無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
最後に劇的な変化が起きるわけではなく、誰かの少しづつ移ろいいく日常を垣間見せてもらった気がした。その誰かに自分の心情を重ねてみたり、そういった考えもあるよなって思ってみたり。これからの自分の人生を考えるきっかけを与えてくれる本だと思う。私も誰かにとって大切な人。きっとそうでありたいと願う。誰かの一番じゃなくても、大切な人。昔は一番にこだわってた気がする。でも大人になって思うのは、一番なんてそうそう選べないということ。この部分では一番だけど、全てにおいての一番はいない。人となればそれこそ。そう思うし、そうありたい。欲張りかもしれないけど、自分の大切なものは全て守りたいし、大切に持っていたい。
Posted by ブクログ
「おもしろくて、残りのページが減っていくのがさみしい」という感覚を初めて味わった気がする。
元々そこまで長文を読むのが得意ではないから、本を読むこと自体は好きではあるけど、それより読み終わった時の達成感やストーリーが完結したときの満足感を楽しみにしてるところがあって。
でも、この作品は読んでいる"その時間"が本当に充実してました。
本作のような作品を書きつつ、「旅屋おかえり」みたいなアットホームで陽な雰囲気な作品も書けちゃうんだから、マハさんすごいなぁ。
本作は大人の女性たちの6話短編集。生きてりゃ色んなことがあって、歳を重ねるほど、過ごした月日の分だけ人間関係も深くなったり、複雑になったり、それに伴う感情もまたしかり。頭じゃ分かってるけど、白黒つけられないこともある。案外グレーのままでいいときもある。ポジティブもネガティブもまるっと受け止めるしかないことを経験で学んだような大人の女性たち。そんな女性たちの大切なひととの関わり。
社会人2年目の頃。求人広告の新規営業で、目標売上に追われて、毎日当たり前に残業続きだった。年末の最終日、旅行の準備を駅前のコインロッカーに忍ばせて、就業時間になるやいなや同期の女の子と飛び出して、越後湯沢へスノボ旅行に行ったの思い出した。
数時間前まで銀座でスーツで仕事してたのが嘘のような雪景色と露天風呂。露天風呂の入り口に「雪が多いときにご利用ください」って笠地蔵みたいな藁の笠が置いてあって、24歳の女子2人、全裸に笠だけかぶって笑いながら露天風呂入ったのは本当にいい思い出。
あれから15年。娘が産まれて2年8ヶ月、いろんなことへの不安、不満、イライラ、焦り、悲しみ、疲労。もちろん娘の成長の喜びや可愛さなどポジティブなこともあるけど、圧倒的にネガティブな感情に覆われてる毎日。もっと大変なママはもちろんたくさんいるだろうけど、娘の健やかな毎日のための健康管理や、笑顔で接すること、おどけること、娘のイヤイヤに冷静に対応すること、自分の感情を殺して褒めたり叱ったりすること。言葉にすれば当たり前のことだけど、陽キャもどきの根暗な私にはソウルジェム( )が曇るように自分でも自覚がないうちに溜まっているのだなぁと思う。
爆発してヒステリックになったり、溜め込んで育児ノイローゼになったりって聞くけど、そりゃあるよなぁと思う。「5歳の我が子をあやめた母親」というニュースを見ると、限界だったんだなぁ、5歳までは頑張ったんだなぁと同情してしまうほどに。
そういう今までの日々の頑張りを肯定されるような時間を過ごせました。
子育てママならみんな同じしんどさ、なんなら私はお金に困らない専業主婦をやらせてもらってる分、幸せなはずなのに何がしんどいのかなって答えが出なくてしんどかった。
専業主婦だから職場もない、旦那の転勤についてきてるから近くに友達どころか知り合いもいない、そういった社会的欲求の不満。
上記のことが無いので承認欲求も満たされない。そして自己実現の欲求も満たされない。
マズローの五段階欲求でいうところの生理的欲求と安全欲求が人一倍満たされたところで、それ以上のことが満たされてないことには変わりがないのだなと気付いた。
仕事がしんどくて鬱病になったこともあったけど、今のように社会人としても女としても市場価値が下がっていく事実と、それに対して努力もできない状態がしんどいのだなと思った。
なので、ボクシングジムに入会した(唐突)
ジムに"所属"して、頑張りと上達を"承認"され、目標は妊娠前の体重(約20kg!)を戻すことで市場価値を上げるという"自己実現"!www
自分の人生を充実させるのは、頑張ることも諦めることも自分の腹落ち感ひとつ。できる範囲でできることをしていこうと思いました。
◆内容(BOOK データベースより)
勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独の内に他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは…(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人の存在に気が付いた時の温かい気持ちを描く珠玉の六編。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。