19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画
商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で
浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの
前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホ
と、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇
跡の出会いが〝世界を変える一枚〟を生んだ。
読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜
持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。
Posted by ブクログ 2023年09月23日
今までなんとなくしか知らなかったゴッホの生涯を物語で楽しみながら読むことができた。フィンセントを支え続けたテオは本当にすごいと思う。最後はやはりそうなるのか、と分かっていながら読み進めたけれど、ページをめくる手が止まらなかった。ゴッホが浮世絵に影響を受けていたことなど、単なる物語としてではなく、知識...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月22日
ちょっと感想を言葉にするのが難しいなぁ…
今までなんとなく知っていたゴッホの生涯を、その弟を、登場人物達と一緒に見守っている感覚になった。
本全体が1つの絵の様な明と暗を描いてる気がする。
読みながらいろんな色が浮かび上がる感じかなー
イギリスの国民的なドラマの『ドクターフー』のゴッホの回を思い出し...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月18日
アートフィクションというジャンルを読んだのは、本作が初めて。アートについては、ゴッホという名前は聞いたことあるけど、、くらいでしたが、情景描写と絵画やアーティストの背景説明が重厚で、読み応えたっぷり。新たな世界観にしばらく浸っていました。。フィクションなので、これがリアルな歴史ではないけれど、美術に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月18日
常に変化を続ける街パリで美術界を舞台に挑戦を続けた男たちの物語。ゴッホについては『ひまわり』っていう絵があったよね?という知識しかないくらいだったのですが、出てくる人物や作品、どんなものだろう?とネットで調べながら読んでいくうちに、あっという間にゴッホの生きた時代に引き込まれていきました。『星月夜』...続きを読む
日本人のパリでの活躍、当時の雰囲気、画壇の様子がリアルでした。少し登場人物に活躍が集中しすぎた傾向がありますが、浮世絵と印象派の接点が面白くて良かったです。
もうゴッホの絵が見たくてしょうがない!!
日本でゴッホって名前で有名なのは単純に日本人が苗字呼びする習慣があるからって今まで思ってたけど、フィンセントとテオ兄弟2人の作品達だからこそゴッホと親しまれてるんじゃないかとも思えてくる。