストップ傑作ミステリー! 【目次】 1 バージン・ロード 2 仲人 3 逃走 4 新しい暮し 5 出国 6 離陸 7 怪しいメモ 8 ひとこと 9 乾杯 10 ありがた迷惑 11 華やかな夜 12 くたびれた夜 13 アプショオナル・ツアー 14 城壁の黄昏 15 夜はふけて 16 木彫りの家 17 遺言 18 再会 19 嘆きの声 20 脅迫 21 真夜中 22 犠牲 23 旅立ち
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3.0「このミス」「週刊文春ベスト10」「ミステリが読みたい」2021年版で3冠達成の著者の代表作。日本推理作家協会賞受賞作! 「このミス」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」2021年版で3冠を達成した著者の代表作! 日本推理作家協会賞受賞作品! コミック雑誌創刊に向けて鬼編集長にしごかれる編集者の綿畑克二。ある日、行きつけのスナック「蟻巣」で眠りこけ、夢の中で美少女アリスと出会う。そして彼女との結婚式のさなか、チェシャ猫殺害の容疑者として追われるはめになった。目が醒めると、現実世界では鬼編集長が殺害されており、ここでも殺人の嫌疑をかけられてしまう。二つの世界で無実を証すために事件の真相を追うことになった。日本推理作家協会賞受賞の長篇ミステリー。
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4.0第2回次世代作家文芸賞特別賞受賞作! 競プロ部を生まれ変わらせたいーー大学生の愛奈は、部長の小百合に誘われて競技プログラミング部に入部した。プログラミングスキルを競い合う団体競技で、目標はなんと全国大会出場!小百合ともう一人の部員・凉子とともに厳しい練習を重ねる愛奈。しかし三人の前には高すぎる壁が立ちはだかり……。 紡がれていく英数字と記号にこんなにも心躍るのか。 いまだかつてない「競プロ小説」が誕生! 第一章 出会い 第二章 乙女たちの始動 第三章 ブレイクスルーを求めて 第四章 強敵 第五章 Blue Water, Blue Sky 第六章 天高く乙女肥ゆる秋 第七章 試練の向こう側 第八章 ラスト・デイズ 終 章
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3.320年前の実験が今、惨劇を巻き起こす! ≪実験ルール≫ ①参加者は5人の大学生 ②講師が提示した16人のうちから1人を選ぶこと ③制限時間は4時間 20年前にS大社会学部で行われた心理学実験の詳細を、今日の24時までに公開すること。日付が変わった時点で公開されなければ、ぼくは殺されます〉警察の元に脅迫状が届いた。差出人は実験を主催した教授の息子。被験者によればその実験は、16人から1人を選ぶだけの他愛もない内容のようなのだが……。実験の意味は何だったのか。犯人の目的は。日付が変わるまで、残り4時間。 目次 0 要求 1 川津康輔 2 選ばれない者たち 3 中平幸雄 4 24時 5 中平理枝 6 参加者 7 十六人 8 トリアージ 9 石井秋夫 10 カード 11 ただそれだけのこと 12 川津康輔 13 テロリストとは 14 小柱恵 15 別室で 16 佐野昇一郎 17 松島愛子 18 八人(暫定) 19 もっといい方法 20 変更 21 変更Ⅱ 22 淘汰 23 ダミー 24 罰 25 結婚式 26 天使 27 電話 28 デートの約束 29 指導 30 人格 31 田代譲 32 くびき 33 無化 34 四人 35 最大多数の幸福 36 三人 37 簡単なこと 38 二人 39 一人 40 奇跡
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3.3アフガン、ミャンマー、イラク始め、今現在、世界を襲っている不幸。 そんな状況を予見したかのような作品! ある日突然、起こりうる近未来の戦争。世界各国に生きる人々の奪われゆく日々や、愛情、未来。誰にでも起こりうる恐ろしい状況。明日には失う、いとおしい生活を、無駄のない研ぎ澄まされた美しい文体で描く。 この小説の主人公は明日の私たちかも知れません。 小説には力があると信じられる12篇! 誰が始めたともわからない近未来の戦争。昨日と同じ日が続くと思っていた日常が、ある日突然奪われる。 北米、ヨーロッパ、アジアの国々の参戦、そして日本。地球規模のパワーゲームが私たちに強いるであろう決断と残懐。 誰が始めたのか、何を争うのか、何もわからない。気付けばそこにあった戦争を、受容していく人々の姿に衝撃を受けた。 本作は、ふと日常にあらわれた戦争の暗い穴を提示する。作中の人々が穴に吸い込まれるように入っていく様子に驚きながら、自分もまたその後を追ってしまうのだろうと思った。 