黒い絵

黒い絵

770円 (税込)

3pt

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。嗜虐と背徳によって黒く塗りこめられた衝撃作!

深海魚 Secret Sanctuary
高校生の真央は友だちも彼氏もいないうえ、クラスメイトからいじめられていた。そんな真央が安息を得られるのは押入れの中だけだった。真っ暗にすると「海の底」のようで……。

楽園の破片 A Piece of Paradise
ニューヨーク発の急行列車は遅れていた。ボストン美術館での講演会でスピーチをする予定の響子は焦る。もうひとりの話者のレイとは7年間の不倫関係を清算したばかりだった。

指 Touch
私は私大の日本美術史博士課程の2年生。家庭を持つ彼の研究室で助手をしている。ある週末に奈良の室生寺を訪れ、ずっと手をつないでいる私たちは、どう見ても不倫カップルだ。

キアーラ Chiara
アッシジには10年ぶりの再訪だった。亜季は文化財の修復科のある芸術大学を休学して20歳で渡伊し、長年フレスコ画修復の修業をしていたところ、中部の大地震に見舞われ……。

オフィーリア Ophelia
わたくしは絵の中の囚われ人。水に浸ってあとひと息で命が絶えるその瞬間を、生き続けています。ロンドンから日本へ連れて来られたわたくしが目撃した、残虐な復讐とは……。

向日葵(ひまわり)奇譚 Strange Sunflower
超売れっ子の役者・山埜祥哉の舞台の脚本を書きたくて、脚本家の私は、ゴッホが主人公の脚本を完成させる。が、脚本が仕上がった直後に、ゴッホらしき人物の奇妙な写真を入手して……。

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黒い絵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これほどまでに心を奪われた短篇集に出逢ったのは初めて。
    それぞれの作品で描かれた、闇の中に潜むエロス•絶望•希望•永遠。そのどれもが魅力的。
    闇に溶け込んでいるため、外から見ると何も見えない。ただ、物語の中に入り込み、自身も闇の一部になるからこそ際立つそれら。
    読みたて補正もあるけれど、一番好きな小

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    読み進めていくほど物語は深みを増し、読者を魅了する。やっぱり原田マハさんの作品は趣がありおもしろい。

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    ちょっとまってーーと内心悲鳴が出ながら一編目を読み終えた
    いつもひだまりのような温かみをくれる小説家として認識している原田マハ、読ませるなーーーこんな黒い一面を知らなかった、こっちもいけたんだ
    だけど、締めくくり方は原田マハだ、どうしようもない胸糞ではない、ちゃんと彼女なりに救ってくれる
    私はそのセ

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    美しく官能的な絵画に近づけば、途端に心奪われ沼地へ誘われる。黒々とした色はよく見れば血。著者初めてのノワール小説ということで、一篇目からかなりの衝撃。これは...私の知ってるマハさんじゃない(いい意味で)

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    『深海魚』
    『楽園の破片』
    『指』
    『キアーラ』
    『オフィーリア』
    『向日葵奇譚』

    ほの暗さを感じる6編。
    原田マハの『サロメ』が好きなので楽しみにしていたのですが、読み始めてみるとその暗さとも違う。
    こんな原田マハは初めてだな~と。
    テイストは好きなのだが、正直思ってたよりハマらず。
    いつもは読

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    文庫化まで待とうとずっと待ち続けてようやく文庫化!原田マハさんの著者初めてのノワール小説ということで、これまでとはまた違うダーク感漂う雰囲気でのめり込んで読めました。この後味の悪さも面白かった、、、

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    1から4作目までは物語の狂気が無理に書いたもののように思てしまって没入出来なかった。
    5、6作はそれぞれゾクっとするフィクション作品として楽しめました。

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    憎しみ、殺意、嫉妬、畏怖、死という黒々とした感情にゾッとさせられる、新しいマハさんの世界。
    このゾッとする感じが刺激的で、これもまた良い。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    ノワール小説と聞くと、犯罪や異常心理をテーマとした暗黒なストーリーを思い浮かべたが、これは黒画用紙に黒で絵を描くような見える人には見える暗黒さのように感じた。
    原田マハさんの作品を読むのはこれが初めてなので、著者のもう一つの顔、禁断の小説と言われても、いまいちピンと来なかったから、この感想になったの

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    原田マハ『黒い絵』講談社文庫。

    著者初となるノワール小説集ということだ。7編を収録。

    ノワールでも原田マハは手加減しないようだ。しかし、『深海魚 Secret Sanctuary』と『楽園の破片 A Piece of Paradise』こそ、原田マハの新たな面白さを感じたが、他は並以下の出来だっ

    0
    2025年11月25日

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