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生前一枚しか絵が売れず、三七歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は本当に狂気の人だったのか? その死の真相は? アート小説の第一人者である著者が世界的謎を追う。フランス各地に残されたゴッホのあしあとを辿り、努力家でインテリ、日本に憧れ続けた「人間・ゴッホ」の魅力を再発見。旅のお供にも最適な名解説。
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Posted by ブクログ
現代の多様性という言葉はどこか言い訳地味だ使い方が多い気がしていて 使うにしても使われるにしてもマイナスなイメージを持ってしまう 色々な事を認める事を多様性というんじゃなくて 色々な事も候補に視野に入れて選りすぐる事 だだから多様を主張する者は命懸けで選りすぐられなきゃいけないと思う 近頃は浅はかな...続きを読む多様性って言葉で浅はかに文化を否定してる気がして嫌だったけど 命懸けで新しい文化を作るって事だったのかもしれない だからゴッホは絵が売れないままに死んで死んでから文化を作ったんだ。 命懸けで未来に感動を残したんだ。
「たゆたえども沈まず」の解説と著者によるゴッホの人生や作品の解釈、ゴッホゆかりの地の現在の様子の紹介で構成されている。様々な画家の作品を解説してくれているが、無知な私はその都度画像検索して学んだ。ゴッホは浮世絵の影響を強く受け、日本人画家もまたゴッホの影響を強く受けたこと、日本美術と印象派の面々はお...続きを読む互い刺激し合って新しいアートを発生させるに至ったという事実が何だか嬉しい。ゴッホは「情緒不安定な人」という認識だっただけに、自分を追い込んで寂しさや孤独感を画に昇華させたゴッホの強さを知ることができて良かった。また、ゴッホ兄弟が亡くなったあと、女手一つで息子を育て、ゴッホ兄弟とゴッホの作品を世に出したヨーの精神力。ゴッホのお墓の横に夫テオのお墓を移したエピソードから、ヨーがゴッホ兄弟を深く愛し大切に思っていたことを知り胸が締め付けられた。 あの時代に通訳として1人渡仏した林忠正。日本人がほとんどいないパリで美術商を営み、孤軍奮闘て日本美術の正当な価値を認めさせた。功績はもっと評価されて良いよなぁ。散逸してしまったコレクション、残念だなぁ。
ゴッホと言えば、印象派で「ひまわり」や「夜のカフェテラス」などの作品があり、精神的に病んでしまった画家というイメージがあった。 ただ、私の中で、色彩の表現力、カンヴァスの物の配置に引き寄せられるものがあり、とても好きな絵の一つだった。 この度、ゴッホ展に行く機会があり、ゴッホの初期の絵画から晩年の絵...続きを読む画まで観ることができた。その時に生い立ちや一生について、すこし知ることができ、もっと色々知りたいと思い、この本を手に取った。 ゴッホの絵の中に浮世絵の絵があることもあり、日本を好きでいてくれたようで、嬉しく思った。 ただ、本を読んで思ったのは大変苦労したということ。コミュニケーションがうまくとれないので、どの職にもつけず、絵を描くことで食べて行こうとするも、絵は売れず。弟テオの支援なしでは生活できないほどだった。 ゴッホが亡くなってから、ゴッホの絵が世に出されて価値が評価され、ということは才能も評価されて、もし今1日でもゴッホが蘇るなら、こんなにも評価されていることを伝えてあげたいと思った。 私も、ファンのうちの1人ですと。
たゆたえども沈まずを読んで今更ながらゴッホにはまり、大阪市立美術館で開催されていたゴッホ展最終日に行くことが出来ました。 その後この作品を見つけ、ゴッホのことがもっと知りたいなと思い購入しました。 ただ絵を見て素敵だなあ、綺麗だなあという感想しか持たなかった私に、原田マハさんは、画家の生き様や生活を...続きを読む知りながら絵画を楽しむという楽しみ方を教えてくれました。 今年は大ゴッホ展も始まり、楽しみが増えました。
