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19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画 商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で 浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの 前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホ と、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇 跡の出会いが〝世界を変える一枚〟を生んだ。 読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜 持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。
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Posted by ブクログ
星が5では足りません!!!!!!!! 100個つけたい!!!!!!! テオとゴッホの美しい物語。 サン=レミ時代からアルル時代まで この1冊に収まっていて、こんな大作を 生きているうちに読めてよかった〜という気持ちです。 やっぱり私はゴッホと同じぐらいテオが好き!
リボルバーの次に読んだ本。 ゴッホに関わる本を読むごとに彼らの解像度は上がっていき、今回またそれは増していった。 フィンセントとテオの関係性はなんとなくでしか知らなかったが、どの時期にどんなやり取りをしたか、フィクションではあるが知ることができた。 パリ時代、アルル時代、サン=レミ時代、オーヴェール...続きを読む時代という大きく分けて4つの時代の定着も自分の中でできてきた。 今作に出てきた林と重吉。浮世絵がどうフィンセントと結びついたのか疑問だったが、本当にこの本のやり取りがあったとするならば、スマートかつ面白い出会いだったと思う。実際にフィンセント達との関わりについてどんなものがあったかは史実にはないそうだが、本当にこの本に沿った出来事があったと疑わないできだった。 原田マハさんの、続きが気になるワードが出てきてすぐに場面転換という流れは、またかー。と思うが先が気になるページをめくる手が止まらない。
歴史的事実にフィクションを巧みに織り交ぜている構成。ゴッホについては、弟テオとの間で交わされた大量の書簡が残っており、多くのことがわかっています。しかし、一方で、人生の転換点となったいくつかの出来事については今も謎が残っています。そこでその謎を埋める存在として、実在の人物である日本人画商林忠正にその...続きを読む役割を担わせています。この林忠正がゴッホの人生の重要な局面に関わったという設定になっており、その辺りをマハさんが丁寧に美しく描いている点を興味深く読み進めました。
誰からおすすめをされ、いつ購入したのかもわからず積読していた一冊。 つい先日、上野の国立西洋美術館にて、写実主義の西洋画や印象派のモネ等の作品に触れ、東京都美術館開館100周年記念の大英博物館日本美術コレクションでは、葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵にも触れていたところだったので、ジャポニズムが語られ...続きを読むる本作はタイムリーに楽しめた。 ちょうどその頃、上野の森美術館で夜のカフェテラスの大ゴッホ展が開催されていたが、あまりにも人気で行列ができていたので、入館しなかったことが悔やまれる。 とにかく日本人はゴッホのことが大好きなのだ。 日本で独自の発展を遂げた浮世絵が海を渡り、西洋の画家たちに衝撃を与え、やがてゴッホの作品のような、それまでになかった芸術へと姿を変えていく。その過程には、どこか感慨深いものがある。 自分とは異なるものを取り込み、混ざり合い、そこから以前には存在しなかったものを生み出していく。それは芸術に限った話ではなく、人が生きていくうえでも大切な営みなのかもしれない。 人の感情、心の機微を言葉によって捉えようする試みの一つが純文学だとすれば、ゴッホはそれを絵によっ試みた人なのではないかと思った。 人間は精神的に追い詰められた時に、普段気づかないようなどうでもいいことに気づいたり、固執したり、見えない景色が見えたりするものなのかもしれない。 苦しみながら生きる過程に人間の本質が見出されるのかもしれない。 そういう苦しみを芸術に昇華させていたのがゴッホで、苦悩によって精神的に追い詰められた者にしか描けない芸術というものがあるのだと思う。 有名な明治の文豪たちもみんな苦しみながら、人間の本質を描くような芸術を生み出していたことを思い出した。
美術史に興味があるので、それをもとに書かれたお話し、知的好奇心と物語を読みたい欲が同時に満たされてとても面白かった。原田マハさんは美術史を学んだ作家さんらしい。だからこんなに詳細に書けるんだ。情景がわかりやすく浮かぶし人物関係も複雑なのにすいすい読める。文体が好き。タイトル回収したところはグッと来た...続きを読む。文中に出てくる絵を調べながら読むのが楽しかった。ゴッホという人物により興味が湧いた。この本+今世間でされている評価を合わせて完成するものだと思う。
ゴッホの人格や人生は、語られる以上に悲惨で謎に満ちているのだろう。でも、原田マハの手にかかれば、印象派も分からない私でも、心揺さぶられ、涙してしまう。ゴッホとテオの混沌とした関係と、若くして失われた命。絵画は、ただ眺めるのではなく、画家の歴史書なのだ。
マハさんの作品が気になっている今日この頃。 これまでゴッホなんて、気にしたこともなかったけど、ゴッホ展に行きたくなりました。 正直、兄フィンセントの行動は理解できません。 結論も私にとってすっきりしたものではありませんでした。 しかし、この物語は面白い。 重吉目線から語られる兄フィンセントと弟...続きを読むテオの物語が読者を引きつける。
実在の人物と架空の人物が織り交ざり、創作であるはずなのに史実のような手触りで読める物語でした。 ゴッホ兄弟は本当にこんなふうに生きていたのだろうか。林忠正はどれほど彼らを想っていたのだろうか。 実際の交流は不明だそうですが、私は“こうであってほしい”と思える関係でした。 美しく、繊細で、もろくて...続きを読む、 やるせなくて、せつなくて、むくわれない。 死後の評価は本人たちには届かない。 けれど、どうか届いてほしいなぁ。 心安らかであってほしいと願わずにはいられない。 静かに心を揺らす、美しい痛みの物語でした。
兄弟のすれ違いが切なくて、胸が苦しかった。 原田マハのアート小説は鮮烈で、だからこそフィクションであることに注意しないといけない。物語全てが事実であると思ってしまう、思いたくなる。
タイトルの意味がわかり感動 パリ、オランダにいつか行けたらゴッホに思いを馳せる旅をしてみたいと思った
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たゆたえども沈まず
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原田マハ
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