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いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生(あそうじんせい)。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科(たてしな)へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた──。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。
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Posted by ブクログ
本を読む幸せは、今まで知らなかった時間を生きられること。今まで大切にしてきた時間をもう一度思い出せること。 そんな、ステキなものが、この本にはいっぱい詰まってる。東京で暮らしていると、生活のことやお金のこと、老後の心配など、リアル過ぎるほどの脅威を、知らないうちに植え付けられる。友人と話していても、...続きを読むあぁ、みんな不安なんだなと感じる。 でも、こうやって、『生きる僕ら』が、大自然の一部であることを思い出してみれば、生きる道なんていくらでもあるし、社会の脅かしに真の恐怖を感じて生きることの方が、実はマボロシなんだと分かってくる。スローライフって、理屈じゃない。米づくりの、毎日の、地道で地味な積み重ねが、人間の体と、その心を、作っていくんだ。 毎日、おにぎりを握る生活、最高だよ! 欲を手放して、私も『生きる僕ら』に立ち返ろう、と思った。
小学生の頃、毎年夏休みに北海道の実家へ遊びに行って家の庭でBBQしたのを思い出した。 じいちゃんと一緒に炭で火を起こして、特大の肉と海の幸を焼いて、腹がはち切れるほどに頬張る。 今思うと、北海道の自然豊かな田舎で、あんな幸せな時間はなかったなあ。当たり前だと思ってたけど当たり前じゃなかった。 人の...続きを読む温かさ、殻を破る決意と行動力、自給自足。 未来に希望を持てる小説。
2026年 作品 No.12 私は原田マハさんが表現する“ひと”がとても好きだ。 彼女の描く“ひと”は、不器用で、もどかしくて、常に悩んで迷ってもがいている。でも、純粋で、素直で、精一杯に生きる。 タイトルと主人公に名付けられた「人生」という名前、どちらもこの作品にふさわしいものだと感じた。 ...続きを読む主人公のおかれた境遇はとても壮絶で、自分には想像もできない。 しかし、そんな逆境とは裏腹に、のどかな田園風景と心安らぐおばあちゃん家の様子が目に見えるように浮かんでくる。 そんなギャップがこの作品を親しみやすいものにしている気がする。 人生とつぼみとマーサおばあちゃんの3人が暮らす家。 個人では孤独だが、3人集まるととても温かいものになる。 まさに米粒のように一人一人は小さいけれど、それが一緒になって一つ屋根の下で暮らすと、一人一人がつぶ立ってふっくらとつやつやしたものになっていく。 まさに、マーサおばあちゃん家は釜のように人の心を温めてくれる。 この本を読むと、梅干しおにぎりの酸味と甘味が口いっぱいに広がる。 さて、私も“結ぼう”かな、おむすびを。
1年ぶりに2回目読み直しました 2回目でも人の暖かさ、ひとりじゃない、 人は変われると言うことが素直に心に響きました。 泣きたい時にピッタリです笑
ふるさとと米作りを通して再生していく人たちの物語。 「自分が傷ついてこそ、人の痛みを理解できる大人になれるのに。」というセリフにあるとおり、人間が持つ優しさ・弱さ・強さがストーリーに落とし込まれている。 ドラマや映画のようにさくさくと展開していくので非常に読みやすい。 もし映像化されるなら、人生・...続きを読むつぼみ・純平・そして最後に人生の母の視点での群像劇として観てみたい!
ひきこもりで母親に見放された24歳が、父の嘘の年賀状から蓼科で米作りを始め、周りの人達との交流から成長していく物語。 人との繋がりの中で、一粒の籾から何千倍の米が育つ人を巻き込むエネルギーや、力強さに感動していく主人公。 だんだんと逞しくなっていく姿を、人間模様や米の成長に合わせて表現していく巧みな...続きを読む文章構成に引き込まれていきます。 最後に、見放された母親との再会後の展開が楽しみなのですが…
とても良かった! 特別に好きな作品が増えました。 数年のひきこもり生活から蓼科の祖母の元で米作りをすることになった人生(名前)の、再生と成長の物語。その様子が、蓼科での米作りとともに描かれています。 のどかで懐かしい田園風景、自然と助け合える地域の人たち、彼らを包みこむ温かな空気がとても心地よか...続きを読むった。 彼らを愛情深く見守り、導いてくれる周りの人たちも素敵。人生の祖母が、泣きそうになるくらい優しくて包容力があって素敵すぎた! 見違えるように成長した人生が、地域の人たちと共におばあちゃんを支える様子は感慨深いものがあったし、米作りを学びながら「生きている」って素晴らしいなぁとしみじみ。 人は生きていれば、やり直せる。 そう感じたし、読むと元気がわいてくる素敵な作品。もっと早く読めばよかった! 何度も読み返したい特別な本になりました。 『大丈夫よ。悲しくても、さびしくても、いつだって、ちゃんと季節は巡ってくるんだから。 ひとつ、またひとつ、季節が巡るたびに、あなたはだんだん大きくなるの。』
【2026年読書記録No.5】 24歳の麻田人生。学生時代に壮絶ないじめにあい、人生に希望を見出せない主人公。そんな青年が、ある一枚の年賀状をきっかけに人生が変わり成長していく。主人公が自分と同じ年齢だったという事もあり、すぐに感情移入してしまった。懐かしい土地で沢山の優しさ溢れる人たちと出会い、...続きを読む貴重な経験をし、心も身体も育んでいく。一人の人間の一年間の成長がお米の生長と共に紡がれていく物語に胸打たれた。 素晴らしい作品だった。
すごく大好きな本です。 離婚、いじめ、引きこもり、認知症など現実的な問題を抱えながらも前を向う、歩き出そうと思わせてくれます。読み終わると無性に田舎に帰りたい、お米食べたいとなります。
この本を選んだのは、以前読んだ『本日は、お日柄もよく』で原田マハさんが描く登場人物の緻密な感情表現や、言葉選びの繊細さに魅了されたからです。 原田さんといえば推理小説の『楽園のカンヴァス』などが有名ですが、今回はあえて、人の心情の変化や言葉の美しさをより一層味わえそうだと感じて本作を手に取りました。...続きを読む 実際に読んでみると、主人公・人生(じんせい)の心の変化や成長がさまざまな描写から伝わってきて、非常に引き込まれました。 物語の軸となるのは祖母との関係であり、また、人と人をつなぐ重要な役割として「稲作」が描かれています。 私自身がおばあちゃん子だったことや、もともと農業に興味があったこともあり、深く共感しながら読めました。 まだまだ書き足りないほど感想があふれてくる作品ですが、本作を通して、人の温かさに触れ、自分の過去や弱さと向き合う勇気をもらいました。 そして何より、亡くなった祖母にもう一度会いたくなりました。
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原田マハ
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