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Posted by ブクログ
ゴッホの人生と絵について、原田マハさんが解説している。
ゴッホの絵はずっと好きで惹かれていたが、理由が言葉にできず、よく分からなかった。晩年、精神病院に入院するなど狂気の人というイメージもあり、もやもやした気持ちもあった。
しかし、本書を読んで、ゴッホの魅力が明確になった気がする。最大の魅力はまず色彩。そして、絵から感じられる孤独感や寂しさ。そして、それは単なる孤独ではなく、それを味わい深い芸術に発展させていると、原田マハさんは言う。ゴッホは世間で認識されているような狂気の人ではなく、勉強熱心でインテリ。ゴーギャンとの交流から想像性に気づき、その後の作品では自らの空想を独創的な芸術に高めている。ゴッホは悲劇的な辛い最期がよく言われるが、原田さんは、孤独のなかでも芸術を高めた強い人だったと思うと言い、その言葉に救われたような気がした。
Posted by ブクログ
【2026年読書記録No.2】
まさに原田マハさんと共にゴッホのあしあとを辿らせてくれた一冊。この副読本を読むことでより「たゆたえども沈まず」という小説の魅力を感じることができる。そして原田マハさんの優しい囁きと共にフィンセントがどのような生涯を生きたのかを感じることができるよう。
改めて原田マハさんという作家が描く、事実では解明されていない部分をいかに魅力的にフィクションとして描くかという真髄に少しばかりふれることができた気がする。ほんの数ヶ月で私にとってゴッホ兄弟と林忠正はとても惹かれる人物になった。いつかたゆたえども沈まないパリの街、そしてフィンセントにとっての日本があったアルルの街を巡りながら彼の生涯をこの足で辿ってみたいと思った。
Posted by ブクログ
「たゆたえども沈まず」の解説と著者によるゴッホの人生や作品の解釈、ゴッホゆかりの地の現在の様子の紹介で構成されている。様々な画家の作品を解説してくれているが、無知な私はその都度画像検索して学んだ。ゴッホは浮世絵の影響を強く受け、日本人画家もまたゴッホの影響を強く受けたこと、日本美術と印象派の面々はお互い刺激し合って新しいアートを発生させるに至ったという事実が何だか嬉しい。ゴッホは「情緒不安定な人」という認識だっただけに、自分を追い込んで寂しさや孤独感を画に昇華させたゴッホの強さを知ることができて良かった。また、ゴッホ兄弟が亡くなったあと、女手一つで息子を育て、ゴッホ兄弟とゴッホの作品を世に出したヨーの精神力。ゴッホのお墓の横に夫テオのお墓を移したエピソードから、ヨーがゴッホ兄弟を深く愛し大切に思っていたことを知り胸が締め付けられた。
あの時代に通訳として1人渡仏した林忠正。日本人がほとんどいないパリで美術商を営み、孤軍奮闘て日本美術の正当な価値を認めさせた。功績はもっと評価されて良いよなぁ。散逸してしまったコレクション、残念だなぁ。
Posted by ブクログ
ゴッホと言えば、印象派で「ひまわり」や「夜のカフェテラス」などの作品があり、精神的に病んでしまった画家というイメージがあった。
ただ、私の中で、色彩の表現力、キャンバスの物の配置に引き寄せられるものがあり、とても好きな絵の一つだった。
この度、ゴッホ展に行く機会があり、ゴッホの初期の絵画から晩年の絵画まで観ることができた。その時に生い立ちや一生について、すこし知ることができ、もっと色々知りたいと思い、この本を手に取った。
ゴッホの絵の中に浮世絵の絵がある。
日本を好きでいてくれたようで、嬉しく思った。
ただ、本を読んで思ったのは大変苦労したということ。コミュニケーションがうまくとれないので、どの職にもつけず、絵を描くことで食べて行こうとするも、絵は売れず。弟テオの支援なしでは生活できないほどだった。
ゴッホが亡くなってから、ゴッホの絵が世に出されて価値が評価され、ということは才能も評価されて、もし今1日でもゴッホが蘇るなら、こんなにも評価されていることを伝えてあげたいと思った。
私も、ファンのうちの1人です。
Posted by ブクログ
知っているようで実はあまり知らないゴッホ。
パリ、アルル、サン=レミ、オーヴェル=シュル=オワーズと、その時代背景とともにゴッホの人生や作品について描かれていて、わかりやすい。
ゴッホの解説書のようでありながら、まるで物語を読んでいるような気持ちになりました。
その人生を辿りながら、『アイリス』『星月夜』『花咲くアーモンドの花』など、描かれた当時の境遇や心情、暮らしぶりがどんなものであったのか、思いを馳せることができる。
そしてファンには嬉しい「たゆたえども沈まず」の誕生秘話や、マハさんが作品に込めたかった思いも知れました。
名前は知っているけど遠い存在だったゴッホ。
苦しい時も、書いて書いて書き続けた「努力の人」。
彼にも大切な人がいて、喜怒哀楽があり、私たちと同じ人生を懸命に生きた人間として身近に感じられました。
原田マハさんの「たゆたえども沈まず」を先に読んでいたこともあり、ゴッホ作品をより深く楽しめるようになりました。
これからゴッホ展に行かれる方におすすめしたい一冊です。
『彼は死んだのではなく、むしろ永遠の命を与えられたのです。傑作は永遠の命を生きるもの。それがアートの力だと思います。』
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