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アートに青春と情熱をかけた男たちの物語 「日本に美術館を創りたい」。その夢を追いかけ、絵を一心に買い集めた男がいた。国立西洋美術館の礎“松方コレクション”誕生秘話。 ※この電子書籍は2019年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
最後の一ページ、泣きます ありがとうございます。松方さん。 圧倒的な指導者がいて、それを導いた人がいて、それを支えた人がいて、その人達が日々葛藤と闘いながらどうしても成し遂げたい思いがあって今がある 史実に基づき小説に仕上げる原田マハさんの技術にハマります
原田マハさんの作品は、どれも素晴らしいが、これは迷うことなく私のベスト3に入る傑作。 薩摩藩は明治新政府の重鎮を多数輩出したが、松方正義公は私にとって特に尊敬できる英傑! その息子幸次郎氏が収集したのが松方コレクション→国立西洋美術館の中核である。 上野公園は子どもの頃からよく訪れていたが、正面...続きを読む入り口のロダンの彫刻 考える人も、カレー市民も、教科書に載ってるけどまさか本物?どの作品も松方コレクション寄贈、って松方さん何者?とクエスチョンマークだらけだった。この本を読んで謎が解けました。先人たちの志の高さに、心が震えます。読後、ぜひ上野公園内の国立西洋美術館を訪ねてほしいです。
国立西洋美術館に行く予定があるため読んだ。 松方幸次郎の人柄描写が素敵。本当に大物だったんだな。日本の近代という時代への興味や、絵画の商業的、政治的側面への興味があるので、今まで読んだ原田マハ作品の中で1番面白い! 松方幸次郎は、川崎造船所の社長であり実業家である時までは仕事だけに打ち込むような人物...続きを読むだった。特にこの時代では造船は戦争とも関連がある事業だった。 ロンドンで若者を駆り立て兵士になるよう呼び掛ける一枚の絵(ポスター)を見て、その絵に感動し、絵の人を動かす力に感動した。 そこからいろいろな人と関わっていく中で、日本人が日本に居ながらにして西洋美術を楽しめる美術館を作ることを決め、そのために大量の絵画を購入するようになってく。このように絵に突き動かされ、社会のために美術館を作ろうとするモチベーションが素晴らしいと思った。 戦争や関税によって購入した美術品を日本に持ち帰ることが難しく、購入した美術品が散逸しないように戦時中に保持するところにもドラマがある。 最終的にフランスに接収されてしまった美術品を、交渉によって取返し、国立西洋美術館に収容されたのだ!
原田マハさんのアート小説、また読んでしまったー。パリのなんて優雅なこと!若いときに何度か行ったけど、建造物を見ても「ほー!」「へー!」と一通り感激しておしまい。ルーブル美術館なんて時間なくて駆け足だった記憶が、、。なんてもったいないことをしてしまったんだろうと、マハさんの小説を読んではガッカリしてる...続きを読む自分がいる(笑) 本作も期待どおりの素晴らしい作品だった。前半少し読みにくかったんだけど、松方氏の生い立ちに入ってからは一気読み。 ーおれはもう飛行機を造るのはやめる。その代わり、タブローを守るんだ。 ーなんて美しいの。 ー戦闘機じゃなくて、タブローを。 戦争じゃなくて、平和を。 美しいわ。…すばらしいわ。 日置とジェルメンヌの会話、美しい。
史実を基にしたフィクションの傑作だと思う。 この本を読んで国立西洋美術館に足を運んだ人は多いのではないでしょうか。絵画や近代史に興味が無い人にとっては、恥ずかしい思いをするのではないか、これから美術館自体の歴史を知るきっかけになるのではないでしょうか。 それにしても、この作者は経歴もあるかと思い...続きを読むますが、史実を調べて小説に仕立てるのが素晴らしい。 大好きな作家です。
今まで芸術に興味なかったけど原田さんの本を読んでいるうちにどんどん興味が湧いてくる。アラフォーになってなんとありがたいことか。
美術館がすきで、興味があって読んでみた。 上野にある国立西洋美術館の基となった「松方コレクション」。西洋美術館に展示収蔵されることになった歴史について書かれている。 西洋美術館には何度も行っているので、「松方コレクション」が基になっていることは知っていた。松方さんはお金持ちだったんだなぁ~ぐらい...続きを読むの認識だった。 その裏にお金持ちだっただけでない、日本に美術館を作って、若者に本物の美術品を見せたいという熱い思いがあったことを知った。個人で所有して満足するのではなく、未来を創る若者のために、と考えられるのが本当の資産家だなと思った。 時代に翻弄され、せっかく購入した絵画を手放さざるを得なかったり本当に残念だったが、今も多くの人が、あなたが熱い思いで買い集めた芸術品を見に行っていますよ、と伝えたい。
松方コレクションの壮絶な物語が、心に染みた。私までタブローの魔力に駆られたくなったし、命を懸けて守り抜いた人々の想いを背負った松方コレクションを、この目で見てみたくなった。
難しい言葉や読めない字もあって、なおかつボリュームもある作品だったので、じっくり時間をかけて読み進めた。 作中に出てくる絵画が気になって、実際に調べながら読んだことで、より深く作品世界に浸ることができ素敵な読書時間でした! 特に心に残ったのは、松方のこの言葉。 「ナポレオンでなくとも、誰であれ...続きを読む、おのれの行く末のことはわからんものだ。 行く末どころか、明日のこともわからんものだよ。 だからこそ、いまこの瞬間をどう生きるべきか、考えている。 一瞬を面白く生きずして、面白い人生にはできぬ。」 読んだ瞬間、胸が温かくなった。 “未来がどうなるかなんて誰にも分からない。だからこそ、今をどう楽しむかが大切なんだ”というメッセージが、響いた。 もう一つ心に残ったのは、 言葉にできない情感を、画家は絵筆と絵の具でカンヴァスに表すことができる。 という言葉。 美術に興味がある人だけでなく、何かを「好き」だと思うすべての人に通じる言葉だと思った。 アートは説明できない“感情そのもの”なんだと気づかされる一節だった。 全体として、アートの世界を題材にしながら、人の情熱や生き方を描いた深い作品で、今はとにかく国立西洋美術館へ行きたい。行く前に絶対読むべき作品!!
わたしに美術の楽しさを教えてくれた人。 西洋美術館で開催中の印象派特別展に先駆けて。 おかげさまで、松方コレクションの睡蓮に特大感情を抱く初体験ができました。
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美しき愚かものたちのタブロー
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原田マハ
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