音が消えても心で鳴り響くブルースのごとく美しい文章。読み終えてもまだ心で鳴り続けている。 中江有里(作家・女優) 「Foresight」 2018/10/28 遠からず世界を襲うかもしれない不幸。 そのとき、人々はどのように旅立ち、何を失うことになるのか。 マーキスはNYのスラム育ち。戦争で、ようやく築いた生活とジャズミュージシャンの夢を奪われる。 フィリピンでは、17歳のマルコが銃をとり、人買いの手から娼婦の妹を守る。 グアムのホテルマンとして生活を築いてきたベンは、身重の妻に徴兵の知らせが届いたと告げる…。 ある日とつぜん踏みにじられるかけがえのない日々。夢や、幸せ、明日への希望が砕かれる理不尽な現実を描いた12篇。 「どこか涙のようにひんやりとして」 NYブロンクスで育った少年がジャズと出会う。 「万年筆と学友」 貧しい女子学生の淡い恋……。(カナダ) 「偉大なホセ」 ワイン農家のホセが蓄えたすべては……(スペイン) 「ニキータ」 ホテルマンとして築きあげてきたベンの生活が……。(グアム) 「みごとに丸い月」 中国系アメリカ人家庭。母国が敵になり…。(アメリカ) 「アペーロ」 房総に暮らす男。夢はアワビの養殖とボサノバ…。 「ミスター・パハップス」 恋人は夢想家。がんにきくという調味料を開発すると金を集め…(インド) 「足下に酒瓶」 いい波と酒があれば満足。サーファーたちの夢…。(ポルトガル) 「隔日熱病」 作家を目指して出会った出会ったのは…(パリ) 「十三分」 孤独な男が初めて知ったいとおしい世界。(アメリカ) 「こんな生活」 貧しい農家が豊かな暮らしを手に入れたが…。(中国)
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3.8直木賞作家、文句なしの最高娯楽小説! 加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息の銀行口座に預けてあるというのだ。その額、48億円――。結婚して20年。なぜ妻はひた隠にしていたのか。日常が静かに狂いだす。もう誰も信じられない。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。夫婦とは、家族とは、お金とは。困難な今を生きる大人たちに贈る、極上の物語。 「ぼくはこの作品にまるまる2年間費やした。もうこれ以上おもしろい物語は書けないかもしれない」(白石一文) 白石作品、過去最高のエンタメ度!
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3.0真っ赤な血は明らかにナイフによる傷。 事故じゃない、殺人だ。 絶海の孤島、連続殺人鬼が迫る! 書下し恐怖サスペンス 仰向けに倒れて目を閉じている由美の首からは、真っ赤な血が流れていた。明らかにナイフによる傷。事故じゃない。今度は明らかな殺人だ。この島にいる誰かが由美を殺したのだ。 この島は、ほんの少し前まで、余計なことに頭を悩ませたり、心を痛めたりする必要などまったくなく、ただ小説の執筆に専念していればよい場所だった。 そう、ここ魚影島は、時代小説のベストセラー作家・國分誠吾を師とし、十四人の作家志望の男女たちが、自給自足に近い共同生活をしながら、切磋琢磨し、小説家デビューを目指す、塾が運営されていたのだが……。 絶海の孤島で起こる、連続殺人の恐怖! ●主な登場人物 ・早野あずさ……十八歳の美少年。高校を中退、しばらくの家出の後、魚影島に来た。 ・上原光三郎……六十二歳。塾生では最年長。元、中学校の国語の教師。 ・久保寺和男……五十歳。元、飲食店の経営者。塾に多額の寄付を。 ・星優佳里………二十四歳。元、大手自動車メーカー事務職。城戸孝治と恋仲。 ・一条千春………二十一歳。島のアイドル的存在。大学休学中。早野あずさに恋心を抱く。 ・城戸孝治………二十七歳。元、サラリーマン。長身でハンサム。 ・青木潤…………四十歳。夢をあきらめ、島を去ることに。 ・清水由美………三十歳。元、地方新聞の記者。川端隼人と恋仲。 ・吉岡一馬………三十歳。元、ギタリスト志望者。剽軽もの。 ・石橋麗子………四十歳。元、主婦・ホテル厨房勤務。塾では食事係担当。 ・川端隼人………三十五歳。元、フリーター。現在の塾生では最古参でリーダー的存在。 ・杉田流星………二十八歳。元、高校球児、不動産会社営業職。陽気な人気者。 ・小川翠…………三十八歳。元、大手出版社勤務の編集者で、國分を担当。 ・水原綾乃………三十四歳。かつて作家デビューしたが失速。再デビューを目指している。 ・國分誠吾………五十五歳。時代小説のベストセラー作家。魚影塾主催者。 ・國分沙希………二十九歳。國分誠吾の娘。自由奔放な性格で塾生たちを翻弄する。
