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あなたの旅、代行します! 売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった――。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の“旅”物語。
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「旅屋おかえり」
2022年1月25日~ NHK BSプレミアム 出演:安藤サクラ、美保純、武田鉄矢
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
北海道の北にある礼文島という離島で生まれ育ち、高校の修学旅行で初めて東京に来たときに、芸能プロダクションの社長からスカウトされ、「プロのアーティスト」とか「女優」の肩書を夢見ていたのに、デビュー直後のごく短い間だけは「アイドル」と呼ばれていたものの、最初から「タレント」と呼ばれ、次に「元アイドルのタ...続きを読むレント」、そして最近では「売れないタレント」と呼ばれているアラサータレントの芸名「丘えりか」(通称:おかえり)が主人公です。 この芸能プロダクションに所属するタレントは「おかえり」ただ一人だけで、彼女が、唯一のレギュラー番組でスポンサーの名前を間違えて連呼したことから、スポンサーの逆鱗に触れて、そのテレビの旅番組を打ち切られることになってしまいます。 しかし、仕事を失った「おかえり」は、そのテレビの旅番組を楽しみに見ていた或る女性からの依頼をきっかけに、旅行をしたくても出来ない人の代わりに旅をする旅行代行業、その名も「旅屋おかえり」として、全国を旅することになるという物語でした。 この作品では、「旅屋おかえり」の旅行代行として、ふたつの旅が描かれています。 ひとつ目は、「旅屋おかえり」としての初仕事で、或る女性の依頼による秋田県角館へ満開の桜を求めての旅です。 「おかえり」が独りで出発する日の朝、東京駅のホームには、所属事務所の社長と元セクシーアイドルの副社長が、わざわざ見送りに来て、副社長特製の手作り弁当を「おかえり」に手渡すのですが、 もちろん事務所の今後の命運をかけた新しい仕事のスタートということもありますが、それ以上に、所属する芸能プロダクションのアットホームな雰囲気がとても伝わってきました。 まあ、手作り弁当の中身は大きなタッパーにぎっしり詰め込まれた白飯と梅干しだけというのはご愛嬌でした。 さらにその出発前夜のエピソードにも感動でした。これまでのテレビ番組のロケと違って、何から何まで独りでこなさなければならないということがやはり不安で、「おかえり」は教えを乞うために、これまでお世話になったカメラマンの事務所を訪ねます。そこで待っていたのは、長年一緒に番組を制作してきたディレクターやアシスタントディレクター、ヘアメイク担当の女性とスタイリスト、打ち切りになった旅番組のファミリーみんなによるサプライズでした。 ここでもう私は危うく涙腺が崩壊するところでした。 こうして旅立った「おかえり」ですが、なかなか計画通りにはいかず、その日は田沢湖に近い小さな温泉宿に宿泊します。この小さな温泉宿の家族との交流も何だか心が「ほっこり」するもので、翌朝の出発時には、温泉宿の家族全員の見送りを受け、最後にご主人の大志さんとしっかり握手をしたとき、「一瞬、その手を離したくない気分にかられた。」という「おかえり」のセリフがありましたが、その時の「おかえり」の心情がとっても良くわかりました。 いろいろあった旅行代行を終え、カメラで撮った旅の映像を社長による渾身の編集を経て、完成した旅の「成果物」として旅行代行の依頼者の女性親子に見てもらうのですが、ここまで、旅の過程でカメラを回している様子やその情景など、すでに読んで知っていたにも関わらず、 その完成した映像は本当に感動的で、特に、同じ「おかえり」と同じ新幹線に乗り合わせたおばちゃんたち、訪れた角館の人たち、そして宿泊した小さな温泉宿の家族全員のビデオメッセージには、涙腺崩壊どころか、私はティッシュで鼻をかんでしまうほどでした。 ただ、その「成果物」である映像を旅の依頼者に届けて喜んでもらっただけでは、依頼人に代わって旅をした目的は達成していないと感じた「おかえり」は、 その最終的な目的を達成するために次の行動に出るのですが、そこは事務所の社長もしっかり理解していて、すでに対応してくれており、その社長のファインプレーに思わず拍手を送りたい気持ちでした。 