ゴッホの歴史について、解説と原田さんの考察が書かれている。 ゴッホが語られる際、狂気の人とか、可哀想な人、みたいに表現されることが多い印象がある。 でも、それはやはり人の歴史というか、それだけの言葉では到底言い切れない色々があった。 本作でも言われているように、少なくとも狂気だけではないし、可哀想な...続きを読むだけでもない、と思った。 27歳で画家を目指したというのは驚いた。画家って小さい頃から夢見ているものかと思っていたけど、意外と大人になってから目指し始めた人多いのかな。 パリという芸術都市で挫折を味わい、そこから離れる選択をした時の心情を思うと切なくなる。 耳を切った話も、出来事だけ聞くとヤバいメンヘラって感じるけれど、ピカソ達がしていたように、同じ道を志す同士と支え合う関係に憧れてたんだろうな。 私だって職場に気心知れた同僚とか欲しい。 きっと誰だって、頑張りたい時に孤独は辛いと思う。 誰かと愚痴を言い合ったり、互いの作品について語り合ったりしたいはず。 人付き合いの難しいところだよな。そういうところにピカソとかの"陽"の画家とゴッホの違いを感じる。 没後に有名になった話も、「あとちょっと生きていれば……」と思ってしまうけれど、先の見えない状況で、明日になればきっと、と思い続けることは難しいよね。 きっと、ゴッホ以外にも同じように苦労している人はたくさんいる。今も昔も。 ゴッホはその中でも、後世に残る素晴らしい作品を生み出した。 どん底にいて、それでも動ける胆力はやっぱり並じゃないな、と思った。
原田マハさんの作品に出会うまで ゴッホは自分の耳を切り落とした狂人 というイメージが強かった。 でも実際は読書家で語学も堪能のインテリで 切ったのも耳たぶの一部だったそうな。 それでも痛そう笑 たしかに変わり者ではあったやろうけど 原田さんの作品を読めば飲むほど ゴッホが好きになっていく。 そして弟...続きを読むテオとの絆に目頭が熱くなる。 私が原田マハさんの作品の中でも 大好きな「たゆたえども沈まず」の 執筆に関するエピソードも載っていて もう一度読み返したくなった。 文庫版しか持ってないので 単行本を見つけ出して購入しようと思う。
ゴッホは狂ってなんかない。みんな自分や誰かのために苦しみすぎてそういう決断をしてしまう。 ようやく絵だけじゃなくて人も知ることができました。ありがとう原田さん。
マハさんの推測通り、私もゴッホに「狂人」という印象を持った一人だった。 たゆたえども沈まずを先に読んでいたが、本著でマハさんが込めた想いなどを知れてよかった。 そして、マハさんの願い通りゴッホに対する印象や思いが変わり、読んでいる間も、読みながらゴッホ作品をスマホで見ている間も、ずっと涙が止まらなか...続きを読むった。 私は日本人として日本を誇りに思っているが、とは言え日本を美化しすぎることが苦手なので、ゴッホが日本に憧れていたを強調するのはいかがなことかと思っていた(研究されていてそれが本当だったとしても)。 だから、第四章の「小説に込めたもう一つのメッセージ」を読んでマハさんのことがもっと好きになった。 「あなたは私を好きだと言ってくれた。もちろん私を描いてくれて構わない。けれども本当にあなたが好きなのは、私ではなくて、パリなのではないですか?」
ゴッホというと「ひまわり」や「星月夜」、「夜のカフェテラス」を書いた人ということしか知らなかった。 ゴッホはてっきり明るい色使いばかりの絵を描いてるんだも思っていたが、マハさんの文章を読んでイメージがガラッと変わった。 むしろ私が深く共感するほどの孤独な人だった。 それに「ひまわり」のようなパキッと...続きを読むした 色使いの絵だけでなく、初期の頃は暗くくすんだ色の絵を描いていたこと、職を転々とし決して華やかな人生では無かったこと。 知らないことが沢山あった。それに、日本美術の浮世絵に魅了され、自身の絵画の構図や色使いに取り込んでいるなんて。ここに日本とゴッホの共通点があったことを嬉しく思う。 今までゴッホの一部しか知らなかったんだと思うと、もったいなく感じる。 近いうちに、ゴッホ展に行くのでもっと深くゴッホ関連の本など読み込んでからにしようかな。
“ゴッホは決して狂人ではなかった” 前提として、この本を読む前の僕のゴッホに対する知識やイメージといえば、「ひまわりを描いた人」ということや、耳を切り取ったり、過激で病んでいる人、そして最後は精神的に苦しみ自死を選んだ人──といった程度のものでした。 けれども、違ったんですね。 この短いページ数...続きを読むに凝縮されたゴッホの人生とあしあとをたどるうちに、とても繊細でありながら強く、理知的で、弟想いで、そして日本のことも深く愛してくれていた人だったことが分かりました。 耳についても、すべてを切り取ったわけではなく耳たぶの一部を切っただけだったことや、最後の自死についても「精神を病んでいたから」というよりは、弟テオへの愛情ゆえだったのかもしれないということも知り、どんどんゴッホへのイメージが変わっていきました。 ゴッホが自分だけの表現やユートピアを見つけるために、さまざまな場所を転々としながら、切実に芸術を追求し続けたことに思いを馳せつつ、今後はゴッホの絵画をじっくり鑑賞したいと思います。
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