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3.8大手食品メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利(演:長澤まさみ)は、研究医で優しい恋人・小出桔平(演:高橋一生)と同棲5年目を迎えていた。由加利が結婚を意識し始めたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、意識不明の状態で病院へ運ばれてしまう。訪ねてきた警察官は、さらに由加利に衝撃の事実を告げる。桔平の所持していた身分証類はすべて偽造で、職業はおろか名前すら、すべてが「嘘」だったというのだ。 「あなたはいったい誰?」 騙されていたショックと、彼の正体への疑問を拭えない由加利は、私立探偵の海原(演:吉田鋼太郎)に依頼し、桔平の身元調査に乗り出す。やがて、桔平が書きかけていた700ページもの小説が見つかる。そこには、誰かの故郷を思わせる描写や、幸せな家族の姿が描かれていたのだった。小説の舞台が瀬戸内海のどこかであることをつきとめた由加利は、桔平の秘密を追うことに・・・・・・。 なぜ桔平はすべてを偽り、由加利を騙さなければならなかったのか。 そして、彼女はいまだ病院で眠り続ける「名もなき男」の正体に辿り着くことができるのか――。 長澤まさみ、高橋一生 共演で話題の映画『嘘愛』を完全小説化。小説で明かされるもうひとつの真実とは――。 ◆◆◆◆ 2018 年1 月20 日(土)ROADSHOW 映画『嘘を愛する女』 出演 長澤まさみ 高橋一生 DAIGO 川栄李奈 黒木瞳 吉田鋼太郎 監督 中江和 c2018「嘘を愛する女」製作委員会 ◆◆◆◆
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3.9「物語が世界から消える?」 子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。 民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う! 「全体の形があらわになった瞬間、 全身に鳥肌の立つような感動を覚えた」 阿部智里(作家) 【出版社からのコメント】 朝井さんと日本各地へ行き、 昔から伝わるお話を聞かせていただきました。 湖や地方の山、遺跡に滝。 ブナ林の中を走り回り、 田んぼの中で 偶然みつけたお地蔵さんを拝んだことも。 そんな四季折々の一瞬一瞬が集められ、 物語となり、生き物のように動きはじめました。 「物語よりおもしろいものがある」 と言われる厳しい時代の中、 朝井さんが命を吹き込んだ“物語たち”は 世界に問いかけます。 物語たちがいなくなってしまったら、 どうするでしょうか? 本作品が、 物語に関わるすべての人に届いたらと 切に願っております。 昔、むかしのそのまた昔。深山の草原に、 一本の名もなき草がいた。 彼のもとに小生意気な子狐が現れ、 「草どん」と呼んでお話をせがむ。山姥に、 団子ころころ、お経を読む猫、 そして龍の子・小太郎。草どんが語る物語は やがて交錯し、雲上と雲下の世界がひずみ始める。 ――民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。 不思議で懐かしいニッポンのファンタジー。 〈第十三回中央公論文芸賞受賞〉 (解説:阿部智里) 章ノ一 小さき者たち 草どんと、子狐 団子地蔵 粒や 亀の身上がり 猫寺 章ノ二 勇の者たち 通り過ぎる者 お花 湖へ 小太郎 章ノ三 物語の果て 草どんと、子狐と山姥 神々の庭 空の下 解説:阿部智里
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3.6農業高校を出たが、田舎から飛び出し、 東京で暮らすも挫折し、戻ってきていた小原和也。 彼はバイト先で知り合った 有機農業を始めたばかりの木村春菜を 手伝うことに。 しかし、素人同然の彼女と和也には、 なかなかうまく育てることが出来ない。 そんなとき、人づてに紹介された 仙人とよばれる男の指導を仰ぐことに……。 同じ頃、村では、農業生産法人の部長で、 村中で美人と評判の上田理保子が、 近代農業で大沼村を再生させようとしていた。 だが、慣行農業が主流の大沼村の中で、 ゆきづまりを感じていた。 近代農業と古き良き農業、共存共栄への道とは? 著者渾身の長編小説。 <目次> 第一章 それぞれの進む道 第二章 近代農業VS.有機農業 第三章 未来農家