秋田県角館を旅して依頼人にその感動を届けるというストーリーに並行して、父親を敬い父の願いを叶えたくても、やむを得ない理由でそれに応えられない娘の父親に対する切ない想いと、娘が置かれた現実を受け止めつつ、娘の辛い気持ちを慮って、表面的にはあえて厳しく接しながら、実際には深い愛情を注ぎ続ける父親の娘に対する優しい想いが、この小説にはしっかり描かれていて、その父と娘、親娘のすれ違っていた想いをきちんと2人に伝えること出来てようやく任務終了という、本当に感動的な結末でした。 そしてもうひとつの「旅屋おかえり」への依頼は、唯一のレギュラー番組を打ち切ったスポンサー企業の会長直々(じきじき)の依頼でした。 しかしそれは、「おかえり」が所属する芸能プロダクションの社長にとって、忘れることのできない辛い過去にも関わる依頼で、周囲がざわつくのを不思議に思いながらも、詳しい事情は知らないまま、「おかえり」は周囲の反対を振り切って、愛媛県内子町に向かいます。読者である自分としてはハッピーエンドで終わるのだろうと思ってはいても、どうして周囲がそんなに反対したのか、そしてどんな結末を迎えるのか、事情を知りたい気持ちと、まさかという不安な気持ちがよぎりました。 しかし、「おかえり」が持ち帰った成果物である袱紗を開くと・・、袱紗に包まれた和紙に書かれていたメッセージは、再びまぶたを熱くするものでした。 旅行は、旅先で美味しいものを食べて心が満たされたり、美しい風景を見たり見知らぬ人との交流によって疲れた心が癒されたり、ときには新たな発見や人間関係が生まれたりします。そうして明日からの生活への元気を取り戻しリスタートすることができる。それが旅行の楽しさであり醍醐味なのだと思います。この小説を読んで、そんなメッセージを「おかえり」さんから受け取りました。 今回初めて原田マハさんの作品を読みましたが、テンポが心地良くて、言葉の使い方や表現も面白く、そして読んでいてとても楽しい、もっと先を読みたくなる作品でした。他の作品も読んでみたいと思いました。
情景を想像しやすいよう、角館や内子の画像を検索して読み進めました。 マハさんの書く文章は素敵ですね。 私も旅をしたくなりました。
主人公おかえりさんの旅をとおして、家族や周りの仲間たち、そして故郷の大切さを改めて想いなおす、そんな気持ちになった。じーんと、心に優しい気持ちが残るそんなお話。 お話に出てきた、秋田の角館、愛媛の内子にも行ってみたいな。おかえりさんのような温かい旅に憧れました。
原田マハさんの本は、本当に気持ちが良い。 登場人物は皆、不器用でありながら優しさに溢れていて、みんなに支えられながら おかえりと一緒に旅をしているような感覚になれました。 読後感は、この本に出てくる秋の青空のように、スカッと晴れやかで清々しい気持ちです。
久しぶりに感動する話。 旅をすることが、食べることが、好き、というところが共通していて親近感が湧く。 いろんなところに行ける健康体でいられること、これってあたりまえのようで感謝すべきことなんだな。
これは最後、絶対に泣くな。むしろ途中くらいから泣きっぱなしかもしれない。と、タイトルと雰囲気から感じ取ったけど、予想通りたくさん泣いたし、予想以上にスッキリしたし、頭の中に浮かぶ情景がどの場面も素敵で、最高だった。色々物騒な世の中になっちゃったけど、久々に、一人でふらっとどこか旅行に行きたくなっちゃ...続きを読むった。
旅に出たくなります
マハさんの綴る言葉が大好きだと再認識できました。 旅に出たくなります。おかえりの歩んだ地に、私もおかえりの気分で歩いてみたい。 終始心軽やかになります。ページを捲る手が止まりません。旅先の風景が脳裏に浮かびますし、旅先で出会う人たちとの巡り合わせ。おかえりの明るさに救われます。 とても読後感がよく、...続きを読むずっとおかえりの旅に魅了されています。続編も読みます。
#ハッピー #癒やされる #感動する
良い話だ。
なんだろう、すごくほのぼのして涙も出て、とても良い話だった。 ちょっと現実的ではないけど、おかえりの人柄に引き込まれた。
旅屋おかえり
読み終えると人間っていいなあと思います。 優しい気持ちになれる本です。 マハさんの本は、ホントに心が洗われます‼ また新しい出会いに感謝。
心暖まりました。
素敵な風景が頭の中に巡り、とても心暖まる話でした🎵
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原田マハ
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