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3.3「殺意が見える女」(第五十一回日本推理作家協会賞短編部門候補作)を収録した名作短篇集 仕事がしたい。 なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する。 苛立ちが募る女性作家のもとに、 家事を手伝いたいと熱望する 奇妙なファンレターが届く(表題作)。 嫌いな女友達より、恋人を奪った女より、 誰よりも憎いのは……夫かも。 あなたが許せないのは誰ですか。 第五十一回日本推理作家協会賞 短編部門候補作を含む極上ミステリー七篇。 (解説:杉江松恋) <目次> 夫が邪魔 マタニティ・メニュー 二十五時の箱 左手の記憶 捕えられた声 永遠に恋敵 殺意が見える女
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3.3第二回大藪春彦新人賞受賞作! 今野敏氏「秀逸なラスト」 馳星周氏「突き抜けた何か」 選考会にて両選考委員激賛! 戸籍ビジネスの闇に蠢く半グレを描いた新時代のクライム群像劇! ================ 身寄りなし。身分証なし。金なし。そんな優良人物をSNSを駆使して探し出すのがマモルの仕事だ。狙うは戸籍。女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、売買が成立すれば報酬をもらえる。ある日、マモルは上司から不可解な指示を受けた。タクヤと距離を置け。自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、 なにが起きたのか。翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルが見たのは、おびただしい数の血痕だった。もう、タクヤはこの世にいない。悲しみにくれるマモルに一通のメールが届いた。それは、タクヤからのメッセージだったーー。 【作者より】 受賞作の短篇に、その先の物語と背景を描いた書下しの長篇です。舞台は東京。闇ビジネスを背景に、登場人物それぞれの浅はかな「愚かさ」を書いてみました。ある者は運命的に。ある者はちょっとした弾みで、意識のないまま犯罪に手を染めていきます。そんな「愚か者たち」のお話です。西尾潤
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3.01941年上海。日本軍傀儡の特務工作機関「ジェスフィールド76」主任、丁黙邨を暗殺せよ。美貌の女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)に指令が下った。日本人の母と中国人の父。二つの祖国に引き裂かれながら、非情なテロルに身を投じた女性の胸中に去来したものは…。蒋介石直属の諜報謀略機関、藍衣社とC.C.団は、汪兆銘政府に対して徹底的なテロを繰り広げ、日本軍の占領工作に大打撃を与えた。これに対抗するため日本軍が極秘に設置した特務機関が、共同租界ジェスフィールド路76号番地を本拠とする「ジェスフィールド76号」だった。中国国民党中央執行委員会調査統計局の工作員として引き抜かれた蘋茹は、残忍で冷酷と恐れられるジェスフィールド主任の丁黙邨から情報を盗むため、彼の懐に飛び込む。黙邨の寵愛を受けることに成功した蘋茹に組織から最終指令が下った。だがそれは危険で非情な、後戻りできないものだった…書下し長篇歴史サスペンス
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-上って、下って、ずっこけて! モヤモヤした感情をのりこえて、 JR京都駅大階段駈け上がり大会へ 駈け上がれ。 高校生ピカイ!!青春小説 横浜・山手の高校に通うふたりの高校生。 奥貫広夢は家庭のトラブルで、 水泳部をやめる。 三上瑠衣は、卓球の全日本選手権で突然、 身体に異変が起きる。 夢をあきらめかけていた時、 前向きになるきっかけをくれたのは 「階段」だった! 「勝負の階段」「あきらめない階段」。 教師の高桑が、実在の階段を紹介する ブログを読み、ふたりは魅了されていく。 やがて、彼らは 「京都駅ビル大階段駈け上がり大会」を目指す!
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3.8ぼくが九歳、姉の風花ちゃんが十二歳になった四月に、お父さんとお母さんは、離婚した。理由を訊いたら「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言った――じつは、父が専業作家を目指し、仕事を辞めたことが原因らしい。仕事に復帰した母と暮らす小学生の姉と弟は、休みのタイミングで、父が暮らす海辺の町へ行く。そこで出会う人々との交流で、子供たちは成長していく。また、ひとり家で待つ母にも、心情の変化が……。自分に素直に生きようする男と、その妻、子供たちのイマドキな家族のカタチを、それぞれの視点で繊細に描いた優しい小説を初文庫化!
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